アフガニスタン情勢はタリバンが、全権を掌握したことで、振出しに戻り、アメリカのアフガニスタン政策は失敗に終わったことが確定しました。
バイデン米大統領は演説で、これまでのアフガニスタンの作戦で「多くの失敗をした」と述べた。
KYODO
しかしもしかすると、この失敗事態は、元々計画されていたものだったのかもしれません。
NWOの崩壊
「大統領の夢-イラクの体制だけでなく地域全体も変えること―親米の民主的な中東地域を作ることが米国の目標である。その考えはイスラエル政府とネオコンからもたらされたものだ」
イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策 Ⅱ
アメリカ単独による中東を中心とした覇権の構築、それは米大統領の夢であり、アメリカ、イスラエルの目標でした。しかし、その夢はどうしてこうもあっさり、崩れ去ったのでしょうか?
そして、今最も焦っているだろう人物は彼。
これに対し、トランプ前政権で大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を務めたボルトン元国連大使は10日、産経新聞の取材に「駐留米軍の全面撤収は重大な誤りだ」と指摘。「タリバンは近い将来に全土を掌握するだろう」との見通しを示し、アフガンが再び対米テロの拠点になりかねないと懸念を表明した。
バイデン米大統領、アフガン政府に「戦え」と喝 産経新聞
それは「誤り」だと指摘。しかし、撤退はトランプが言い出しで引き継いだのはバイデンですから、もちろん米格の計画通りで「うっかり」のはずがありません。
黒幕はロスチャイルド家か?
その計画を立案し実行、イスラエル・ロビー、ネオコン、即ちシオニストの夢を破壊したのは、ロスチャイルド家ではないか?という気がします。
ご存知、ロスチャイルド家はバルフォア宣言でイスラエルの建国に加担し、シオニズム運動の勃興に大きな力を注いでいます。ですから、シオニストとロスチャイルド家は仲間のはず、だと最近まで思っていました。しかし・・
こうしてみると、アメリカの世界支配をめぐる揺れの根本にあるものは、従来の支配層だったロスチャイルド的な国際協調派と、それを倒してイスラエルに対する抑圧を解こうとするシオニストとの戦いであると考えられる。
「イスラエルとロスチャイルドの百年戦争」 田中宇の国際ニュース解説
ロスチャイルドとイスラエル(シオニスト)が敵であると考えると、今回の失敗劇の意味が見えてきます。今回の自滅は、アメリカ・イスラエル潰しではないかと思うのです。
前回の記事「行き詰まる覇権のババ抜き」に書いたように「国連」や「国際社会」は、イギリスが世界を間接支配するための仕掛けである。そしてこれらは、イギリスの中でも特にロスチャイルド的な考え方である。
世界最大の銀行家にとって、国家は無用の長物であり、その破壊と共に、長年の厄介者であるシオニストを潰すことが出来れば、一石二鳥どころの儲け話ではありません。それが彼らの目論見、これはロスチャイルドによる20年越しの、総シオニストネズミ捕り作戦だったのではないか、ということです。
仕組まれた911
終わらないアフガニスタン戦争のきっかけとなったのが911事件、これが仕組まれたものであったことに今更疑いの余地はないかと思うのですが、もっと深読みしてみると、陰謀が露見するように設計されていると感じます。
12時間後に飛行機の衝突していないビルが倒壊したりとか、明らかに「陰謀ですよ~」とアピってます。
日本でもかなり早い段階から、テレビで取り上げられるなど、陰謀が宣伝されていました。実際、アメリカのそれなど、どれも陰謀臭の漂う事件ばかりなのですが、大手メディアまでが宣伝するなんて言うのは、これ一つでしょう。
まもなく発生から10年を迎える9.11米同時多発テロで、一部の米国人にとって最も身の毛のよだつことは、3000人近い命が奪われたという事実ではない。首謀者は米政府だったのではないかとの疑惑だ。
9.11から10年、いまだ根強い「米政府陰謀説」 AFP
そして、トランプが大統領選中に911の暴露話をしていた、という噂すらあったりします。
トランプ氏もデベロッパーの立場で、当時「航空機が突っ込んだくらいで崩壊するのはおかしい」「内部から何らかの操作をしないとありえない事故である」とインタビューで語っている。
● Trump saw on 9/11/2001: bombs were used in WTC(YouTube)
トランプ氏は大統領選挙期間中にも9.11について重大な暴露をしている。
【書評】トランプが9.11自作自演説を突然口にしなくなった理由 まぐまぐニュース
トランプの最大の敵ってネオコンじゃないですか。
「911はネオコンの仕業です。アメリカとイスラエルは最低の国です。私は救世主です」
ロスチャイルドは全ての罪をシオニストに擦り付け、その結果として、アメリカとイスラエルを破壊し、国際社会に君臨する計画を立てていたのではないでしょうか。
ここで100年の敵にとどめを刺せば、もう世界政府は手に入ったも同然です。
明るい家族計画の大失敗
ところで、アメリカとイスラエルがぼろぼろになっても、ロスチャイルドは困らないのでしょうか?
