少し前の話となりますが、米朝会談が行われましたね。私はこれに関して、Facebookページで、乱暴にこう書きました。

「こんな会談はどうでもいい」

なぜ、日本の命運を握る、史上初の米朝会談がどうでもいいんだ! そんなお叱りを受けそうですが、事実はそう単純ではありません。

なぜ、どうでもいいと言えるのか、その答えはこうです。「既に決まっていることだから」。つまり、これは過去のお話だからです。

へ・・?

私たちは、恐らく1年近く過去の話を、2018年の6月12日に大々的に見せられたのです。

はあ?

興味を持たれた方は、先へお進みください。今日初めて当ブログを訪れた方には、きっと、驚愕の真実をお伝えすることが出来ることでしょう。

 

米朝会談は対中牽制?

さて、米朝会談が終了して一週間ほどが経ちますが、最近各メディアを見ていて、気になったことがあります。それは専門家の方々が、「米朝蜜月は、米国の対中戦略だ」と言う見解を一斉に示していることです。

その中でも特に読みごたえがあったのが、こちらの記事です。

トランプの米朝蜜月戦略は対中牽制──金正恩は最強のカード

トランプは中国の存在を「経済的にも、軍事的にも」今後の最大の脅威と位置付けており、アメリカと肩を並べたがっている金正恩を最強のカードとして使い、対中牽制をしようとしていることが如実に見えてくる

~ ニューズウィーク 日本版 ~

どうでしょう。この見解、容易に否定できるものではありませんよね。実際、トランプ政権は本日、新たな対中関税措置を発表したところです。この件に関して、未だに、「中間選挙へのアピールだ!」と、お金儲けのための現実逃避を続けている呑気な経済アナリストの方もいますが、この記事からも米国が本気であることは明らかでしょう。

今は、米国がお金儲けを諦めているのですから、投資家もそれに習うのが賢明でしょう。

さて、話は少しそれましたが、先程のニューズウィークの遠藤さんの記事、かなり鋭い内容になっていると誰もが思うところかと思いますが、実は・・

北朝鮮危機は、やはりアメリカの対中国戦略か!?

こちらをご覧ください。書かれた日付は2017年の7月17日、書いたのは何を隠そう私です! 2018年の6月12日の米朝会談以降に突如出てきた、「米朝蜜月は、米国の対中戦略」と言う見解は、昨年7月の時点で既に当ブログによって、暴かれていた内容だったのです。

当時、そんなことを言っている人は、誰一人もいませんでした。個人ブログなどでは、一部に米国と北朝鮮は繋がっていると言う見解が示されていましたが、「武器を売るため」とか「トランプの支持率のため」とか「安倍政権の陰謀」などと言う現実感のない理由が語られているばかりでした。

私は一年間、肩身の狭い思いをしましたが、とうとう堂々とこう書ける日が来たのです。そして、当ブログに繰り返しお越しくださる方、とうとう周りに堂々とこう言える日が来たのです。

北朝鮮問題は、アメリカによる対中国軍事作戦ですよ」と。作戦コードネームは、「ロケットマン」でしょう(笑)。

 

米朝会談は過去の話

さて、冒頭で米朝会談は過去の話、と書きました。これは、流石に遠藤さんやその他専門家の方々も、示していませんし、想像すらしていないかもしれません。そこにたどり着くには、もう少し深読みが必要になります。

例えばこんな記事はどうでしょう。

米朝会談の7ヵ月前に密会? トランプと金正恩が交わした密約と合意文書のウラ=高島康司

ロシアやイランの政府系シンクタンクの分析記事をはじめ、筆者のもとに集まっている情報を見ると、トランプと金正恩はすでに半年以上も前に会っており、そのときに交わされた密約の存在を示唆するものが多いのだ

~ マネーボイス ~

私はこの記事の伝える前、昨年の7月の時点で既に北朝鮮はアメリカの影響下にあったと、考えています。その頃と言えば、トランプさんと金正恩さんがお互いを罵倒し合い、米朝戦争勃発かと危機が叫ばれた時期ですね。

しかし、当ブログは一貫して北朝鮮危機はアメリカのフィクションだと書き続けました。そして、こんな記事も紹介しました。

北朝鮮の核はアメリカ公認? トランプが軍事行動に出ない真の理由=斎藤満

一般的な受け止めは、米国が北朝鮮に対して、これ以上核ミサイル開発を進めれば、米国が軍事行動も辞さない、との警告と受け止められていますが、北朝鮮はこれを全く意に介していません

これはトランプ政権にはそれだけの行動力がないと「足元を見られているため」との見方もありますが、米国が北朝鮮の核ミサイル開発に協力しているので、米国自身が軍事行動に出ることを咎め、北朝鮮は「米国が軍事行動に出ることはない」と承知しているからではないかと見られています

~ MONEY VOICE ~

私は、実は昨年の8月の時点で米国が北朝鮮を影響下に収めたことをほぼ、確信していました。なぜかと言うと、これも繰り返し書いたのですが、7月に北朝鮮はICBM級ミサイルを発射したのですが、こんなことは、米国が事前に承知していない限り、あり得ない話なのです。

例えるならば、私が山口組の事務所に向かって、拳銃っぽいものを撃ち込むような暴挙なのです。だからこそ、メディアは金正恩を狂人に仕立て上げましたが、この理屈が既に破たんしていることは明白です。

更に奇妙なことに、これを受けた米国は、なにもしないばかりか、トランプさんは「日韓は許さないだろう」などと宣う始末でした。

NHKの桑子さんは、「他人事みたいですねえ」とおっしゃった・・。

そして、極めつけは8月の頭に米国は、「北朝鮮が暴れるのは、中国が悪いからだ」と言い、関税措置の中で最も強力と言われる米通商法301条を出してきました。

先程の遠藤さんのニューズウィークの記事を読むとはっきりとわかりますが、北朝鮮が暴れるのは、中国が悪いからではありません

もし日本が今後もなお、「中国が後ろ盾になっている北朝鮮」あるいは「北朝鮮の後ろ盾である中国」という「慣用句」を使い続けるなら、中国をどれだけ利するか、そして情勢判断を見誤るか、そのことを肝に銘じるべきだ

まさにその通りなのです。

これだけの流れを見て、昨年7月の時点で米朝が蜜月となっていたことを疑うことが、逆に出来るでしょうか? 2018年6月現在、そうできる論拠は、ほとんどなくなったと言っていいでしょう。

 

日本の未来は・・

では、これから先の日本の未来はどうなるのでしょうか。未来のことは当然、誰にもわかりません。ではもし、日本の未来が、米朝会談のように、過去のごとく既に決定づけられていたら? その予測はそんなに難しくはないかもしれません。もし、興味を抱いて頂けたのでしたら、当ブログの過去記事をご覧ください。そこには、日本の未来が描かれているかも?しれません。

ただ一つ、はっきりと言えることは、日本は米国とともに中国と戦う運命である、と言うことです。日本人はこのことをもっと、深刻に捉える必要があります。なぜなら、この問題は我々の生死に関わる問題に発展しかねないからです。