世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーターのレイ・ダリオ氏は、この記事の2月時点で何かを知っていたようです。

巨額の赤字や大きな税負担、インフレ、政治の二極化を招いている富と価値観の分断という危険な組み合わせの中で、米国は「何らかの形」の内戦に向けて「古典的な道」を歩んでいるようだ-。世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエーツ創業者のレイ・ダリオ氏が3日、こう警告した。

米国は内戦への「古典的な道」を歩んでいるようだ-ダリオ氏が警鐘 ブルームバーグ

半年後の8月、まさにその内戦のきっかけとなりそうな事件が、アメリカで勃発です。

世界は「真実」を喪失

2020年のパンデミック発生以降、それまで疑いもなく信じられてきた「常識」が著しく劣化。新たな「真実」を提唱するやつらが勢力を拡大しました。

ダリオ氏は左派も右派も「あらゆる犠牲を払って勝とうと争っている」ため、穏健さと妥協する能力が失われていると分析。公の場での「真実の喪失」で一部の人々は公職に立候補したり発言したりすること「恐れる」ようになっているとも指摘した。

その背後の根底にあるのは、西側を長年治めてきた支配勢力同士の争いである可能性が高いと考えられることは、これまでも十二分に書いてきました。

西側で最も力の強い少数派である「右側」は、自らのことを「光の勢力」などと称し、階層的に一段下の多数勢力「左側」を「根暗な犯罪者」と呼わばりして、その権力の衰退を目論んでいます。

世界は今、西側の陽キャ陰キャ戦争に巻き込まれ、陽キャ側の意図で常識が破壊されています。

The idea that Donald Trump would keep top secret documents from the Oval Office at Mar-a-Lago is laughable. This is a set-up and people won’t believe it.

ドナルド・トランプが大統領執務室の最高機密文書をマー・ア・ラーゴに保管するという考えは笑える。これは設定であり、人々はそれを信じないでしょう。(google翻訳)

ナイジェル・ファラージのツイッターより

「陽キャ」の代表格の一人であるナイジェル・ファラージ氏は、米国によるFBIの捜査を「誰も信じないだろう」と言います。そして、トランプ本人は、これを「でっち上げ」と一蹴しています。

日本の大多数の常識人にとってこれはトンデモ話でしょうが、アメリカでは意外とそうでもないようです。

米政治専門紙「ポリティコ」などが11日公表した世論調査によると、連邦捜査局(FBI)によるトランプ前大統領の邸宅「マールアラーゴ」への家宅捜索について、「権力の乱用だ」とする回答が47%で、「乱用でない」の40%を上回った。

「FBIは権力乱用」多数 トランプ氏宅捜索は半数支持―米世論調査 jiji.com

そう、米国ではすでに真実≒常識がぶっ壊れているのです。

「人々の怒りの背景にある原因が、そうした人々にとって意思決定の制度よりも重要になれば、その制度は危険にさらされる」

米国は内戦への「古典的な道」を歩んでいるようだ-ダリオ氏が警鐘 ブルームバーグ

ダリオの予言通りのことが起きていますね。そして、これは「陽キャ」こと「ロンドン」の思惑です。日本人は、この壊れゆく常識に何とかしがみつこうとマスクをし続けているようにも思えません?

内戦の発起とその結果

右派と左派の戦いが、革命に繋がるとレイ・ダリオ氏は言います。

その上で、「こうした分断され敵対的な意思決定を生み出し、それが非効率かつ無秩序で、悪い結果と革命につながることが民主主義にとって最大のリスクだと歴史が示している」と論じた。

米国は内戦への「古典的な道」を歩んでいるようだ-ダリオ氏が警鐘 ブルームバーグ

ところで皆さんは、この右派と左派はどっちが正しいと思いますか? あ、下らない質問してすみません。どっちの方が性格が悪いか?なんて、わかりっこないじゃないですかね。

トランプ氏は自身のソーシャルメディアプラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」で、2016年米大統領選でのロシアとの共謀疑惑を巡る過去の捜査や弾劾訴追と同様の「たちの悪い連中が関わっている」と非難した。

トランプ氏、核文書が家宅捜索の目的との報道否定 「でっち上げ」 朝日新聞

よくわからんのに知ったふりになって、正義感を湧き立たてられてしまうことが、もっともよくないと思いますね。

「あなたがどっちかの見方をすれば、悪い結果になりますよ」

とレイ・ダリオ氏は警告しています。そして、

同氏は「この内戦のダイナミクスに直面している超大国に挑む上で、外国が十分な強さを持ちつつあると同じ時期にそれが起きれば、特にリスクの高い時代となる」とソーシャルメディアのリンクトインに投稿。「それはわれわれが今いるこの時代だと思う」と付け加えた。

米国は内戦への「古典的な道」を歩んでいるようだ-ダリオ氏が警鐘 ブルームバーグ

超大国に挑む外国とは、中露のことを言っているんじゃないか?という気がしますよね。お前らに支配権を与えてやるから、わらわを隠居させろ、と世界で一番偉い人は言っているように私には思えます。

