2018年2月2日、米国国防省は、新たな核戦略の指標を発表しました。ロシアに対抗するため、核兵器の増強を増やすとのこと。しかし、「ロシアに対抗するため」と言うこの理由は、ずばり嘘だと見ていいと思います。

当ブログは一昨年の大統領選挙直後から、一番時間を割いて、一貫してこう主張してきました。

「トランプ政権は中国と戦うために誕生した」

そして、この政権そのものが、アメリカの軍事戦略だと。この予感は、確実に現実化してきていると考えなくてはなりません。アメリカは「冷戦終結後、最も複雑で厳しい安全保障環境に直面している」と言います。中国は日本の隣国です。当然、これはそのまま日本に当てはまります。しかし、全く現実を伝えないテレビニュースのせいなのか、日本人の安全保障の認識はかなり低い状態にあるのが、今の現実ではないでしょうか。

本当に残念な話ですが、これは確実に避けて通れない、かなり近い未来のことなのです。

 

現状を認識しなければ話にならない

少し前ですが、とあるテレビの報道番組で、芸人さんが「尖閣諸島を取られてもいい」と発言し、大きな話題となっていましたね。政治に関する意見には色々な見解があるのは当然で、どれも尊重されるべき、と私は思います。

「尖閣諸島を取られてもいい」という一見乱暴な意見であったとしてもです。

しかし、現状の認識が誤っていれば、そもそも議論にすらならない、というのも事実です。

もし、中国が尖閣諸島は本来中国固有の領土だと固く信じており、尖閣諸島さえ明け渡せば、領土問題は解決、その先ずっと仲良くできる、と言うことであるならば、私もそのご意見に乗っかります。でも、確実にそうではない、という現実があります。

中国は、日本に沖縄の領有権を認めていないどころか、北海道も奪おうとしている、更には日本そのものを奪うつもりである、と言う事実を知っていたら、同じことが言えたでしょうか。「え?」さすがにこう思われた方も多いと思います。でも、今、私が書いたお話、決して大げさな話ではなさそうなのです。

 

日本と言う国は二十年後にはなくなる?

さて、そんな恐ろしい現実を私たちに突き付けてくれるのが、こちらです。

なぜ中国は「北海道」の土地を買い漁るのか? 狙われた永住権

~ まぐまぐニュース ~

本の内容を少し引用、紹介させていただきます。

・中国の思惑はどこにあるのだろうか。「日本という国は四十年後にはなくなってしまうかもわからぬ」これは、中国の李鵬首相(当時)の発言だ。(中略)李首相の予言ではあと二十年足らずで、日本はなくなってしまうことになる。

・習近平国家主席が提唱した「一帯一路」構想は新潟、北海道を飲み込み、拡大していることが分かる。「未来の領土」からは、すでに北海道は中国領だという意識がみてとれる。

~ 『爆買いされる日本の領土』 宮本雅史 ~

こちらの本を読むと、これが決して非現実的なトンでも話ではないことに気づかされて、かなりの悪寒を感じます。ほとんど現実的ホラーです。先の話に戻りますが、日本は無くなってもいい、と言えるのでしょうか? 芸人さんの発言はともかく、それを擁護する文化人の方もいるようで、これは完全に寝ぼけていると言わざるを得ません。

 

日本の現状を把握する

こんな恐ろしい現状を前にして、日本が何もしていないのか、と言うと、そんなことはありません。しかし、悲しいかな、現在はほとんどがアメリカ主導で行われています

例えば、『爆買いされる日本の領土』で、平成24年の国会で、この事態を警告していたと紹介されている小野寺五典さん。この人は、ご存知、現在の防衛大臣で、森友・加計学園及び日報問題で非難を浴び、退任した稲田朋美さんの後任です。

そして、森友・加計学園問題で、急落した政権支持率の隙をついて、出てきたのが、小池都知事。彼女は、つい最近の解散総選挙で、改憲反対派を解体させてしまいました。

私はこの奇妙な2件の背後で動いたのは、アメリカのCIAだと見ています。

つまり、嘗てない安全保障の脅威の高まりに対処するためには、防衛大臣が稲田では話にならず、憲法改正は必須だと言うことです。そして、前から書いているのですが、日本にも核が持ち込まれることはほぼ間違いないと予想できます。私たちは、すでに戦争状態に突入しているのです。このことは、いずれ日本人のすべてが知ることになると思います。

まとめ

アメリカの首席戦略官だったスティーブ・バノンさんは日本でのインタビューでこう言いました。

「日本はアメリカに行動してもらうことを待つのではなく、自身の問題として立ち上がり動くことが求められる」

そして、トランプ大統領は選挙に勝つ前からこう言っていました。

「在日米軍を撤退させる」

彼らはあまりに認識が低い日本人に向けてメッセージを発していたのです。「来るべき時に備えろ」と。戦争と言っても、今回アメリカは真正面から中国と激突するつもりはないと思いますよ。そんなことをしたら、本当に核戦争になってしまいますから。だから、敵はロシアだ、と言っているのです。

はっきり言って、アメリカも酷い国だと思います。戦後50年たっても、日本を実質支配したままですし、世界中でおかしなことをたくさんやっています。しかし、少なくとも、アメリカ支配である限り、沖縄や北海道や新潟が盗られ、日本が無くなることはないはずです。

私達日本人は、まず、この辛い現実を認識するところが第一歩です。その先にやっと、議論が出来るようになるのです。テレビ報道と一緒になって、トランプは馬鹿だとアメリカ大統領に勝った気になって気持ちよくなっているだけでは全くどうにもならないのです。

ま、と言っても、このブログにいつも来ていただいている方にとっては、周知の事実であり、また、この記事にたどり着いた方にとっても、私に言われるまでもない話と言うことになるでしょう。

私が一番これを伝えたいのは、当ブログを絶対に読むことがないような世間の皆様ですので、この記事自体、あまり意味をなさないのかもしれません(笑)。