これも古典とまではいかないのでしょうが、とても古い作品、文学的作品です。そして、世界文学的な作品です。
作者の安倍公房さんは、もちろん日本人ですが、世界文学的な作品を数々描いています。二十数ヶ国語で翻訳され、フランスで最優秀外国文学賞を受賞したりしています。私もどちらかというと、世界文学の非日常的空間が好きだったりします。
日本の文学はなぜかは分かりませんが、あまりSFチックで創造的な非日常的空間が登場しませんよね。そういう舞台の創造を感じるのは、やはりこの安倍公房さんくらいしかいないのではないでしょうか。