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恐ろしい存在「STAP技術」

皆さんご存知のだいぶ大騒ぎとなっている「STAP細胞」、マスコミ、世間での賞賛はなかなかのものでしたね。しかし、私の当ブログでの認識は、また恐ろしいものが出てきたな、とIIPS細胞で記事を書いた時と変わりません。

なぜ、それだけ賞賛されるのかと言うと、その技術の先に得られると想像される利益がとても大きいからでしょう。非常にハイリターンと言うことです。しかし、何度も書いているのですが、当然ながらそれはハイリスクです。

すごい技術であればあるほど、それはすごくハイリスクなのです。そんなの当たり前のことです。「誰にでも簡単に儲かる話」はないし、「夢の火の鳥」はいないと誰でも知っているはずです。

「石をパンに変える」業

そして、題名にしましたが、人々の求める魔法を与えるそれは『カラマーゾフの兄弟』 で言うところの「石をパンに変える業」ということになるでしょう。そして、それは世界文学最高峰の中では悪魔の仕業として語られているのです。

多くの人を救うはずの魔法がなぜ「悪魔の仕業」なのか、その答えはこの小説の中に見つかるかわかりませんが、一つそれは人々を服従させるからだと記されています。そのことだけは間違いないようですね。

 

IPSの時もそうでしたが、少しネットで調べるだけでもSTAP細胞という技術の延長線上には非常に恐ろしいことが起こりうる可能性があると言うことがわかると思います。「簡単に」クローン人間が作れるわけです。

もちろん、この技術を求める多くの人にとって希望の光となるものであることは承知します。ですが、同時に人々を恐ろしい世界に導く可能性も大いにあることは簡単に想像できます。

 

リスクへの認識を微塵も持たない若い博士

そういった大きな正・負両面を持つ物だという感覚は、今回の若い博士の記者会見からは微塵も感じられませんし、「簡単に出来る」ということも相まって、人類の技術が恐ろしい領域に踏み込んだ象徴的なことのように私には見えました。その後にIPSの山中教授のインタビューを見たのですが、残念ながらそこでもやはりそういったことに関する認識は感じられませんでしたね。

 

優良なSF小説を読んだのなら、『カラマーゾフの兄弟』を読んだのなら、今回のようなニュースに関して、マスコミと一緒に手をたたいて喜ぶのではなく、一つこんな認識を持ってみるのも決して悪いことではないのでないでしょうか。

そして、報道に対しても技術に対しても簡単には服従しない知恵と意思を持っていきたいものです。

 

追記

この記事を初めて書いたころ、まだマスコミと世間は賞賛の嵐でした。そんな中で敢えて、その技術の大きなリスクと記者会見の違和感について少し書いてみましたのですが、その後にあんなにお粗末なことになるとはその時想像もしていませんでしたね。

今は逆に非難の嵐となってしまっています・・・。そんなところではもう非難記事を書いてもどうしようもないというものです。

 

マスコミや世間がいくら騒いで、賞賛しても、私は一緒に賞賛する気にはならず、別の視点からこの一連のことを見ることが出来ました。それは偉大な文学のおかげだと思っています。

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