イエレンの優しさが世界経済を救う!ということで書かせていただき、その中で株価は暴騰するとしましたが、今のところその通りになってます。まだまだ、こんなところでは終わらないのでしょう。

 

さて、今回の表題の「ドラギ」とはECB、ヨーロッパ中央銀行総裁、マリオ・ドラギさんのことであります。FRBのイエレンが女性らしい心配りで経済を支えるなら、彼は「俺についてこい」という男らしさで世界の投資家を引っ張っています。

 

3年ほど前、いつも世界経済のお荷物のギリシャ問題でユーロ分裂の危機と叫ばれた時を、

「ユーロを守るためなら何でもする」

と言うたった一言だけで救ったことは有名な話です。実に惚れ惚れするような兄貴っぷりです。

 

そして、今もまた、ギリシャが再び問題になっており、その主役の一人のチプラス首相についての記事も書いてみたのですが、そんなことも馬鹿馬鹿しいと思えるくらい、彼の作戦はまるで駄々っ子戦法です。国民の支持も急速に失い、マーケットからもほとんど無視されているようなので、これは完全に彼の失敗を表しています。駄々っ子作戦なんですから、親から無視されては失敗もいいところです。

 

と言うわけで、ちょっとやそっとの心配事くらいはドラギ兄貴が、

「俺がついているから、恐れずリスクを取れ」

と世界の投資家を鼓舞し続けるでしょうから、当面世界経済はうまくいくでしょう。ただ、本当に長期的に見るとユーロはやはり・・・。

 

で、結局、何が言いたいかと言いますと、経済も結局は実に人間的な気持ちで動いており、その栄養は安心とかそういう心地よい気持ちなのではないか、と言うことになります。