皆さん、「新しい生活様式」って知ってますか? もちろん、知ってますよね。政府が推奨しているあれです。前々回も書きましたけど、あんなの従う必要は一切ありません。新しいけど、それはごみ箱行きです。

罰則なき自粛要請に素直なのは、国民性ゆえだろう。いつだって日本人は“お上”に弱いが、今回の「新しい生活様式」に従順すぎると、文化と人間が破壊され、荒涼たる光景が現れる――。精神科医の和田秀樹氏がそう警鐘を鳴らす。

「新しい生活様式」が招く文化・人間破壊 和田秀樹氏が警鐘を鳴らす デイリー新潮

なんでって、人間破壊様式だからですよ。

海外では規制に批判が高まっている

和田秀樹氏は日本人はお上に弱いと言いますが、これは実際その通りでしょう。海外では、すでにロックダウンに反対するデモも多数起きており、このような非合理な人間破壊政策に対して、批判の声が高まっています。

ドイツ政府の規制を批判する声が高まるなか、ドロステン所長をはじめとする専門家がその矢面に立たされる事態が起きている。

(中略)

この研究成果に対して、独タブロイド紙「ビルト」は、この研究成果に異を唱える学者からのコメントを引用しながら、「休校措置を推し進めるために研究結果をでっち上げた」と主張し、ドロステン所長を非難している。

また、ドロステン所長や他のウイルス学者は、穏健派の政治家からも信用されていない。ドイツで最も人口の多いノルトライン=ヴェストファーレン州のアルミン・ラシェット州首相は、厳格なロックダウンに反対している。

ドイツで知名度をあげたウイルス学者は、コロナ予防策への激しい反発にあっている NEWS WEEK 日本版

このセンモンカとやらは、どういう訳か私たちの人権を制限する権利を持っていると勘違いしただけにとどまらず、どうやら嘘までついていたらしいです。

専門家たちは、身の危険すら感じている。ドロステン所長は、4月26日、英紙ガーディアンのインタビューで「多くのドイツ人にとって、私は経済に大きな損失を与える悪人なのだろう」と述べ、殺害の脅迫を受けていることを告白した。

さすがに殺害の脅迫は行き過ぎだと思いますが、はっきり言って、君たちはクズだ。

従順の理由

さて、海外では当然ながらこのように人間破壊政策に対する怒りの声が出ていますが、しかし、そんな声は一向に聞こえてこないのが、日本と言う世界一平和な国です。公のデータ上も海外に比べて全く大したレベルではないのに、合理性のかけらもない「新しい生活様式」というカルト政策をなんの疑問もなく、受けて入れているように見えます。

従順者は「専門家が」「専門家が」と連呼するのですが、彼らは、それを神様か何かと勘違いしているようです。

彼らがなぜ、専門家を信奉しているのかをずばり指摘しましょう。自分の判断と行動に責任を取りたくないからです。ですから、メディア、専門家の意見に従順になることで安心を得ているのです。

文明社会で人は責任を投げる悪癖に囚われた

なぜ、そのような無責任がまかり通る社会になったのかと言うと、企業が金を奪う手段として責任を肩代わりするフリをすることが常態化したからです。そのせいで人々は、責任を他人に投げようとする悪癖を止められなくなりました。

野生動物は生きる責任をすべて自分自身が追います。それが生きるということそのものであるとも言えるでしょう。これは本来人間も同じであるはずで、生きること、その全ては自分の責任なのです。

極端な例を挙げれば、北朝鮮のミサイルが飛んできて死んだとしても、それは自分の責任です。この考えが出来ないと、自分の判断がどんどん出来なくなり、やがてそれを恐れるようになっていくのです。

これは、すべて甘んじて受けいれるということを意味しませんし、人の意見を無視すると言うことでもありません。

むしろ逆で、すべて自分の責任であるからこそ、あらゆる見解に目を通したうえで自分で判断する必要が生じ、その結果、不条理の強制に対しては、戦う意思が自発的に生じ、すなわち「新しい生活様式」などという人間破壊政策に対しては断固として、拒否の姿勢を示せるのです。

