ボルトン元大統領補佐官による暴露本が発売になり、話題になっていますね。伝わって来る中身を見る限り、全く大したことないなと思います。

ずばり、言いますとね。無料の私の記事の方が、よっぽど彼らの戦略を暴露しているはずです。

再開、「ロケットマン作戦」

私は、昨年、米国の東アジアにおける軍事作戦「コードネーム、ロケットマン」(当ブログ命名)が再開される可能性が高いと警告しました。

最近になって激しく動き出した北朝鮮の動向がいったい何を意味するのかを探るためしばらく静観しておりましたが、やはりそれだったようです。

このような戦略転換が、短期間にできるものではない。今過激な行動に出ているのは、十分に準備され実行されているものであろう。

 コロナ避難説や死亡説が出ている最中に、検討していたと見ると、時期的に上手く重なる。

 6月16日、南北共同連絡事務所を木端微塵に爆破した。

今年中にもあり得る、北朝鮮の韓国侵攻 JBpress

昨今の北朝鮮の動きが、用意周到に計画されたものであることに疑いの余地はないでしょう。ただ再三再四、書いて来たようにこれは米イスラエルの支配層、「保守的なグループ」による対中軍事作戦である、ということは、当ブログ読者以外には知られていません。

北は、融和戦略で韓国を騙して統一するということができなくなったことで、再び武力統一という強硬戦略に舵を切った。

 北が、武力統一ができるには、後ろ盾となる国があることが必要だ。金正恩氏が3回中国を訪問して、次に中国の習近平主席が北を訪れて、友好的な会談を行った。

北朝鮮の後ろ盾は中国、その常識を私は徹底して否定してきました。

ペンタゴン高官のエド・ティンパーレイクは、アメリカの取るべき道を次のように明快に述べている。

真っ先にしなければならないのは、金正恩の命令系統を断ち切ることだ。

(中略)

彼を排除し、容赦なくそして速やかに、彼を抹殺しなければならない。

『米中もし戦わば』 ピーター・ナバロ

北朝鮮の後ろ盾、いえ、命令系統はすでに米国、イスラエルにあると推察することは、極めて妥当です。それは2017年から起きた米国と北朝鮮の一連の事件を、すべて矛盾なく表すことが出来るからです。

金正恩の暗殺未遂事件は、2012年ころから度々起きておりますが、特に気なるのは、2017年の北朝鮮による発表です。

北朝鮮の秘密警察にあたる国家保衛省は5日の声明で、「われわれは米国のCIA(中央情報局)と韓国の国家情報院がわれわれの最高首脳部を相手に準備した生物・化学物質による国家テロ計画を摘発した」と主張した。声明では、CIAは2014年、ロシア駐在の労働者であった北朝鮮人のキム某を思想的に変質、堕落させて買収し、錦繍山太陽宮殿の行事と閲兵式および市民パレードの際に金委員長の暗殺を図ったとしている。

北朝鮮の朝鮮中央通信は7日の声明で、「米国による陰謀活動の矛先は朝鮮革命の最高首脳部に集中している」「われわれの国内にいる米国の特殊部隊がテロ行動を行っている」などとし、米国に「その深刻さを認め正式に謝罪することを要求する」とした。

北朝鮮が米国に「正式な謝罪」要求、金正恩氏暗殺計画で―米メディア Record Chaina

この声明は、暗殺(未遂?)の事実を伝えるとともに、北朝鮮と米国の力関係の悲哀を表しています。北朝鮮は、国家元首への殺人未遂に対して、「謝ってほしい」と言っているのです。

「謝ってすむなら警察はいらない」

北朝鮮とは、なんと優しい国なのでしょうか。そして、「世界の警察官」はやはりいらないのだと私は実感いたしました。

そんな中、「世紀の嘘つき」、「史上最も軽口のCIA長官」と私に呼ばれている、米国の現国務長官のポンペオ氏は、こんなことを言っています。

米中央情報局(CIA)のポンペオ長官は26日付の米紙ワシントン・タイムズとのインタビューで、北朝鮮の非核化を外交的手段で実現させることが困難であると判断された場合に備え、トランプ大統領に対して「(北朝鮮に対する)秘密工作や(国防総省の)戦友の支援などの情報作戦を提示する準備を進めている」と明らかにした。

