最近、特に気にかかったのニュースがこちら。

MRI(磁気共鳴断層撮影装置)検査で天皇陛下に前立腺の肥大が認められたと宮内庁が発表しました。特に懸念される所見はないものの、念のため今月中に組織を採取する検査を受けられるということです。

天皇陛下“懸念される所見なし”「前立腺肥大」を確認…念のため組織検査 テレ朝news

本当に念のための検査、であればいいのですが・・。どうも、不吉なものを感じざるを得ないのです。

皇室断絶計画

欧米のテロリストによる「皇室断絶計画」が、実際に存在するらしいことを、これまでもお伝えしてきました。

戦後まもないこともあり、「国体の護持」を至上命題とする日本政府は天皇制の存続や昭和天皇の免責に安堵し、米国政府やGHQの意向を踏まえマッカーサーにより周到に仕掛けられた皇統断絶という時限爆弾の存在を見逃したのである。
 

筆者は二〇〇一年に『歴代天皇総覧』(中公新書)を公刊し、日本における皇位継承の流れを追い、皇統断絶の危機に気づいた。

マッカーサーが仕掛けた時限爆弾と皇統の危機 筑摩書房PR

政治学者の笠原英彦氏によれば、GHQは皇室を断絶する計画を密かに仕組んだと言います。しかし、女系天皇を認めさえすれば、皇室の血統の正当性は薄れても、天皇制そのものの維持は容易になり、その危機を乗り越えられると主張しています。

側室制度の廃止、戦後の一一宮家の皇籍離脱という厳しい条件の下でなお、皇位継承資格を「男系の男子」に限定するのは無理がある。そこで、二〇〇三年『女帝誕生』(新潮社)を出版して警鐘をならしたのである。

ただ、私にはどうもそうは思えないのです。

現行の皇室典範を放置したまま、悠仁親王の成長を待つ間に、愛子内親王も含め、宮家の内親王や女王は婚姻のため次々と皇籍離脱する可能性がある。

それよりも「外国のテロリスト」は、悠仁親王の成長を待つ前に、さっさと愛子内親王を天皇の地位に担ごうとしているように思えます。

秋篠宮家、悠仁親王に対する壮大なネガティブキャンペーンが行われていることは誰に目にも明らかです。

これまでも悠仁さまに関しては“成績がご優秀”という評判は聞いたことがありません。逆に“深海魚化”されているのではないかという心配の声が聞こえてきます」(前出・保護者)

この保護者が語った“深海魚”とは受験業界でよく使われている言葉で、学校の勉強についていくことができず、深海に漂う魚のように成績が低迷してしまう生徒のことを指す。

悠仁さま 名門・筑附で囁かれる成績不振…紀子さまの「学校選び」が裏目に 女性自身

「実は、悠仁さまは最近、粗暴な言動が増えているというのです。ご自身の行動を他人から注意されると、色をなして言い返し、ときには口にするのもはばかられるような暴言を口にされることもあるといいます。

悠仁さまの“粗暴なご発言”が増加…距離取るよう命じる同級生の親も 女性自身

以前にも述べたが、「第12回子どもノンフィクション文学賞」で佳作に選ばれたものの、一部に他人の文章のコピペではないかと騒がれたのも、「眞子さんの乱」がなければ問題にもされなかったはずである。これが愛子さまだったら、何かの手違いだったのだろうぐらいで終わってしまう話だ。

「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況 日刊ゲンダイ

「悠仁様に天皇を継ぐ資格はない」ということを広めたいのだという意思が、はっきりと見て取れます。

「周到に仕掛けられた皇統断絶という時限爆弾」

笠原英彦氏が感じたというこの危機は、おそらく偽物でしょう。

日本の守護者

しかし、早い段階で「本物の危機に」気づいて、日本の守護に動いていた人がいます。それは、ご存知この人。

これを受けた小泉首相は「皇室典範に関する有識者会議」を設けた。その結果、長子優先にして、女性天皇・女系天皇を容認するという報告書が提出された。当時の官房長官だった安倍氏は「男系の伝統を変えるのはいかがなものか」と大反対したが、小泉首相は粛々と皇室典範改正案の作業をすすめていった。ところが、そんなさなかの2006年に、秋篠宮妃紀子さまのご懐妊が明らかになったのである。記者会見で安倍氏は、「このまま法制化をすすめる」と書かれていた官僚のメモを無視し、「改正論議は凍結する」と発表したのである。

上皇さまと安倍元首相が「そりが合わない」といわれたのはなぜか 日刊ゲンダイ

若き日の安倍晋三氏。正直、これには震えがおきましたよ。彼の言動の真意を理解するにつれ、日本人としての誇りを刺激されます。

だからこそ、彼は殺されたのです。

安倍氏と麻生氏の日本の保守2大巨頭は、前天皇の生前退位にも反対だったようです。

「8月、陛下の思いを伝えようと官邸にうかがいました。杉田和博官房副長官が応対してくれましたが、彼は事前に話すことを決めていたようで、『制度化は難しい』と。『結論ありき』に思えました。その後の議論を見ても、陛下のこれまでの行動の意味を真摯に汲み取ろうとしているとはとても思えません」

