マイナス金利導入も止まらない円高、株安

日銀のマイナス金利導入で、いったんは下げ止まったかに見えたマーケットですが、再び暴落に見舞われております。と言っても、世界で、特別に売られているのは、新手の金融緩和を導入したばかりの日本株だけという悲惨さ・・。

「こころ」ある投資家ならば、「買い」で応えるべきでは?

相場に「べき」なんて、言っても意味はないのは百も承知ですが、流石にこれは酷いのではないでしょうか。私も、以前から、「黒田総裁は好きではない」とここに書いてきましたが、彼は事実、あまり投資家から尊敬されておりません。

その理由は、おそらく、彼がマーケットに対して嘘をつくから、ではないでしょうか。今回のマイナス金利導入も、つい二週間くらい前に「マイナス金利は導入するつもりはない」と発言していました。まあ、もちろん、言えないことはあるかと思いますが、ここまで嘘だと、信頼されなくなるのも当然と言っていいでしょう。マーケットはとても純粋なこころを持っているのです。

そんな、嫌われ者の黒田総裁ですが、今回のマイナス金利導入に関しては、

「なんとしても日本のマーケットを沈み込ませない」

という強い決意を感じました。政府が政策をまったく出せない中で、まさに孤軍奮闘。しかも、史上初のという先行きを見えない手法の導入です。これは、そう簡単に出来ることではありません。失敗すれば、大ばか者として歴史上に祭り上げられてしまうリスクを負っているのです。

この勇気に関しては、投資家は敬意を払うべきではないでしょうか。最終的には、もしかしたら日本経済にとって、いいということはないのかもしれません。しかし、今、日本のために彼が覚悟をもって、相当のリスクを取っているという姿勢には、ロボットではなく、こころある投資家であるならば、応えるべきだと私は思いますね。売りたたいているのは、こころを持たない「ロボット・トレーディング」です。

もう、いいか悪いかなんてはっきり言って関係ないです。

 

トレンドを変える力があるのは、やっぱり「先生」

円高はどこまで進むのでしょうか。私の予想なんて、書いてもなんの役にも立てないかもしれませんが、ドル円の安値はやはり、今年の1月の安値付近。ここを割らずに、再び円安に進むと思います。目指すは、135円です。今、ここでこんなことを書いている人なんていないし、こいつバカじゃないか、と思われると思いますが(笑)、私は昨年からの予想を維持したいと思います。没するなら、黒田総裁の覚悟とともに没したいと思います。

そんな、世界のマーケットのトレンドを変える力を持っているのは、やはり「イエレン先生」じゃないでしょうか。2月10日議長講演があるそうです。この辺りが、トレンド転換になりそう!? と思いますが、はたしてどうでしょうかね。

今回も、暴落はいつもイエレンがいない間に起こる、という当ブログの主張してきた通りの展開になるのか? それとも、とうとう「イエレンショック」という不名誉なレッテルが彼女に貼られてしまうことになるのか? ロボットとの戦いにおける、投資家の「こころ」が試される非常に重要な局面に入ったと言ってもいいのではないでしょうか。