今、反ワクチン派に「なぜワクチンを打たなかったのですか?」と聞いたら、彼らは意気揚々とこう答えるでしょうか。

「初めからワクチンは危険だと知っていたからです!」

「陰謀であることが分かっていたからです!」

う~ん、50点(笑)。では、100点の答えをお教えしましょう。

「こっちが勝つことが分かっていたからです」

ワクチン論争って結局「ワクチン接種派」の完全敗北で終わったよな

「思考チャンネル」

私は自分が反ワクチン派でも陰謀論者でもなく、単なる「現実論者」であることを、このブログ上で証明したと言えます。ただ世間様の感覚と2、3年のずれがあったというだけの話です。

これを前置きとし、今回は「新世界秩序」の「現実」を考察します。

陰謀論の新世界秩序

もう十分ご存知かとは思いますが、改めて「敵」を見ておきましょう。

また陰謀論として、将来的に現在の主権独立国家体制を取り替えるとされている、世界政府のパワーエリートをトップとする、地球レベルでの政治・経済・金融・社会政策の統一、究極的には末端の個人レベルでの思想や行動の統制・統御を目的とする管理社会の実現を指すものとしても使われる。

「新世界秩序」 ウィキペディア

この陰謀論は、諜報機関が本来の目的を隠蔽するため、目標達成のために庶民を利用する意図で流したものであることに疑いの余地はありません。

──著書で主張されているのは、政治や司法、メディアなどの真実を明らかにする正義の機関が富裕層の食い物にされているということです。

なぜ多くの米国人が「陰謀論」を信じ、権力者たちの罪を見逃そうとするのか COURRIE JAPON

オールドメディアが「真実」の伝達者ではなく、権力者のプロパガンダ機関である、ということは確かな事実でしょうが、昨今台頭したSNSなどのニューメディアも構図は全く同じで、庶民の情報の入手先の移動が行われているに過ぎません。

権力を持ったのがトランプ政権のような犯罪教団だと、彼らはその陰謀の広報をすることになります。たとえば米国会議事堂襲撃事件もそうです。これらは密かな計画のもと実行され、隠蔽された真の陰謀です。しかしメディアはそれを深く掘り下げようとはしません。

「犯罪教団」はその圧倒的な軍事力で、与太話をあたかも本当であるかのように演出できるため、特に2020年以降、陰謀論者が極端に増加したという訳です。

──Qアノンや陰謀論が一気に広まったのは、パンデミックの間でした。なぜ普段は理性的な人までもが、そのようなものを信じたのでしょうか。

実に巧みというより、圧倒的な情報支配力のなせる技ですね。一度嵌ってしまったら、なかなか抜けられません。

例えば、反ワクチン派がワクチンを打たずに済んだのは、究極の管理社会とやらが実現に向かっていないからなのですが、そう言う現実は無視されるのが、洗脳の現実です。

これから実現するんだよ? じゃあ、さっさとワクチン打たないと危険じゃないですか!

そもそも「真実」なんてものは、本質的にこの世に存在しません。

別に悪くない

悪魔の所業かのように言われる「新世界秩序」ですが、私は今はそうは捉えていません。むしろ、今より確実に良くなると思っています。

今が酷いのは、この「新世界秩序」を巡って支配階層が激しい戦いを繰り広げているからです。覇権争い、これは人間の性として避けられない類のことであり、仕方がないことなのです。

それを嘆いている場合ではなく、私たちはその犠牲者にならないために、自分自身と大切な誰かの身を守ることに必死になるべきですね。

戦いが終われば世界には安定、つまり「秩序」が必ず訪れます。これは例え誰が勝ってもです。

極悪に見える外国の勢力が勝っても、争いが終われば必ず平和が訪れます。それを私たちは一番よく知っているはず、日本はその後、世界に誇る金満国家になりました。

支配層は「気の狂った悪魔」などではありません。彼らは冷徹な合理主義者。大昔のように民を皆殺しなんてことは、まずありませんよ。多分多分・・。

歴史の必然

それよりも、庶民の生活はよくなる可能性の方が高いんじゃないですか?