それは、今のところ拒否されているでは?とも。

2020年の真相

少し時を遡って、2020年の米国の大統領選挙、あれがいったい何だったのかという所が、少し見えてきた感じがします。あそこでトランプが敗北したこと、そのこと自体も驚きであったのですが、私にとって最も奇妙だった点は、何も起こらなかったことです。

実際に前代未聞の議事堂事件がありましたが、ストンと収まってしまい、は?それだけ?と完全な肩透かしでした。

期待しましたよ。何かトンデモナイことをしてくれるだろうってね。

色々記事も書いたんですよ。しかし、ことごとく外れました。全部出鱈目記事になってます。どうしてくれんの?って言うね。私のせいじゃありませんよ(笑)。ぜーんぶこいつらが悪いの。失敗しやがったから。

振り返ってみても「ロンドン」は、やはり不正を理由に問題を拡大して、内戦を焚きつける思惑を持っていたんだということが、浮かび上がってくると思います。

「人々の怒りの背景にある原因が、そうした人々にとって意思決定の制度よりも重要になれば、その制度は危険にさらされる」

米国は内戦への「古典的な道」を歩んでいるようだ-ダリオ氏が警鐘 ブルームバーグ

彼らの目的は、米国民を怒らせること。しかし、イスラエルを中心とする勢力の抵抗により、見事に失敗。怒り狂ったのは、やつら自身だった!( ̄∇ ̄;)ハッハッハ。

トランプ前米大統領の邸宅に米連邦捜査局(FBI)の家宅捜索が入ったことを巡り、同氏とその支持者らは捜索の際に捜査官らが証拠を「仕込んだ」可能性があるとの主張をエスカレートさせている。

トランプ氏、 FBIが証拠を邸宅に「仕込んだ」-根拠示さず主張 ブルームバーグ

ですから、結局、今回のマール・ア・ラゴ事件は、2020年に始まったドラマ「内戦」のシーズン2だと考えられます。シーズン1はくっそつまんなかったですけどね。という訳で、ドラマにのめり込み過ぎないように注意しましょう。向こうの思う壺になりますから。

確かに起こった「病」の蔓延

「パンデミック」もライターは一緒だと思うんですが、この感染症っていったいなんだったの?って言えば、「正義病」の蔓延だったわけです。

日本国内で新型コロナウイルス感染症の感染事例が確認されてから,2年近くが経過しました。

当初は,未知の感染症に対する恐怖感を背景に,マスクをつけていない人を激しく罵倒する,他県ナンバーの自動車を傷つけるなどといった,「自粛警察」と呼ばれる過激な言動が話題になりました。その後,こういった事案は,報道されなくなったようですが,最近では,ワクチン接種をしていない人が非難されるなどの問題も発生しています。


 このような行動の原因としては,新型コロナウイルス感染症に対する過剰な防衛反応,正義感からくる義憤など,様々なことが言われています。しかし,健康上の理由等でマスクをつけることができない人やワクチンを接種することができない人など,人によって事情は様々ですから,「感染症対策をしない人」などと一律に他人にレッテル貼りをしてしまうことは,合理的ではないのではないでしょうか。そして,いかなる理由があったとしても,自らの主張を実現するために他人を傷つけることは,絶対に許されません。

「自粛警察と誤った正義感」 法務省

すげー法務省。本質を見事についている・・。日本の場合、今危なくなっているのは、すでに凹まされた常識人ではなく、SNS上の非常識人たちの方ですよね。彼らも結局・・

自分が正義だ」って言ってるだけなんですよ。違います?

これは危険な兆候です。そして、それを煽ったのは、もちろんドラマのシナリオライターです。

「正義ってものの正体を少しばかり考えてくれりゃいいと思いましてね・・・」

『アドルフに告ぐ』 手塚治虫

単純な話、正義なんてありませんよね。私がそう思ってますというだけの話。これが分からない幼稚な大人が、結構多いことが露呈しましたが、これも「新型」コロナの主要な”症状”ですね。

ですから、私は「正義」より「文化」を信じることにしました。

ヒトの社会はそれぞれ、社会規範も、制度も、言語も、テクノロジーもまったく異なり、当然 ながら、物の考え方も、経験的な判断も、動機づけも、情緒反応もそれぞれ異なる。それゆえ、よそから公式な制度をもってきて押しつけても、その社会にうまくなじまない。したがって、 そうしたお仕着せの制度を導入しても思惑どおりには行かず、効果はおそらくまったく上がらない。

『文化がヒトを進化させた』 ジョセフ・ヘンリック

どうやら、日本に「正義」と「異文化」を押し付けたのは、同じ人たちのようです。ですから、彼らには早々に出て行ってもらった方が、我々はうまくいくだろうというのは、正義ではなく現実ではないでしょうか?