幼い時から、毎年花粉症に悩まされてきました。いつも頭痛から風邪に似た症状になり、気分はほとんど鬱病のごとくで、時には発熱すらあり、3年くらい前の最もひどいときは、咳が止まらず、眠ることさえ出来ませんでした。

しかし、今年、その花粉症を撲滅することに成功しました。その方法は、「日本を見つめなおす」という嘘みたいなものでした。

遺伝子組み換えワクチン?で花粉症が治る?

その方法を書く前に、最先端の花粉症の治療法が出ていましたので、ご紹介します。

今年も大いに猛威を振るっているスギ花粉。横綱級の花粉症である筆者が、喉から手が出るほど食べたい”コメ”があります。それは農研機構が開発した「スギ花粉米」です。コメを食べることによって花粉症を治してしまおうという夢のようなお話。現在、その実用化に向けた動きが加速しています。

コメを食べて花粉症を治す!「スギ花粉米」がもうすぐ実用化 現代ビジネス

読んでもらえれば分かるのですが、この「スギ花粉米」とやら、「あれ」に似てますよね?

スギ花粉米も、基本的には免疫療法と同じアプローチです。簡単に言うと「スギ花粉の成分を含んだ米」を食べることで、体に花粉が入ったと錯覚させようというものです。ちなみに、コシヒカリでもササニシキでもコメの銘柄は問いません。

では「スギ」と「イネ」、どうやって異なる植物種のハイブリッドを可能にしているかというと、遺伝子組換え技術です。遺伝子組換えでは、目的とするタンパク質をコードする遺伝子を導入することで、その生物にはない外来のタンパク質でもつくらせることができます。

スギ花粉米は、米粒の中に花粉そのものが入っているわけではなく、スギ花粉として認識されるのに必要な抗原タンパク質の一部が含まれています。

「ワクチン」とこれの共通事項は、「何が何だかさっぱり理解出来ない」ということです。

「コメ」を食べて治すは本当

では、次に私を治してくれた方法なのですが、奇しくも、「コメ」を食べて治すという部分は同じです。私が今食べているのは、これです。

静岡県産コシヒカリです。1993年から無農薬・無肥料(有機、化学)で作っています。田んぼには生物多様性があり、たくさんの生き物たちが生息しています。

「無農薬玄米」です。これを食べ始めて一週間で、花粉症がすっかり治ってしまったのです。「嘘でしょ?」と言われると思いますが、本当なのだから、しようがありません。

2021年に入ると早速、私は花粉症の到来をはっきりと感じました。毎年頭にガツンと来るので、最初は風邪かな?と思うのですが、花粉カレンダーと完全に一致しているため、「ああ、そう言えば、花粉だった」とある意味、安心するのです。

しかし、今年違ったのは、その時以来、症状が悪化しなかったことです。玄米に先行して、有機の塩、味噌、醤油を取り入れていたからだ思います。

それを決心させたのは、この本でした。

宇宙の循環と陰陽で見えてくる 食の命 人の命 赤峰 勝人

とあるきっかけで、この著作を知ったのですが、買って読むに至ったのは、花粉症の原因は「ミネラル不足」であるという紹介文を見たからです。

これまで、花粉症を治すためにあらゆる努力をしてきました。薬はもちろん、漢方にヨーグルト、甜茶、タブレット。しかし、どれも治すというには程遠い結果でした。

最近になると、アレルギーの原因は「食」にあるという話に説得力を感じるようになります。砂糖や添加物が、その原因であるという話はよく聞くようになりましたよね。しかし、これらを完全に排除するというのも難しく、接種量を減らす努力をしてもあまり、成果を感じることはありませんでした。

しかし、何かを「排除すれば」ではなく、これが「不足しているから」という新しい考えは、私の心に響きました。(赤峰氏も添加物や砂糖などは、駄目だと書いています。)

花粉症は「塩田法」が施工された1972(昭和47)年を境に減少が現れ始めました。それ以前には、花粉症など存在しなかったのです。花粉症というのは、実は完全に塩切れ、ミネラル切れによって起こる病気です。

『食の命 人の命』 赤峰勝人 「花粉症は「自然海塩」で改善される」

結論から申し上げますと、彼は私の最高の先生になりました。本日の強風、「花粉は非常に多い」の予報の中、公園で臨床実験を行ってきました。一瞬、右目が痒くなりましたが、涙が出てすぐに収りました。今日のくしゃみの回数はゼロで、鼻はすっきりしたままです。素晴らしい!

私にとって、こんなことは奇跡ですが、実際にそれは起こりました。赤峰氏によると、アトピーなども治せるそうですよ。

白米が残っていたため、玄米の取入れは、塩、味噌、醤油に比べると遅くなって、つい2週間くらい前なのですが、効果の実感は劇的で、残っていた目の痒みも無くなってしまいました。

無農薬玄米、恐るべしです。

「本物」は味も格別

更に嬉しい誤算だったのが、味の部分です。これが思っていたよりも、非常に美味しいです。玄米は固くてまずいイメージだったのですが、塩を入れて玄米モードで炊くだけで、とても美味しく食べられます。

醤油は「国産有機 旨しぼり醤油」というものを買っているのですが、一般的な物と味が全く違います。普通の醤油は単に辛いだけで、味がしません。「旨絞り醤油」は、これが日本の本来の醤油だったのか、と衝撃を与えてくれます。

