2020年1月8日、米国のトランプ大統領は、「新政権への円滑な移行に尽力する」と表明し、事実上の敗北宣言を表明しました。

ご存知の通り、私は以前から、「トランプの敗北はあり得ない」と豪語してきました。イギリスの合意なき離脱に続いて外したことになります。

しかし、今米国に起きていることは、あまりに不可解で、不気味、恐ろしいとすら感じます。

つまり、「まだ何かある」と感じざるを得ないのです。

「議事堂見学会」は誰が何のために開催した?

もちろん、誤りは早く認めて方針転換した方がいいことは、承知しています。それが出来ずに自説に拘れば、致命的な信頼低下を招くことも。しかし、それでも今はまだ、その段階にないと私は判断しました。

フロリダ州選出の連邦下院議員を務めた経歴もあるスカボロー氏は番組内で怒りをあらわにし、 あまりにも短時間かつ容易に警察が抑止力を失ったと批判。結果的にトランプ氏支持者による議事堂の包囲を許したと述べた。

そのうえで同氏は、放送禁止用語を交えながら、中に入ろうとするトランプ氏支持者のために警官隊が扉を開けてやったと憤慨。「みすみす議事堂内に乱入させた」と主張した。

さらに警官らが乱入者の背中を軽くたたいたり、一緒に写真を撮ったりしている画像に言及し、「彼らはご丁寧に扉を開けて、テロリストを迎え入れた。テロリストたちは扉に『メディアを殺せ』と落書きした」と付け加えた。

米報道番組司会者、議会警察を痛烈非難 「トランプ氏支持者に扉を開いた」 CNN

これはまさに前代未聞です。この事件を耳にした時、誰もが「言いようのない不安感」を抱いたはずです。議事堂内には現職の副大統領さえいて、次期米国大統領を認定する手続きが行われている最中でした。

ショッピングセンターの警備員か?

ジョー・スカボロー氏が言う通り、これは誰がどこから見ても、自作自演なわけです。米国は、今まで陰謀論の世界にしか存在しなかったことを、全世界の人たちに向けて配信してしまいました。

これは誰が何のためにやったのでしょう?

簡単に説明はつきません。

ヤラセ確定である以上、トランプ支持者が侵入したと言う話は消えます。アンティファがやらせたと言う説も、トランプ側がまんまと嵌められたと言う話になるうえに、「ヤラセで嵌めた」ということになるので、やはりないのです。

というと、今考え得る答えは、これしかありません。

トランプ側が、「アンティファを民主党側が招き入れた」と主張するために仕掛けた、と。

怯えるペロシ 気持ちは分かるが・・

さらに奇妙なのは、民主党側が、尋常ではない恐怖を示していることです。

米民主党のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長は8日、「錯乱」した状態にあるドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が残りわずかとなった任期中に核ミサイルを発射する事態を避けるため、米国防総省のマーク・ミリー(Mark Milley)統合参謀本部議長と協議を行ったと明らかにした。

 合衆国憲法で定められている大統領権限の制限について米軍制服組トップと協議を行ったと公に認めるのは異例。トランプ氏の任期終了までの期間をめぐり米政界で緊張が高まっていることを示している。

 ペロシ氏は民主党議員への書簡で、「この錯乱した大統領の状況は危険極まりなく、わが国と民主主義に対する彼の情緒不安定な攻撃から米国民を守るため、われわれはあらゆる手段を講じなければならない」と説明。

トランプ氏の核攻撃阻止を軍トップと協議 ペロシ氏が表明 AFP

トランプが錯乱していると言うが、錯乱しているのは、彼女の方だと言う風に私には見えますが、どうでしょうか?

ただ、彼女の気持ちは私にはわかります。いつか書いたと思います。トランプではなく、トランプの支持勢力が「本当に負けるなら」核をぶっ放すことさえあるだろうと。

私と彼女の懸念は、この段になって一致してしまったようです。

当ブログではずっと書いて来たことですが、トランプの支持勢力は、「アメリカ・イスラエル公共問題委員会(AIPAC)」であり、彼らは長らく米国政界を支配してきた、すなわち世界を支配してきた最強のロビー団体であり、つまり、世界最怖のマフィアだということです。

トランプは、その代理人です。

「不正をやられました。負けました。何も出来ませんでした。すみませんでした」

それはやはり、万に一つも考えられません。

「道づれにしろ」

私が組長なら、少なくとも最後にそう指示して、落とし前をつけるでしょう。

ただ、ペロシの懸念は、ご乱心でしょう。核の発射はあり得そうもありません。彼らはまだそこまで、追い込まれていません。

だとすると、彼女はいったい何に怯えているのでしょうか?

今回の記事は、この程度しか書けません。これ以上のことをネットの未確認情報を元に書くのは、この段では控えることにします。

しかし、「議事堂見学会」の時点で、すでに常識は破壊されており、民主党側の態度を見ても、これから何が起きても不思議ではないと感じます。

いや、すでに起きていると考えた方が妥当ではないでしょうか。