世界最先端国家、イスラエル首相の意外な一面が見えました。

首相復帰からこれまで12年間ずっと維持してきたネタニヤフ政権が「強弩の末」の様相を色濃くした原因は、現在続く汚職疑惑の裁判だ。メディア界有力者に便宜を図ったことや収賄の疑いで起訴され、ネタニヤフ氏は不正行為を全面的に否定。具体的な証拠を示さずに、「闇の政府」の陰謀にはめられたと主張している。

焦点:正念場迎えたネタニヤフ氏、「魔術師」の本領発揮なるか ロイター

なんと彼は「Qアノン」信者だったのです。しかし、彼が熱烈な信者になるのも無理はないかもしれません。なぜなら、ネタニヤフ首相にとって、トランプは確かに救世主だったのですから。

光と闇の戦い

Qアノンの代表的な主張といえば「闇の政府が米国政界を乗っ取っている」ですよね。救世主とされるトランプは「外国の勢力が選挙を盗んだ」と主張していました。

しかし、米国の選挙において、外国の勢力が介入することは、実によくあることで、その代表格が、親友のネタニヤフ氏自身なのです。

第二点のネタニヤフ政権が共和党支持の姿勢を公然と示し、米国政治に介入していることは以前から指摘されていた。2012年の米大統領選挙でネタニヤフが、イランへの制裁強化を訴える共和党候補ミット・ロムニーに肩入れしたことは公然の秘密で、イスラエル国会では野党議員からネタニヤフに対し「どの政権を交代させたいのか? ワシントンかテヘランか」と言う質問が出たことすらあった。

(中略)

しかし、選挙への介入を通じて、米国の政策決定に直接影響を及ぼそうとしたネタニヤフの行為はむしろ逆効果だった。

『ユダヤとアメリカ 揺れ動くイスラエル・ロビー』 立山良司

ですから、トランプが問題視しているのはの介入のことではなく、「明るいか暗いか」なのだろうと指摘しました。そうじゃないと辻褄があいませんからね。

確かにネタニヤフ氏は、明るい場所で正々堂々と他国の政治に介入しているのです。そういう意味で彼らは光の勢力です。

そんな「光の勢力」の正体とは何か?と問われたならば、ロスチャイルド財団、ロンドン家であり、Qアノンはその宣伝機関であると当ブログではお答えしてきた訳です。

ネタニヤフ=アメリカ=ロンドン?

「米国務省のこれまでのやり方は・・自分たちもイスラエル首相の立場をとるというものだった。例としては、ネタニヤフ政権の時が最も極端だった。米国政府がパレスチナ側にイスラエルの提案を受け入れるよう説得し、圧力をかけようとしていた。時に、米国政府がイスラエルの首相のために働いているようにすら思えた。

『イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策 Ⅰ』

表立ってアメリカを支配、強いては世界を支配してきたリクード、ネタニヤフが「闇」に敗れたとなれば、それは一大事です。

この世界の支配構造に抜本的な変化が起きているといえます。

今回、「闇」に排除された「光」のトランプとネタニヤフは、ロンドン家直属の部下なのでしょう。

直接的な証拠はもちろん、見つけられませんが、トランプとロスチャイルド家の関係は、少し調べればおぼろ気ながらですが、見えてきます。

ロスはアメリカ資本主義の権化である。1937年、ニュージャージー州で弁護士の父、教師の母のもとに生まれ、76年から2000年まで、24年の長きに渡り、プライベート・エクイティー(PE)・ファンド(倒産会社などの未公開株を買って事業を再生し、企業価値を高めて売却する投資ファンド)の責任者としてロスチャイルド家に仕えた。

トランプ大統領を支える「破産の帝王」 文春オンライン

ロスチャイルド家に仕えていたウィルバー・ロス元商務長官は、その昔トランプを救っていました。

その時、破産アドバイザーチームの債権者代表を務めていたのがロスだった。ロスはカジノを強制破産させ、トランプを債務から救い出そうと動いた。ロスはその頃、トランプが乗ったリムジンめがけ、群衆が押し寄せる様子を目撃し、トランプの人気ぶりに驚いたという。

トランプを借金地獄から救った男、ウィルバー・ロス次期商務長官の人生 FORBES JAPAN

ロス、ロスチャイルド家は、トランプの命の恩人なのです。ロスチャイルドに見出されたトランプは、こうして忠実な部下にならざるを得なかった・・

闇の政府=ネオコン?=シオニスト?