ですから、海水から作った自然海塩を摂っていると、花粉症は収まってきます。自然海塩を食べるようになった人は、皆さん花粉症が改善されてきます。

本物の「塩」は不快な辛さがなく、食塩は単に塩辛いだけのものだと気づかされます。

この高純度化学塩は工業用としては適していましたが、人体にとって不可欠のミネラルをまったく含まない欠陥塩でした。これはもはや塩ではなく、いわば石油の力で生み出された化合物に過ぎません。極論すれば、これはナトリウム99%の毒でした。

同じように本物の味噌で作ったみそ汁は、格別のごちそうになります。

コストについて

このようにいいこと尽くめの日本古来の食を取り戻すにあたって障壁になるのがコストでしょうか。無農薬玄米や有機の塩、味噌、醤油は一般的な商品の1.5倍くらいの値がします。

環境に寄りますが、これも工夫次第で、取り戻すことも可能です。私の場合は、昼飯を前の日の残りのおにぎりにすることで、ランチ代をカットしました。これでプライマリーバランスもばっちりです。

おやつも大丈夫

赤峰先生は「砂糖を減らしなさい」と仰いますが、私の場合は、おやつを止められませんでした(笑)。でも、大丈夫でした。お菓子もコンビニよりは、有機やシンプルな素材の物を食べた方がいいでしょう。味もこれまた非常にいい物が多いです。お勧めはこれです。

高いですけど、その分、量を減らせば、一石二鳥です。

お茶が盲点

後、盲点になりやすいのが、お茶です。お茶は健康によいと思っている人が多く、それは間違いではないと思いますが、ここに大きな落とし穴があります。

食事の時に出されるものと言えばお茶。会議の席でも接客の時も、たいていお茶が出される。もちろんその中に危険な物質が溶けているなんて思わないから、私たちは無意識に手を伸ばして飲んでいる。ところが最近、環境ホルモン学会の理事会などでは、お茶が出されなくなったそうだ。なぜ?

「日本の基準はゆるすぎる」緑茶の飲みすぎは”農薬中毒”を引き起こす PRESIDENT Online

これも無農薬の物に変えて水筒を持参、ペットボトル飲料を買わないことで、一石三鳥を達成できました。

西洋医学っていったい・・

さて今回、花粉症が治るという奇跡が訪れたわけですが、それをもたらしてくれたのは、「東洋医学」の思想でした(赤峰氏は医者ではなく、農業家です)。私はそれを詳しく勉強したわけでもなく、単にほんのちょっと触れただけ、具体的には本を2冊読んだだけです。

それだけで、30年以上に渡った苦しみから突然救われたのです。この出会いに感激するとともに宿るのが、西洋医学っていったいなんなんだ!?という疑念です。

現在の治療としては、抗ヒスタミン薬などを用いる薬物療法が一般的です。症状がひどい場合には鼻の粘膜を切除したり、鼻水を分泌する腺を刺激する神経を切ったりする手術をすることもあります。

コメを食べて花粉症を治す!「スギ花粉米」がもうすぐ実用化 現代ビジネス

「薬漬け」にしたり、鼻を焼き切ったりとか、人間の体をまるでおもちゃ扱い、好きに操作出来るとでも思ってるんですかね? 散々こねくり回した挙句に、究極的に出てきたのが、遺伝子組み換えの「スギ花粉コメ」ですって。筆者は夢のような話と書いていますが、それは間違いなく「悪夢」です。

私は、日本の古来の食事を取り戻しただけでした。昨今のコロナに対する対応を見てもそうですが、西洋医学は、病気へのアプローチの根本が間違っているとしか、思えません。

自然農法の米は、コメの歴史3,000年の臨床試験を受けた安全食だということです。それこそ人間の知恵、科学、即ちサイエンスです。人間が作り、たった1年実験しただけのもので、人間を操作して救うと考えるなど、傲慢も甚だしいというものです。これは反科学ですね、間違いなく。

皮下注射の場合は、抗原をごく微量から徐々に増やして投与していきますが、天然の花粉抗原エキスを使うためアナフィラキシーショックのリスクが避けられません。舌下療法も天然由来のエキスを使用するため、症状は軽いものの副作用のリスクは排除できません。

そこでスギ花粉米では、天然の抗原そのものではなく、遺伝子組換えによって抗原タンパク質の構造を改変することで「抗原と同じように認識されるが、ショック症状は引き起こさない」絶妙な設計がなされています。

なにが、絶妙な設計だ! いい加減にしろ! 単に昔からあったものを食べれば治るのに、こんな訳の分からない物を食べさせられるなど、まさに狂気と言えるでしょう。

西洋医学は、まるで自分たちが自然よりも上の存在であるかのように、振る舞っていませんか。

「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね」

『ブラック・ジャック』 「ときには真珠のように」 手塚治虫

人間が人間の体をどうにかしようなんて、自然と神への冒涜です。西洋医学さんの役割はきっと、怪我の治療をすることです。身の丈にあったことをしてください。当然、得手不得手があるんですから。

病気を治すには、東洋のやり方の方がきっと向いているのです。なぜなら、人間は自然のなかで生かされているということをきちんと理解しているからです。

1匹として無駄な虫はいないし、無駄なカビも存在しません。そして、1種たりとも無駄な草はないのです。その死骸や糞でさえ、一つとして無駄なものはありません。すべての存在には意味があり、その死すら次の命を引き継いでいくために完全に役立てられています。まさに、すべてが命を引き継いでいくために循環しているのです。

『食の命 人の命』 赤峰勝人

ちなみに、西洋に駆逐された日本古来の衣食住にまつわるいい物の中には、麻や漆喰などがあるそうです。

それらを取り戻すと、きっといいことがあるんじゃないでしょうか。