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株式市場が再び、軟調な展開を余儀なくされています。11月13日の日経平均株価は、一時700円以上安くなり、「中間選挙終了であく抜け」を期待した投資家、アナリストの願望を打ち砕きました。

彼らは一様にこう言います。

「安すぎる、異常な相場だ」と。

しかし、国際政治に対し、唯一無二と言ってもいい分析を続けてきた当ブログにとって、ダウや日経平均は、まだまだ高すぎると言う認識です。これから来年に向けて、欧州で未曽有の政治的、経済的、社会的大混乱が勃発することは、ほぼ確実な情勢であり、更にその先には世界史上の一大事件となり得るシナリオが、とうとう現実のものとして、私たちの目の前に姿を現しつつあります。

それはまず間違いなく存在する、それが当ブログが導き出した結論です。

 

合意なき離脱の有無を語る段階は過ぎた

12日にダウは再び600ドル下がったわけですが、昨今のこの金融市場の乱高下はいったい何が原因なのでしょう? これについては、もう散々書いていますが、昨日もユーロとポンドが売られており、「合意なき離脱」を市場が織り込み始めていることは明らかです。

【コラム】アイズマン氏に聞け-「合意なき離脱」ブラック・スワンか

英とEUが合意するだけで十分厳しいが、反抗的で扱いにくい英議会の承認を得ることは恐らく無理だと分かるだろう。それがアイズマン氏の読みだ。

~ ブルームバーグ ~

この問題が目の前に差し迫っているのに関わらず、株式評論家たちは、一向に意識を振り向けようともしない状態が続ています。彼らはいったい、この問題をどのように捉えているのでしょうか?

この答えは、こう推察するしかありません。合意に至るはずだと信じている。しかし、当ブログでは、「合意する、しない」の話は、すでに結論が決まっています。アイズマン氏の読み通り、合意はないです。

これを大前提に、次のステージに備えなければならない時が来ているのです。

危機は本物

アイズマン氏は「リーマン・ショック」を当てたことで有名な人物ですが、彼が本物の危機を見抜く力を持っていることには疑いの余地がありません。あらゆることが、今回の危機も本物であることを物語っています。

例えば、2010年に騒がれた、「欧州債務危機」と比べてどうでしょう。この時は、ギリシャの債務問題が、他のEU加盟国に広がり、ユーロの信認の瓦解が叫ばれました。しかしこの問題、結局のところ、ただ騒がれただけでした。

この問題は茶番だと、最初から分かる人には分かっていたようです。しかし、ニュース報道では連日トップで危機が煽られ、株も為替も結構な売られ方をしました。マーケットの話題はこれ一色という様相でした。

2017年にも規模は小さいですが、アジアで似たようなことがありましたね。北朝鮮危機です。

さて、今どうでしょう。評論家は一向に無視、ニュースもこれっぽっちも取り上げない、という状況です。

このことこそが、この危機が本物であることの証左となっているのです。なぜ、危機は伝わらないのか。それが実際に勃発する前に、大きな力のあるところが先に売っているから、と考えられますね。

しかし、さすがに隠し切れずにこれが表に出てくると考えられる最終期限が、12月13〜14日に開かれるEUサミットです。この日付にピンとくる方も多いのではないでしょうか。そう、メジャーSQ直前の日程となっていますね。まあ、見事なスケジューリングだこと。

私はここまでに日経平均が、20,000円割れに至る可能性はかなり高いと見ますが、はたしてどうでしょうか。

 

合意なき離脱後の世界

さて、マーケットの話はここまでにして、では、その「合意なき離脱」後には、いったい何が起こるのでしょうか。参考となりそうなのが、こちらです。

合意なきEU離脱で「2、3年は地獄を見る」 英国在住の識者に聞く

~ Forbes  JAPAN ~

イギリスが2、3年地獄を見る。なるほど、いえ、注目すべきはそこではありません。

EUは今、難民問題やメルケル首相の辞任などで揺れていますが、こうした東欧各国からEU離脱の動きが出てもおかしくない状態になっています。特に保守強硬派が政権を握っているポーランドやハンガリーが、こうした離脱カードを切る可能性もあります。

2019年はEUが政治的に激動するでしょう。5月23〜26日に欧州議会選挙があるほか、ギリシャやポルトガル、ポーランドなど6カ国で総選挙がありますから、大きな地盤変化が起きる可能性があります。

そう、これこそが2019年、我々が恐らく目にするであろう歴史的な一大転換なのです。つまり「EU崩壊シナリオ」、これはまず間違いなくそこに存在しているのです。

全てが一本の線に

私が「合意なき離脱」に関する詳しい記事を見かけたのは、8月の頭のことでした。この時、私は衝撃を受けるとともに、背中に強い悪寒が走ったのをはっきりと覚えています。その直後に書いた記事がこちらです。

合意なきEU離脱で、今秋株価大暴落がやってくる・・? ~米英の特別な関係の意味~

当ブログは、今年の1月の暴落を見て以来、それまで一貫して強気だった投資方針を「弱気」に転換しました。それから、日経平均株価は、3月に20,000円台前半まで売られた後、23,000円まで戻るなど、よくわからない動きが続いていました。

今年の相場には何か大きな爆弾が潜んでいる、そんな感覚を持ちながらも、その正体が分からず、思い過ごしなのかなあと疑っていた頃でした。

「うわっ! これかあ!」

私は心の中でこう叫びました。

「リーマン・ショック時を超える海外勢の売り越し」、この理由がはっきりとわかるとともに、これまで当ブログが特に2017年に書いて来たことが、完全に一本の線でつながったからです。

「まさかのEU離脱選挙」、「まさかの米大統領選挙」、「アメリカの対EU、対ドイツ攻勢」、「混乱を回避する気が全く感じられない英テリーザ・メイ首相の不可解な言動」

これらすべてが、「EU崩壊シナリオ」へ収束したのです。彼らはこのシナリオに則って動いているのだと、私は悟りました。この時から、私にははっきりと聞こえ始めたのです。EUが崩れる、ガラガラという音が。

幻聴? その答えは来年にも見える、と私は思います。ポンド以上に、ユーロは買ってはいけない通貨の筆頭になるでしょう。

今回の劇場は残念ながら、茶番では済まないのです。

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