「オバマ政権の中東政策に不満だったからこそ、ネタニヤフ政権は、前回の大統領選挙でトランプ氏が勝つよう大きな賭け(支援)に出たのです。その結果トランプ氏は勝利し、両国関係は過去最高の関係となった。それが崩れないよう、イスラエルの右派勢力は必死なのです」とギルボア教授。

イスラエルの強硬派 アメリカの福音派を動かす NHK

トランプを大統領選挙で勝たせたのは、リクード=アメリカ最強のロビー団体、AIPAC(アメリカ・イスラエル公共問題委員会)、つまりネタニヤフです。

「〈イスラエル・ロビー〉は秘密結社や陰謀集団とは正反対である。公然と活動をし、自分たちの影響力を誇らしげに知らしめている。

『イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策 Ⅰ』

公明正大に不正を働いてきたネタニヤフ氏は、一体何を「闇」と呼んでいるのか? それは定かではありませんが、現在の「ロンドン派」の最大の敵になっているのが、同イスラエルの「ネオコン」です。

「最強」に支持されたトランプの最大の対抗勢力が、「ネオコン」です。

「トランプ旋風」を強く警戒しているのはブッシュ大統領の「アフガン・イラク戦争」を支えた「ネオコン」の面々である。トランプがこのまま大衆の支持を集めるなら、共和党を分裂させてでも阻止すると「ネオコン」は考えている。トランプの最大の敵は「ネオコン」なのだ。

「トランプ旋風」は「ネオコン」を吹き飛ばせるか YAhoo! ニュース

それにしても「ネオコン」とはいったい何なのでしょう? イマイチ実態がつかめないですよね。なぜ、トランプをそこまで敵対視するのでしょうか?

どちらもイランを敵にしたシオニストの強硬派なのですが、共和党をぶっ壊してまで、喧嘩する理由はどこからくるのでしょうか? その鍵を握るのが、ロシアです。

「ロンドン」は親露に舵を切った

ネタニヤフ氏は昨年来、約20回も電話や直接会談を繰り返し、プーチン氏と関係構築に努めてきた。

したたかなイスラエル、露に急接近 産経新聞

トランプは、もちろんのこと、ネタニヤフも親ロシアに舵を切っていました。これこそがネオコンが、「ロンドン」を目の敵にする最大のワケであるように思います。

シオニズムが様々な局面を持った思想であり運動であることはいうまでもない。以上はその一面にすぎない。しかし、シオニズムが強靭で孤高なユダヤ民族を前提とし、実際にそのことをパレスチナにおいて誇示してきた事実は、ロシア東欧でのユダヤ人の経験が、シオニズムの不可欠な局面であったことを示唆しているのだ。

シオニズムとは何か――イスラエルの孤立化と軍事信仰の起源
鶴見太郎 / ロシア・ユダヤ史 SYNODOS

なんと、シオニズムの起源はロシアにあるようなのです。

ネオコンにはトロツキズムに起源があることからソ連崩壊後もスターリンを称揚するロシアに反発を抱く東欧系ユダヤ人をルーツに持つものが多いことも影響している。

また、ネオコンは軍事戦略において、元トロツキストでランド研究所の重鎮アルバート・ウォルステッターの予防戦争や限定戦争などの議論に強い影響を受けている。

「新保守主義 (アメリカ合衆国)」 ウィキペディア

そして、ネオコンのルーツもなんと、ロシアでした。もう少し、歴史を遡って見ると、そもそもスターリンとトロツキストの戦いは、「ロンドン」VS「ネオコン」だった、なんて可能性もあるのかもしれません。

