橋下氏の発言が大きくニュースで取り上げられましたね。このニュースを当ブログでも取り上げている某有名小説になぞらえて考えてみたいと思いました。

 

その小説は夏目漱石の『坊っちゃん』です。そして、タイトルにした「坊っちゃんは、要するに敗退するのである」と言う言葉は岩波文庫のあらすじによる表現です。

 

さて、今回取り上げる例の橋下氏発言について皆さんはどう思われたでしょうか。今回は特に女性の反感を多く買ってしまったようですね。この件に関して、ヤフーに以下のような記事がありました。

橋本氏発言の影響~橋本氏はこの危機を乗り切れるのか

私も始め、この記事にまったく同感で、なんでこんなハイリスク・ローリターンなことを橋下氏は言ってしまったんだろうかと考えていました。しかし、ある一つの事象によりまた違った局面を迎える可能性もあるのではないだろうかと言う考えになりました。それは何かと言うと、この問題にアメリカが首を突っ込んできた、と言うことです。

「これまでの橋下氏の過激発言は、そのいい方は問題があるにせよ、これまでの既得権益を持った人を厳しく批判するものが多かったのです。敵を作り、その敵を無礼だろうと無法だろうと、厳しくやっつけることにより、一般からの支持をとりつけてきたのです。

閉塞感のある今の社会を変えてくれるかもしれない、という期待を抱かせるものでもありました。それが、「維新ブーム」ともいえるものを作り出してきたのです」

これは記事の中で児玉克哉さんが書かれていることですが、これはまったくその通りであると言えるでしょう。そして、そんな橋本徹氏はまさに小説『坊っちゃん』の主人公。

無鉄砲で喧嘩早く、既得権益に真正面から立ち向かうその姿は痛快、胸がすくと庶民のヒーローとなったわけです。
しかし、今回の発言はそれに当たらず、彼が大事にすべき庶民からすら反感を買ってしまいました。これは正しく彼の大ピンチだと言えたでしょう。

しかし、ここでのアメリカの登場、これが一発大逆転の可能性を彼に与えることになる可能性があるのではないでしょうか? なぜかと言うと、アメリカは世界最大の既得権益と言うことも出来るからです。

 

そんなアメリカに、彼はここぞとばかりに反論してみせました。その前の日には謝ったにも関わらず・・・。その態度は彼をここまでのし上げた「坊っちゃん戦術」となんら矛盾しないものです。

アメリカに真っ向から反論できる政治家など私は知りません。それはライオンにねずみが噛み付くようなもの、そんな橋本氏に再び心を揺さぶられた方も多くいるのではないでしょうか。

 

「坊ちゃんは要するに敗退するのである」

 

偉大な小説の通り、坊ちゃん政治家橋下氏はこのまま敗退してしまうのでしょうか、それとも!? その鍵は彼が本物の「坊っちゃん」か、それとも偽者、「したたかな坊っちゃん」かにかかっているのではないでしょうか。

本物はやはり予言どおりに敗退してしまうのです。後から見たら急落した橋下株は今が買い時だった! というようなこともありうることかもしれませんね。