欧州のユダヤ商人は、ロスチャイルドの出現以前に、スペイン帝国からオランダ帝国へ、そしてオランダ帝国からイギリス帝国へと、何回も覇権の移転を経験しており、この覇権の移転そのものが、新規投資対象の開拓の結果だった可能性がある。
ロスチャイルドの世界支配は、覇権がイギリスからアメリカに委譲された時点で、ロスチャイルド家という一族支配から、ロスチャイルド家によって作られた英米中心の世界体制で儲ける人々のネットワーク(「国際エスタブリッシュメント」あるいは「国際協調派」)へと進化した感がある。
「イスラエルとロスチャイルドの百年戦争」 田中宇の国際ニュース解説
彼らは覇権国家の引っ越しが大得意なのですね。ロスチャイルド家には、「ロンドン家」と「パリ家」が残存しているので、現在のお住まいは、イギリスとEUですね。
SF小説家で歴史家としても著名なH.G.ウェルズは国家の存在を認める国際連盟を批判し、主権国家の完全な根絶と、高級技術官僚や少数のエリートによる世界統一政府を通じた地球管理を訴え、1940年に『新世界秩序』(New World Order)を出版しその持論を述べた。
「新世界秩序」 ウィキペディア
EUはまんま、世界政府ですね。アメリカとイスラエルが没落したら、困るどころか、大喜びしそうですね。対して、ロンドン家の方は、ちょっと心もとないですね。イギリスは過去の覇権国家で、現在もアメリカ・イスラエルとは特別な関係です。
ロンドン家の方は、ダメージが大きそうです。
ですので、アメリカ・イスラエルの没落に備えて、新たな引っ越し先を模索していたはずなのです。
キッシンジャーは「脱冷戦の設計者」としてこの50年間米国外交で強大な影響力を行使してきた。彼は中国をほぼ100回訪問し、中国指導者も彼を手厚くもてなしし、ロビーのチャンネルとして活用した。キッシンジャーは毛沢東から習近平まで中国のすべての指導者に会った唯一の米国人であり、習近平主席は2019年に同氏に会い「中国の長年の友」と呼んだ。
[コラム]時代遅れとなったキッシンジャーの教訓 ハンギョレ
それは恐らく中国です。ロンドン家のエージェントっぽいキッシンジャー氏が中国を手なずけようと躍起になっていたのは、ご存知の通りです。しかし、その作戦は失敗に終わったようです。
しかし、今やキッシンジャーと彼の影響を受けた「キッシンジャースクール」の外交官らの影響力にも陰りが見えている。キッシンジャー秘密訪中50周年は、中国では王岐山副主席が出席した盛大な行事として記念されたが、米国では「キッシンジャー外交は失敗した」という声が上がっている。
そして、もう一つ、彼らがその傘下に収めようとしていた強国があります。
「オープン・ロシア」は、ミハイル・ホドルコフスキーが01年に設立した財団である。ホドルコフスキーは、当時石油最大手だったユコス社の社長で、ロシア一の大富豪だった。そして、「オープン・ロシア」は、ジェイコブ・ロスチャイルドやヘンリー・キッシンジャーの協力によってつくられた「反プーチン財団」だ。
プーチンが宿敵リベンジに大慌て!ロシアデモ騒動の舞台裏 ダイヤモンド・オンライン
それはロシアです。しかし、これも失敗に終わり、慌てたジェイコブ・ロスチャイルド率いるロンドン家は、戦略を転換、最も力をつけた中国を倒すこと一点に焦点を絞り、憎きプーチンとは和解する現実路線をとったと思われます。
しかし、ここで疑問が出てくる。米国のトランプ大統領は、一貫してプーチンとの和解を主張している。国務長官のティラーソンは、「プーチンの親友」ともいわれる人物である。つまり、米現政権が、ロシアで革命工作をしているとは考えにくい。
しかしその後、ロスチャイルド家同志での内部抗争が勃発し、ロンドン家のトランプは、パリ家とシオニストの共謀で米政権から引きずり降ろされ、今に至っていると考えられます。もう、にっちもさっちも行かなくなっていますが、計画を途中で引き返すことなんて、出来ないのです。
結果としてシオニストたちの力を弱めたものの、自らも大ダメージを被り、代わりにまったく言うことを聞かない中国とロシアを台頭させるという、世界最大の名家にふさわしくないおちゃめな笑いを提供する事態となっています。
米中覇権争いの天下分け目の戦いの最中に、アメリカは中国に巨大なプレゼントをしてあげたことになる。
タリバンが米中の力関係を逆転させる NEWSWEEK 日本版
彼らの戦略は確かに、芸術的とさえ言える素晴らしさを持っていると思います。しかし、
策士策に溺れる
この言葉がこれほど当てはまることはないだろう、という現実となっているのです。彼らに残された道はただ一つ、
派手に散る
それだけです。