米CIA長官、北朝鮮の非核化へ「秘密工作」準備 体制転換も示唆 Snkei Biz

「秘密作戦をやりまーす♡」

「おまえは、小保方晴子か」と言う突込みを入れるかはさておき、実際問題、これが彼一流のジョークでない限り、それは既に完了していたと考えるべきでしょう。

つまり、この話を聞いたときの反応は、「笑う」か「もう終わったと捉えるか」のどちらかでなければならなかった、ということです。

そうそう、彼の新しいニックネームは、「秘密作戦をこれからやりますおじさん」にしましょう。

半島情勢が悪化し、軍事境界線付近で、銃弾や砲弾が飛び交う事態に急速に発展する可能性がある。

今年中にもあり得る、北朝鮮の韓国侵攻 JBpress

ですから、それはまさに、これから起ころうとしていることかと思うのですが、この未来は2017年にすでに予言されています。

米国は朝鮮半島統一に関心があり、それは韓国主導でも北朝鮮主導でも構わないはずです。朝鮮半島を基地として、そこから北京を監視するシナリオがあります。韓国が政治的に混乱し、北朝鮮にとっては南進(南攻)のチャンスでもあります。北が攻めてきた場合に、在韓米軍が北と戦う保証はなく、むしろ在韓米軍を引き揚げる可能性さえあります。

北朝鮮の核はアメリカ公認? トランプが軍事行動に出ない真の理由=斎藤満 MONEY VOICE

私はこの記事を見たときに、「ああ、これが米国支配層の本当の秘密作戦だな」と確信したのです。

米国支配の恐怖

米国が北朝鮮をコントロールしているなら安心ではないか、そう考えることは出来るでしょうか。いえ、それは決して出来ません。

しかしその一方、日本の状況は悪化する。同じく制空権を失った、すべての自衛隊基地と米軍基地のあいだで共同使用が進み、そこにやがて対中国・ロシア用の中距離核ミサイルが配備されることになる。そして米軍の主要部隊はグアムその他へ撤退するが、「共同基地」に配備された核ミサイルの発射ボタンは米軍が握り続けるのだ……。

たんなる悪夢だと思われるだろうか。そうではない。すでに何十年も前から、「全自衛隊基地の米軍共同使用」と「日本の陸上基地への核ミサイルの配備」は、アメリカの軍産複合体が具体的な目標としてきた現実なのだ。日本国民の抵抗が弱ければ、必ず実現するだろう。

なぜ日本は、アメリカによる「核ミサイル配備」を拒否できないのか 現代ビジネス

北朝鮮主導の統一朝鮮は、中国寄りの所謂「赤化」ではありません。事実は全く逆で、米イスラエルの支配層のための単なる「核ウェポン」です。そして、今回の米中戦争における日本の役割も同様です。

今回、米軍は中国軍と前線で戦う気はさらさらありません。賢明な米軍人、米国民は自分たちの支配者が、民間の銀行家であることに気が付いており、彼らのために死ぬなどというマゾな選択肢は決して取らないはずです。

つまり実質、米国は中国と戦争はできないのです。

だから、アジア勢が代わりに戦わされる、彼らにとって、アジア人の命など屁でもないため、核戦争で何人死のうが、地球が壊れさえしなければ、どうでもいいのです。

抵抗の必要性

そう言った事実を初めから把握していたであろう、安倍首相は、ここに来て米国との距離を置き、中国に接近する戦略を取り始めました。

東アジアでの核戦争という最悪の未来を避けるため、彼は戦っているのではないでしょうか。しかし米国の支配層と戦うリスクは非常に高く、例にもれずCIAからの攻撃を受けています。

日本国民の抵抗が弱ければ、必ず実現するだろう。

前出の矢部宏治さんは、こう警告しますが、状況はとても悪いと言えるでしょう。日本国民はその未来に抵抗するどころか、加担しているように見えます。

しかし、私は以前よりも、一部に希望を見出すようになりました。なぜなら、世界では若者らを中心にこの支配構造に気が付き、抵抗を見せる人が増えており、また支配層たちもその強すぎる野望ゆえに、分裂、抗争状態に陥っており、自滅する可能性が高まっているからです。

しかし、私たちもただ他人任せにするのではななく、明るい未来を掴むために、その努力をするべき時ではないでしょうか。その第一歩は私たちの置かれている現状を正しくつかむということではないでしょうか。

当ブログが、その一助になれればこれ幸いです。