最近、人工知能関連のニュースを見る機会が多くなりましたね。当ブログでは未知なる人工知能に対する捉え方を考察し、なかなか本質的なところをお伝え出来たつもりになっているのですが、それに同意いただけるかはともかくとして、少なくとも科学者の言っていることは話半分に聞いた方がいいです。専門家の言っていることが一番正しいはず? いえいえ、だってそれを作っている彼らがその悪いところを大っぴらに語るはずがないではありませんか。著名な科学者だろうとそれは人の常です。

彼らはハイリスクハイリターンのハイリスクを本当には語りたがりません。だから、私たちは彼らの言葉など鵜呑みにせず、自分たちで考える必要があるのです。それともハイリスクはないと思っている方がいたとしたら、それは科学に恋をしすぎです。ハイリスクハイリターンは誰もが知っている眼前たる事実です。

「人工知能が最適な選択をしてくれる時代になる」そんなことをよく聞きますが、それは逆に自分で考えることの大切さが今まで以上に重要になることを意味していると言えるでしょう。

私は私の最適を人工知能などに決められたくはないのです。私にとって最適だったものは、人工知能に決められた時点で最適ではなくなるのです。それが私の価値観だからです。

 

グーグルカーの狙い それは独占

さて、前置きが長くなりましたが、本題です。まずはこちらをご覧ください。

これが「グーグルカー」の本当の狙いか!?
続・このままでは日本が「自動運転」で勝てない理由

こちらの記事では誰もが知っているあのgoogleが、新しい価値によって既成の自動車産業を駆逐する可能性が記されています。私もずばりここに書いてある通りになると思います。

 

自動車産業をつぶしてしまうgoogleは酷い奴?

自動車を保有すると言う価値をgoogleが変えてしまうかもしれない、このことをどう思われますか。衝撃的なことだと言う感じでしょうか。googleは何と酷いのかと感傷的な方はそんなにはいないでしょうか。それもそのはず、確かに、自動車保有は絶対的な価値ではありません。本質的にはたまたま自動車が出来たので、たまたまそういう社会になっているだけ、ですよね。

いえ、たまたまではないですね。それは自動車を作った人の努力の賜物です。彼らの血と涙が今の自動車社会を構築したのですね。うがった言い方をすれば私たちはそれに無理矢理あわせて生きているだけです。ですから、そんな無理にgoogleが気づいて、その先で自動車産業界が得ている利益を奪いに来ても不思議でも、ましてや悪いことでも全然ありません。困るのは、自動車産業で利益を得ている人々だけです。

そしてとても残念なことですが、世界のトヨタを筆頭に自動車製造で大きな利益を得ているわが日本はもちろん奪われる側であり、困る側であるのです。

 

優秀な企業とは独占する能力の高い企業のこと

企業の目的とは利益の追求ですよね。これは誰でも知っています。企業のHPを見れば、きれいな企業理念が書いてありますが、あんなものは嘘だと子供でも知っています(笑)。「うちの目的は皆さんからお金を巻き上げることです」と書いては警戒して誰も近寄ってこないのですから当然です。

優秀な企業とは利益を独占する能力の高い企業のことを言います。世界一優秀な企業のグーグルはこの能力が世界一高いのです。当ブログではこれを「合理性」と呼んでいます。目的に対して最短で到達する性質です。人工知能はこの合理性を極度に高めた技術です。単なるそういう機械です。生物としての機能や神秘的な性質など、これっぽっちもありません。ハイリスク・ハイリターンの道具、原発と同じようなもの。これが当ブログの捉え方です。

世界一優秀な人工知能もグーグルが保有しています。ですから、いずれ日本の普通に優秀な企業がそこに奪われてしまうのは当然のことなのです。

私のこのブログもgoogle検索によって、多少ですが、皆様の目に届いています。googleが検索表示してくれなかったら、存在できません。ですから、先生の機嫌をこれ以上損ねるとまずいので、悪口はここまでにします(笑)。ただ日本人として、この先アメリカ企業のgoogleにいいようにやられることが分かり切っていると言うことはとても悔しいではありませんか。