的中したときは的中!と書いているので、外した時は正直に外れたと書きたいと思います。

本日、ドル円が一時的にですが、110円台突入となりました。

115円前後を安値に135円を目指すとしてきた予想は、大外し状態になってます(笑)。ここまで来てしまうと、どこまで下がるのかは想像が出来ません。

理由はドイツ銀行ショック?

世界的なリスクオフの流れが止まらず、昨日のイエレン先生の議会証言でも、それを止めることが出来ませんでした。先生の証言中、その後数時間は株高になっており、相変わらずの投資家からの厚い信頼を感じることが出来ましたが、引けにかけて売られ、そこから怒涛の円高となりました。

さて、先生でも止められない世界的なリスクオフの流れですが、一部にドイツ銀行の信用不安に絡むショック安と言われているようですね。日経新聞にも出ていたようで、確かにそれが事実なら、こんな怒涛の暴落も頷ける部分がありますね。

しかし、一つ気になるのは、前回の8月の暴落の際もそうでしたが、その原因が再び”ドイツ”だということです。

 

立て続くドイツの大問題

8月の暴落の主因ともいわれる「フォルクスワーゲン排ガス不正問題」ですが、これはアメリカがドイツへの制裁のために暴露したと言われております。そして、難民問題に絡む最近のメルケル首相の支持率の急低下。そこへ来て、今回の「ドイツ銀行ショック」なわけです。

これにはなにか繋がりがあるように思えませんか? 私はなにか大きな「邪魔」がドイツ、メルケルへ入り始めたように感じられてならないのです。

その裏には、EU圏でのドイツの独り勝ち状態をよく思わない勢力があるのではないかと何度か書いてきました。そして、その転換点はあのギリシャのチプラス首相を滅多打ちにしたあの時からではないかと。実際、「ドイツはやりすぎだ」そんな声が世界中から聞こえていたのです。

参考 「ギリシャ問題」ドイツ完全勝利のはずも・・・ ~国際情勢も負けるが勝ちがやはり重要?~

 

今回の株安とそんなことが、関係しているかは、もちろんはわかりません。しかし、昨今の極端な暴落には少し違和感を感じる方も多いのではないでしょうか? 特に日本とドイツの下げが酷いようですね。

そういば、日本には「甘利ショック」もありましたね。彼もあっけなく不可解な失脚に追い込まれてしまいましたが、TPPではアメリカに「タフネゴシエーター」と呼ばれていたそうです。まあ、関係ないでしょう(笑)。

 

安倍政権が嫌いでも信じるしかない

ドル円がどこで下げ止まるか、さっぱりわかりませんが、このまま日本経済が沈み込んでしまわないことを祈るばかりです。日銀の手法への批判も分かりますが、もう、「そっちへ行く!」って決まっているのだし、それに向けて懸命にやっているのだから、日本人としてはその方向で応援するしかないと思うんです。

物事には必ず正負両面がありますから、その負を取り上げて批判することは簡単なんです。しかし、それは相手の価値を下げることで自分の価値を高める、というとてもせこい手法なんです。民主党のお得意の手法ですね。

政権の支持率は50パーセントを超えているようですし、このまま株安が原因で、日本の政治の先行きが左右されるようなことになっては、ロボット・トレーディングのアルゴリズムに日本の未来を決められてしまうことになっちゃいますよね。

投資家は政府を信じて、最後まで戦うしかないのではないでしょうか!

 

追記 2016年2月13日

底打ち?

2月12日の取引で、日経平均株価が14,800円台まで突っ込みましたが、夜間取引で大幅に反発してます。朝倉慶先生もおっしゃっていましたが、私も悲鳴を上げた(笑)、ここで流石に底打ちした可能性が高そうです。

先生曰く、今回の暴落の原因は、「SQに絡む世界的な規模の売り仕掛けだろう」とのことでしたが、私もそのように思います。アメリカ利上げ後の経済と言う誰もわからないことに対する不安心理に付け込んだ、仕掛けだと言えるのでしょうね。

イエレン議長「3月の利上げは行わない予定」→「アメリカの景気はそんなに悪いのか!」

こんな解釈で下がるのですから、全くわけが分かりません。

 

今後は株価次第か、鍵を握るのは分かりやすい「マイナス金利」

今後の動きはどうなるのでしょうか。予想が外れたとはいえ、安値予想を割り込んだだけでまだ、長期的な上昇を諦めた訳ではありません。過去の傾向から、利上げ後は10パーセントほどのドル安になる傾向が高かったようです。私もドル安がいずれ訪れるとは思っていましたが、その前に日銀の緩和によるもう一段の円安があるだろうと思っていたのです。

今回の暴落により、その10パーセントのドル安は早くもすでに訪れてしまいました。さて、この先はどうなるのでしょうか。少しの反発を挟んで、よく言われる105円までの円高を目指すのでしょうか・・それとも・・。

そのカギを握るのは、おそらく株価でしょう。円安、株高は今のところ絶対です。今は悪い面ばかり言われる日銀のマイナス金利ですが、「分かりづらい」という解説には違和感を覚えます。投資を知らない一般の人にとっては、金融緩和よりはるかに心理的なインパクトがあるように私には思えるのです。昨日も道を歩いている投資をあまり知らないだろうと思われる人たちが、「マイナス金利」の話をしていました。会社でも「金融緩和」の話は話題になる気配も微塵もないし、私も話せませんが、「マイナス金利」なら話せそうです。

住宅展示場の訪問者が急増しているなんて、情報もありました。その辺りの見直しが、どう出てくるのかと言うが、今後の株価の動きの鍵を握っているのではないでしょうか。