もし、この人間破壊政策が必要という結論を自ら導きだした方がいるならば、私はそのご意見をちゃんと聞いてみたいと思います。

しかし、「上(政府、メディア、専門家)が言っているから」などと言って受けいれてしまう人たちに対しては、ちゃんと目を見開いて生きてます? と言いたいのです。

米国の若者は立ち上がった

世界を見渡せば、自分たちの未来のために責任ある戦いを始めた人たちはたくさんいるのです。私たちには、世界中にたくさんの仲間がいるのです。何も恐れることはありません。

だが、ここで衝撃的なのは、ミシガン州の出口調査の結果である。若者たちは本当に圧倒的にサンダース支持なのだ(図)。アメリカは2大政党制であるが、はっきり言って、民主党は年齢によって、まったく異なるグループに内部分裂しているような状態になっているのである(共和党も主流の保守主義とトランプ支持のオルタナ右翼で分裂しているため、もはや4大政党制のようである)。

全米の若者が熱狂する「新しい社会主義」の衝撃=斎藤幸平(経済思想史学者) エコノミストOnline

以前、アメリカ大統領選挙におけるサンダース旋風は、本物の動きではないかと言う記事を書きましたが、やはりそうだったようです。

この投票行動からもわかるように、多くのアメリカ人の若者たちは急進化しており、「社会主義」の方がいいと考えるようになっている。彼らこそ、「ジェネレーション・レフト」にふさわしい。多額のローンを背負って大学に行き、その後の雇用も安定せず、医療費なども膨大な格差社会に住むことに、若者たちが疑問を抱くようになっている。そしてなにより、気候変動が深刻化するなかで、若い世代は、資本主義の無限の利潤追求を問題視するようになり、別の社会システムへの大転換を要求するようになっているのである。

社会主義と聞くと、資本主義陣営による徹底的なプロパガンダのせいで、非常に悪しき制度と言う印象に囚われがちですが、この記事に書いてある通り、米国の若者が目指すのはそれではありません。

彼らが目指している社会は、単に平等な社会であると私は思います。そして、平等という概念は、豊かさの追求を上回る人間の根源的欲求であることが明らかになっています。

狩猟採集民が平等主義である事実からは、資源の分配に対する私たちのこだわりには長い進化の歴史があることが窺える。狩猟者は自ら仕留めた獲物を切り分けることさえ許されない。家族や友人に便宜を図ることがないようにするためだ。人類学者はこれまで、世界各地の人々に最後通牒ゲームをやらせ、人類はどこで暮らしていても公平性に関心を抱いていることを突き止めた。

『道徳性の起源』 フランス・ドゥ・ヴァール

昨今の資本主義社会の富の差の拡大を正当化できる合理的な理由は、どこにも存在しません。持っている人たちは、様々な理由でその正当化を試みますが、すべて詭弁に過ぎません。

社会の発展に貢献しているから当然だ! 人一倍努力をしたからだ! 仕組みを作ったのだから! 俺は才能があるから当然!

彼らのいい訳は、人間が生まれながら持っている、助け合いと公平性のルールに違反すると判定されつつあるのです。

道徳性は上(神)から押し付けられたものでも、人間の理性から導かれた原理に由来するものでもなく、進化の過程で下(動物が営む社会生活の必然)から生じた。相手を思いやり、助け合い、ルールを守り、公平にやるのは、動物も人間も同じだ。

『道徳性の起源』 フランス・ドゥ・ヴァール

このような時代において、なんでもお上に従順という日本人の気質は、今はよくない形で、間違った戦略として働いているということが言えるでしょう。

コロナテロを引き起こし、人間性破壊社会へ導こうとしているのは、資本主義の覇者、偏執狂的な銀行家グループです。

今は戦うべき時なのです。

若者は自分たちの未来のために、そうでない人は自分の大事な未来の人のために、その準備を始めるべき時です。

具体的にどうすればいいのか? それは簡単、怒ればいいんですよ。今はただ怒りを内包していればそれで十分です。

日本人、全然怒ってません。もう一度言いますが、お上は文化と人間の破壊策、すなわち、私とあなたの破壊をやっているのです。なんで、怒らないのですか?