1901年11月、スターリンは1898年創立のマルクス主義政党ロシア社会民主労働党(RSDLP)のトビリシ委員会委員に選出され同月、スターリンは港湾都市のバトゥミに移動し、そこでは、自身の好戦的な主張によって当地で活動するマルクス主義者らの間に不和が生じたため、一部ではスターリンを帝国政府から送り込まれた煽動者であると疑う向きも現れた。ロスチャイルド家が運営するバトゥミの製油所で雇われたスターリンは、その職場で労働者のストライキを2度にわたって共謀し、実行させた

「ヨシフ・スターリン」 ウィキペディア

もしそうだとしたら、相当根が深いですね。ロシア敵視は、軍産の飯種がなくなるからだという従来型の説明では、どうも納得しきれない部分がありますからね。

その100年後、プーチンによって、新興財閥のオルガルヒが排除されました。

一方、依然として独立した行動を続けようとした他のオリガルヒたちは、プーチン政権によって全面的に破壊された。そのうちの何人かは、経営していた会社を違法に押収され、刑務所に送られるのを避けるためにロシアから逃げた。

日本人も知っておくべきプーチン大統領の黒い素顔 日経ビジネス

この辺りが、プーチン敵視の根幹であるように思います。ロンドン派は恐らく、やむなくプーチンと和解したのでしょう。

もう一つの闇

「ロンドン」が闇と呼ぶもう一つの勢力、それはロスチャイルド自身であるというのが、ここ最近の私の見方となっています。

ロンドン家がバルフォア宣言で、イスラエルを建国する原動力になったのは、言うまでもないですが、パリ家も決して無関係ではありません。

じっさい、カイサリアの現代史はパリ・ロスチャイルド家(フランス語姓ではロチルド)の歴史と切り離せない。ここでのパリ・ロスチャイルド家の地位は、ほぼ唯一無二だ。というのもカイサリアは、そのうちの3000haを有するロスチャイルド家の私有都市なのだ。

ユダヤの大富豪ロスチャイルド家の「私有都市」カイサリア CJ

しかし、彼れらはいつの間にか、反イスラエルに転じ、パレスチナを応援し始めたようです。

フランスのジャンイブ・ルドリアン(Jean-Yves Le Drian)外相は23日、パレスチナ人国家が樹立されなければ、イスラエル国内で「長期にわたるアパルトヘイト(人種隔離)」が行われる恐れが高いと警告した。

仏外相、イスラエルでの「アパルトヘイト」を警告 AFP

欧州の雄はいつから、この地で正義に目覚めたのでしょうか?

フランスといえば、イラク戦争の際、イラク攻撃の国連決議を求められたとき、時のドビルパン仏外相は〝イラクが大量破壊兵器を所有している証拠はない〟と迫力に満ちた演説を行いアメリカへの追随を拒否して、ドイツもフランスにならった。

尋常でないフランスの怒り 時代を読む

彼らが最も怒ったのは、イラク戦争の時です。ドイツやフランスが「パリ家」の意向に逆らう形で、その正義感で、イラク戦争に反対したとは思えません。つまり、ロスチャイルドはこの時も割れていたのです。

逆にこの時、「ロンドン」と「ネオコン」の利害は、一致していました。

しかし「ロンドン」は今、「ネオコン」と「パリ」を同時に相手にした結果、瀕死の重傷を負っているようです。ネタニヤフの退陣も確実視されています。

2020年の大統領選時、私はロンドンの負けがあるにしても「何もせずに」ということはあり得ない、と書いてきました。しかし、実際のところ、彼らはまだ何もしていないのです。

ニュートン・キングリッチ元下院議長はAIPACを「地球上で最も力を持つ利益団体」と呼んだ。

『イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策 Ⅰ』

「地球最強」からの最期の反撃があると考えるのは、妥当ではないでしょうか。その方法は、ずばり「暴露」ではないか、と思うのです。

ワクチンの闇を暴け

イスラエル保健省は1日、国内で米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチン接種後、若い男性を中心に心筋炎を発症したとの報告があったことを受け、ワクチンとの因果関係がある可能性が高いとする調査結果を公表した。