ロシアのプーチン大統領は、「現在の世界の金融システムの原則は、富裕層に他者の負担で生活することを許しており、刷新されるべきだ」と述べました。

プーチン露大統領、「世界の金融システムの刷新を」 Parstoday

「新たなるドン」もこう仰ってますよ。

現代の支配的な勢力は、次世代の秩序の担い手に東側を選んだようです。これも歴史的、「現実的な話」。

わたしは、この度の戦争を長い歴史的発展のほんの始まりと見なして いる。これが終わる頃には、イキリスは、世界的な地立を失っているだろう…〔そして〕有色人種による革命が、ヨーロッパの植民地帝国をひっくり 返していることだろう。

〔プロイセンの軍人、軍学者〕コルマール・フォン・デア・ゴルツ元帥

『大英帝国の歴史』下 ニーアル・ファーガソン

さらに、日本人の村山節氏が1937年に発見した世界文明のサイクルとして、800年サイクルがある。過去6400年の世界文明の盛衰波動周期を調べると、東洋文明と西洋文明が概ね800年ごとに主役交代しているというものである。現在の世界文明の主流である西洋文明から東洋文明に主役が交代するのは2000~2100年と見られている。既に、その交代期間に入っているのである。東洋文明が再び主流になるとして、東洋文明の主役を担う国はどこだろうか。中国か、インドだろう。

大風呂敷か、覇権獲得か、中国の「一帯一路」 東京商工リサーチ

ただ、彼らの推し進める「歴史の必然」にも若干の問題が生じているように、私には思えます。

習主席に抗議の横断幕、共産党大会控えた北京で異例の抗議運動

CNN

もし順風満帆だったとしたら、こんな大事件は決して起こらないでしょう。新世界秩序にとって問題なのは、どうやら「中国」ではなく「習近平」らしい、という気がします。

ところで新世界のドンに指名されたっぽい、プーチン氏はどうなのでしょうか? ここ最近の彼の言動を見ると敵方のスパイであるようにも見えたりもします。彼は、私たちの敵とも良好な関係を築いているようですが・・

これから皆さんがロシアで会う人々は、もしかしたら、かの“ヴァイキング”の末裔かもしれません。

「ヴァイキングとロシアの関係」 株式会社ロシア旅行者

それにも、歴史的な必然性が存在するかも知れませんね。しかし、個人的にはその判断は、時期尚早だと感じています。

恐らく、プーチン氏は普通の人と同じだと思います。

どういうことかと言いますと、「現実論者」だということです。彼は勝てるなら戦って勝つでしょうし、勝てないなら従うでしょう。ネットには「抵抗して死ねない奴は奴隷」的な夢想論者が多いですよね。で、実際戦って殺されたら、本当は死んでないとか言い出すし~。もし仮にどこか遠い国で生きていたとしても、もう表で活動できないんだから死んだも同然じゃん。何がいいたいんだか、さっぱりわからん。

例えば、私たちも弱そうなおばちゃんが横入りしてきたら「おい」っていうけど、ヤクザみたいな男だったら「あ、どうぞ」って言いますよね・・違う?

私は日本が勝てると思っていますが、もし負けたとして、安倍さんには本当に申し訳ないのですが、三島由紀夫みたいに日本とともに死ぬほど気合入ってません。

負けたら日本の文化はなくなるだろうし、それは滅茶苦茶悔しいですが、私は勝者に従って生きます。みんなもそうでしょ?

プーチンも多分、同じ。もちろん国家元首とは色々違うでしょうけど、結局何が言いたいかと言うと、彼は「現実」を選ぶだろうということです。そういう計算高い男という意味で彼を悪魔と呼ぶなら、正解でしょう。

というわけで、現実的な新世界秩序がどうなるかは、もうある程度見えていると私は思っています。ただ、最終的にどうなるかは確定していませんし、それを見通すのは不可能です。

ただ、最終的な結末、未来が今より悪いってのは、そんなにないんじゃないですかね? 

というわけで、希望を持っていきましょう。日本はきっと勝ちます。