ドイツのフォルクスワーゲンが排ガス規制を逃れるためのソフトを仕込んでいたというニュースが世界に衝撃を与えてますね。

まあ、確かに衝撃ではありますが、私はこの手のことはみんな一緒と、少々冷めた目で見ています。どういうことかというと、「ディーゼルはクリーン」という嘘をごまかすためにVWはこんなことをやってしまったわけですが、そもそもそんなはずないのです。

 

ローリスクでハイリターンな物などないという現実

このブログで何度も書いていますが、ノーリスクでハイリターンな物などないのです。クリーンで燃費のいい夢の自動車なんて初めからあるはずないのです。このニュースは日本のTOYOTAには有利だ、なんて話も出てますが、トヨタの燃料電池車「ミライ」もこの点に関してはズバッと言って嘘だと私は思っています。

 

トヨタの燃料電池車「ミライ」は今度こそ本当に夢の火の鳥?

 

これは反原発に対する代替に関しても同じことが言えます。クリーンで安全で高出力のエネルギーなどありえません。反原発をやると断言したのもドイツです。世論の求めに応じて嘘をついていると見ておいた方が身のためでしょう。

なぜこんな詐欺臭い話に騙されてしまうのかというと、「ハイリターンなものはハイリスク」という当たり前の事実から目をそらすからです。誰でも儲かる話などあるはずがないということはみんな知っているはずなのに・・。

 

先進国はすでに相当ハイリターン

当たり前すぎて皆気づいていないのかもしれませんが、この世はすでに、少なくとも先進国は我々にとって相当ハイリターンになっているのです。衣食住は何不自由なく、一年中快適に暮らせ、世界中を自由に移動できる。こんなことは自然界ではありえなく、まぎれもない文明の恩恵であります。ですからその代償としてリスクを負うのは、当然のことなのです。

 

投資で例えたら、既にレバレッジ15倍くらいで、相当ハイリスクです。原発も戦争もそのハイリスクのうちの一つなのです。そんな文明の代償の原発を文明で片づける? ちゃんちゃらおかしな話ではありませんか。

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科学はお金のためにリスクを覆い隠す

科学はそれでもリスクを覆い隠し、「夢の夢の」と連呼して、我々の欲望をくすぐってきます。そう騙した方が、お金を多く稼げるからです。フォルクスワーゲンの事件は元から考えれば、こんなことです。

 

リスクから目をそらし、「夢の火の鳥が何とかしてくれる」そう信じたほうが、楽なことは分かります。しかし、もう、そろそろそこから目を覚ました方がいい時期なことは明白でしょう。この記事を最後まで読んで頂けたのなら、科学は夢の火の鳥ではなく、非常にハイリスクな物という当たり前の事実を強く思い出してもらえれば幸いです。そして、この事実から目をそらすことは今日から止めにしましょう。