ファイザー製ワクチン、接種後に心筋炎 イスラエルが関連性指摘 ロイター

ファイザーのCEOとネタニヤフは親友だったはずですが、なぜこのタイミングで、ファイザーに不利な情報を出してきたのか、非常に気になるところです。

911を暴け

そして、国際政治史上における世界最大の闇といえば、ご存知911事件です。

ネオコンがイラク戦争の主要な設計者であると言う事実と同じくらいに重要なことは、彼らがクリントン、ブッシュ両大統領にイラク侵攻を説得できなかったという事実だ。ネオコンは自らの目的を達成するための手助けを必要としていた。そして9.11同時多発テロがその手助けとなったのだ。

『イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策』 Ⅱ

「9.11の本当の犯人を俺は知っている」、トランプは大統領候補に選出される前、そう話していたといいます。

この事件は、後々陰謀を暴露することを前提に設計されていたのではないか、という気がします。飛行機の衝突していない第7ビルが倒壊する前に、BBCのキャスターが「倒壊したこと」伝えたことなどは、明らかに故意である様に感じます。

そう、「ロンドン派」は全てを「闇」のせいにし、自分たちは救世主気取りで、新世界の王となる気ではなかったのか?というのが、私の彼らへの疑義です。

「ネタニヤフ氏が傲慢かつ気まぐれにイスラエルとアメリカの関係を壊し、われわれを災難に追い込んだというメッセージを表現したのです」。ハアレツ紙によると、バイダーマン氏はヘブライ語でのツイートでこう説明した。

イスラエル首相が「911のハイジャック犯」に 風刺漫画に批判殺到 HUFFPOST

彼らは、最終的にアメリカとイスラエルを破壊する計画をもっていたのではないか・・。

「もしこのマンガが、イスラエルが世界貿易センターに飛行機を突っ込ませたことを表しているのだとしたら、私がこれまで見た中で最もばかげた描写です」。娘をテロで亡くしたローマン・ゲーツバーグさんは、アルゲマイナー紙にこう話した。「正気の人であれば、イスラエルと、世界貿易センタービルに飛行機を突っ込ませる行為とを結び付けるはずはありません。あの悲劇的な日に起きた歴史的な事実を歪めて、政治的な意見に次々と関心を向けさせようとすることに、911テロの犠牲者の遺族は非常に不快な思いを抱いています」

大変申し訳ございません。私は正気ではないようです。

光の政府は最期に宇宙人と戦う

正気ではないついでにもう一個書くと、最近その界隈が再びやかましくなってきているようです。

CBSの「60ミニッツ」に出演したアメリカ軍の複数のパイロットが、UFOとの遭遇について説明した。

あるパイロットは、そのような目撃例はほぼ毎日あったと述べた。

この件に関する国防総省の報告書が、6月に発表される予定になっている。

「毎日UFOを見ていた」とアメリカ軍パイロットが証言…国防総省の調査報告書は6月に発表予定 BUSINEESINSIDER

そして、どうやらトランプ氏は、宇宙人の急襲から私たちを救ってくれる英雄のようなのです。

教授によると「人類にまだ受け入れ準備がないから、未確認飛行物体(UFO)側の要請でここにいることは伏せられている」だけで、「トランプは地球外生命体の存在を知っている。機密を公表するところだったけど、集団ヒステリーが起きるだけだと銀河連合に止められて口をつぐんだ」のだといいます。トランプには宇宙人も手を焼いているようですね。

「宇宙人はいる。トランプは知っている」イスラエル国防省元宇宙局長が爆弾発言 GISMODO

はあ・・光と闇の戦いに早く、決着がつくといいですね。このままだと私たちは、「キコウヘンドウ」と「エイリアン」を同時に相手にしなくてはならなくなります。

「エイリアン対策のために、金融緩和を行うのはおかしいですよ」と言う記事を書くのは、もううんざりです・・

今回は、こんな感じで、このとりとめのない冗長な記事の終わりとしたいと思います。結局何が言いたいかと言うと、最後になんかあんじゃね?ってことです。