ブラジルの大統領選と米国の中間選挙が終わり、しばらく様子を見ているんですが、その後の動きは非常におとなしい限りですね。

もしかするともしかして・・

「ロンドン」さん、2020年に続いてまさかの大失態すか!?

この後、何もないと言い切れはしないかもしれませんが、今のところその可能性が一番高そうです。

はい、つまり、痛快なことに、民主主義が勝利したのである。

不正はあったのか?

結局、選挙に不正があったのか? なかったのか? のか問われたならば、公正に行われたはずだと答えるほど、私はピュアではありません。しかし、同時に極右が訴える「左派が不正を行った」という主張を素直に受け入れるほど、天真爛漫でもないのです。

日本で唯一無二の田中宇氏も、ここ最近は民主党が不正をやったと共和党(トランプ派)に肩入れしているのですが、これは奇妙な話に思えます。なぜなら、2,004年時点で、田中氏自身が米国の選挙システムを牛耳っているのは、共和党の方だと書いているからです。

・ディーボルドとES&Sは2社合計で全米のシェアの80%を持っているが、2社は同じ創設者によって作られ、初期の大株主は福音派キリスト教(キリスト教原理主義、主に共和党を支持)とつながりが深いアーマンソン家(Ahmanson)という一族の人々だった。

・電子投票機と並び、今回の選挙で問題になっているもう一つの不正として、共和党系の人々が黒人有権者の投票を妨害しようとする動きがある。黒人の、特に貧困層は民主党支持が大半である。

「不正が横行するアメリカ大統領選挙」 田中宇の国際ニュース解説

少なくとも、共和党が清廉潔白だと言う話ではないでしょう。最近のよりも2004年のこちらの記事の方が、私的にはしっくりきます。システムを支配しているのは、共和党「ロンドン」の方でしょう。

「ロンドン」こと極右勢力は、単に勝つのではなく「不正があった」という話を大きくし、混乱を引き起こすこと自体が、最大の目的であったようなことが、おぼろげながら見えてきている気がします。

ただ、この目論見は大胆過ぎて、失敗し続けています。まさに、策士策に溺れるで、彼らの火起こしはとろ火程度にとどまっています。

トランプ氏は今回も共和党候補が敗れた選挙区などで「不正があった」と一方的に主張しているが、賛同する動きはトランプ派候補の中でも広がっていない。

「選挙否定派」相次ぎ敗北認める トランプ氏「不正」に同調広がらず 毎日新聞

サンパウロの有力メディアの間では「ボルソナロ氏は選挙結果への抗議デモがどのように展開されるか見守っていたが、決定的な広がりがなかったことから抗議行動への支持を断念した」「自身の有力な支持者だったリラ連邦下院議長が選挙結果に異議を唱えない旨いち早く表明したことが大統領にとって大きな打撃となった」といった分析が取りざたされている。

ブラジル大統領選 ボルソナロ氏が選挙結果を受け入れたわけ Japan in-depth

単に勝つだけなら、出来たんじゃないですかね。

とは言え燻っている火が、今後大火災を引き起こす可能性がゼロとは、言い切れないでしょう。

ボルソナロ大統領が今回の選挙結果を事実上認めた格好で、今のところ、抗議デモは収まっている。しかし、来年1月1日の新大統領就任式まで混乱が発生しないという保証はない。

それに世界的に見て、彼らが完敗していると言う状況ではありません。あくまで「不正選挙オペレーション」が失敗に終わったように見える、というに過ぎないのです。

「極右」の勝利で大逆転

それ以外では極右の勝利が伝わるニュースが多いです。その筆頭がこれですね。

イスラエル ネタニヤフ元首相組閣 パレスチナに最も強硬政権か

NHK

「闇飯を食わされた」といっていた、Qアノン信者のネタニヤフさんが復活です。そしてこちら。

イタリア右派連立政権の保健政務次官が15日、新型コロナウイルスワクチンについて、実際に効果があったとする証拠はないと発言し、物議を醸している。

伊保健政務次官、コロナワクチンに疑義 AFP

ついに大手にも「真実」が、出てきてしまいまたよ。SNSの反ワクチンさん達にとっては、悲喜こもごもといったところでしょうか。

更に面白かったのは、こちら。

バイデン氏は「ミサイルの軌跡から考えるとロシアから発射されたとは考えにくい」と述べた。

「ロシアからとは考えにくい」ポーランド着弾ミサイルでバイデン氏 毎日新聞

トランプの出馬表明に対する祝砲かなと思いましたけどね。

これみても分かる通り、「西側」はロシアを潰す気なんてないんです。西側は「事実に寄らず、ロシアのせいに出来る」ことは、皆さんとっくにご存知のはず。

なぜ、そうしないんですか?

答えは「その気がないから」以外にありえませんよね。

また、落下したミサイルはロシアによる攻撃だとしてウクライナ側が批判していることについては「事実関係をめぐってウクライナとNATO加盟国の間で温度差ができ始めている。

ポーランドにミサイル落下【随時更新】何が起きた? NHK

ま、こりゃ、NATOの自作自演ですね。ウクライナ危機は、NATO@「ロンドン」の軍事作戦で~~す。「パンデミック」と一緒で「世紀の大逆転劇」を起こすことになる運命なのです。

と、ここまで見えていれば、国際政治をかなり楽しむことができるでしょう。

何はともあれ、トランプの出馬表明に合わせて、非常におもしろい展開が起こってきたことは間違いなさそうです。