世界の期待を集めた日本政府の経済対策は28兆円! と言うことでしたが、蓋を空けてみれば、やっぱり期待ハズレ! と言うことで、ドル円は101円台。日経平均は16,000円割れ寸前の状況となっています。

合わせて日銀の決定会合はETFの増額のみとの結果で、こちらも外国人が大きく期待していたヘリマネ的政策はまったく出てきませんでした。この二重の失望感は大きく、8月はまたまた下落を警戒しなくてはならない状況になってきてしまいました。当ブログでは本当に大胆な政策発動による上抜けを予想してきましたが、またまた外してしまいました。

28兆円でも期待ハズレ

安倍政権が策定した経済政策が再び外国人投資家の失望を買いました。数字は派手なので、発表直後こそ急騰しましたが、早々に失速。私も頭に?マークが点灯していましたが、色々調べてみると真水と言われる真の財政出動は期待された規模の半分くらいしかないようです。私は以前より安倍政権には、「これみよがし政権」とあだ名をつけていますが、まさに今回も中身の薄い、これみよがしな経済政策だったわけです。

安倍政権は金融以外の政策で海外投資家の期待に応えたことが過去に一度もありませんが、しかし、今回ばかりはG7で世界中に宣言したことでしたので、さすがに期待以上の物は出してくるのではないかと思いましたが、結果、見事に裏切られた形になってしまいました。ここで、出せないのならば今後も期待以上の政策が出る可能性は限りなくゼロに近いと言うことでしょう。気づくの遅い! というところですが。

アベノミクスと言われる安倍政権の経済政策による株高もほとんど日銀の黒田総裁が作り出したようなものであり、後はGPIFの株式への投資比率の変更だけです。これらはもう完全に終わっていると考えた方がいいのでしょうね。

 

ドル円はどうなる? トランプ阻止のドル安?

再び100円割れを伺う展開のドル円ですが、今後はどんなでしょう。

【フィスコ・コラム】FRBも「やらせ」でGO!

こんな記事が出ていました。以前にもお伝えしたことがありますが、真偽のほどは分かりませんが、今の円高ドル安はトランプ大統領阻止のためだと言うのです。彼は通貨安を推し進める日本と中国を名指しで批判しており、このような事態が進むとトランプ氏の勢いが増しかねないという判断が金融界にあってもおかしくないと言うのです。

これを裏付けるとまでは言えませんが、今年に入ってからのドル円の動きは少々弱すぎるようです。下落率はすでにリーマンショック時に匹敵するほどになっていて、その時でさえ、10パーセントほどの反発があったそうですが、7月頭からの反発でもその水準の110円にすら戻ることが出来ていません。それは過去の値動きからはあまりに弱弱しく、不自然なくらいと言ってもいいのかもしれません。

 

利上げは12月以降?

もし、この記事が本当だとするならば、FRBの利上げも大統領選挙後となる可能性が高そうです。トランプが大統領になればイエレン議長は首になると言われているのですから、尚更です。

最近のアメリカ株はまるで国債の様にほとんど下がらない状態になっており、バブル化していると見て間違いはなさそうです。今は世界的なリスクオフが広がり、下がり始めていますが、バブル化したダウがどこまで下がるか見ものです。下がってきている理由がはっきりと分からないので不気味ですが、最近よく聞かれるような一気の崩壊となるかと言われるとそうはならないような気がしています。

同時にすでに下がりすぎ状態のドル円がどこまで下がれるのか、気になるところです。日経平均も為替に対して強い状態を維持しております。

相対的に強くなっている主要先進国のマーケットがどこまでリスクオフに耐えうるかは今後を探る意味でも非常に注目です。私は噂になっている欧州初の世界を揺るがす大悪材料でも出ない限りは、日本株も以前ほどは下げないと思っておりますが・・。ダウもEU離脱直後を下回るような動きは今のところ想定外です。

 

日本株への期待はヘリマネ政策のみ

8月は世界的なリスクオフが広がりそうな雰囲気が濃厚であり、期待のまったくない日本株は下がる一方なのか、と言われるとそうではなく、一変する可能性を一番秘めているのも日本株ではないでしょうか。そのきっかけとなるのがヘリマネ政策です。

これらの噂はまっくないところから、メディアがでっち上げているということはないと思います。外国人投資家はこれにかなり期待を持っているそうです。しかし、これが日本のためにいい政策かと言われると、そうではないことは明らかです。ですが、もう、そんな悪手に期待するしかないほどにアベノミクスは崩壊しています。表でダメであれば、裏手を使わざるを得ないのは、世の常です。

そして、黒田総裁が黒田核爆弾を躊躇なくぶっ放す可能性は安倍首相が大胆な政策を打ち出す可能性よりもはるかに高いことは今までの実績から明らかでしょう。

ですから、当ブロブでは年末株高予想と今年中のドル円転換予想を維持したいと思います。もし、万が一そんなことが訪れるとしても、やはりアメリカ大統領選後なのかなと今は思っております。