天皇と安倍総理が「決定的に対立する日」 現代ビジネス

これは恐らくは、悠仁様の台頭までの時間を稼ぎたい安倍派と、さっさと愛子内親王に継がせたい外国のテロリストとの諜報戦だったのではないかと推察されます。当ブログは、安倍派と世界最強派閥の「ロンドン」との間のし烈な諜報戦について、数々の分析を行ってはきましたが、これには、今しがた気がついた次第です。

安倍晋三氏の遺志を恐れた諜報機関は、白々しくこんな情報をぶつけてきたのでしょうか。

 ここ数年、安倍氏は岩田氏に「将来、愛子天皇誕生への道筋に向けても責任ある議論を進めなければならない」と語っていた。従来のイメージを覆すような、解釈の難しい発言ではあるが、安倍氏は、皇統を存続させることが何よりも重要であるとの現実的な立場だった。

安倍元総理は「愛子天皇」を認めていた 文春オンライン

しかし、本当のところ安倍晋三氏は、最後まで男系に拘っていたようです。

会合は非公表。会合後に取材に応じた稲田氏は「(皇位継承の)男系維持の重要性などについてお話があった。会として勉強を続け、適切なタイミングでの提言を検討したい」とした。

安倍晋三元首相が皇位継承、男系維持の重要性に言及 稲田朋美氏らの勉強会で初講演 福井新聞

この記事は、2022年6月のものです。

保守論客は何と

さて、この記事を偏っただけのものにしないために、私の感想の他に、偉い方の意見をちゃんと聞いてみたいと思います。

それにふさわしいのは、日本きっての保守論客であった故、西部邁先生でしょう。

そもそも国家がいくつかの選択肢の中から特定の政策や戦略を選ぶためには、必ずや何らかの価値基準が必要になります。では、その価値がどこから来るかと言えば、より上位の価値に由来するわけですが、より上位の価値のより上位の価値……と価値の由来の根源をたどっていけば、論理必然的に至上絶対の価値、つまり宗教的なるものに行き着かざるをえなくなります。そういう国家の価値基準が由来する根源的な何事かをナショナルアイデンティティと言ったり、国体と言ったり、国柄と言っているわけです。

 つまり、政治と宗教はいずれも「まつりごと」と言われていたように、根源においてはつながっている。「政教分離」とか「祭政分離」などと簡単に言うのは根本的な間違いです。

 そして天皇は価値の源泉たる国柄の「象徴」なのです。だから「天皇に関心がない」というのは、国家にも宗教にも価値にも関心がないと宣言するようなものだと。

 天皇はそれら全てに関わる存在ですからね。何はともあれ日本国民たる者、国家、宗教、価値を考えようとすれば、天皇に関心を持たざるをえないのであると言うべきです。

西部邁 「フィクション」としての天皇 月刊日本

おお、なるほどと思ったので、長めに引用させてもらいました。その西部先生は、この問題について、こうおっしゃられていました。

最近の皇室論議における第一の論点は、皇位継承を「皇統に属する男系の男子」に限っている皇室典範第一条を修正すべきかどうか、ということである。私は、「女系」にも「女子」にも皇位継承が可能なように(皇室典範第二条の)「継承の順位」を変更したほうがよいと思う。

 その最大の理由は、日本国家を統合するための象徴機能は皇室において、つまり「血」統よりも「家」系を重視する方向において、よりよく維持されると思われるからである。

【正論】「半神半人」の仮構でなる天皇制度 日本財団図書館

なるほど、これも確かに「正論」かと思います。しかし、同時にこう思いました。自然にそうなったのだったら、決して悪いことではないのかもしれない。しかし、それがもし「誰か」の、例えば外国の意志によってもたらされたものだったとしたら、どうなのか。

そして、私は今、再び気が付きました。

民間であっても、息子の子に家を継がせるのが自然で、娘の子たる外孫に継がせるのは不自然である。愛子内親王殿下の即位までは歴史が許すが、たとえば田中さんとご結婚あそばしたなら、その子は田中君であって、天皇家に属する人ではない。もし田中君が即位すれば、父系を辿っても歴代天皇に行きつくことのない、原理の異なる天皇が成立する。

第3回 なぜ男系継承でなくてはならないか 竹田 恒泰

これは「皇室断絶計画」などではなく、「皇室乗っ取り計画」なのではないかと。愛子内親王の将来の旦那様が田中君なら、西部邁氏や笠原英彦氏の見解で問題はない訳です。しかし、残念ながら、現実はそんなに甘くないのです。

たとえば英国王室など、チャールズ皇太子が故ダイアナ元妃と結婚するまでは、およそ260年にわたって国王の配偶者は外国人であった。

(中略)

いくつかの流れがあると述べたのも、具体的にはこのことと関わりがあるので、プロテスタント及び英国国教会を一方の「派閥」と見なすなら、もう一方の雄はカトリック、わけても神聖ローマ帝国に君臨したハプスブルク家である。

政略結婚こそ「王道」であった 王家の結婚とはなにか その1 JAPAN IN DEPTH

そのことを誰よりも知っていたのは、学者や評論家ではなく、政治家であった安倍晋三元首相だったのではないでしょうか。

女系を許せば皇室は断絶するのではなく、存続しながら日本のものではなくなり、日本はその時をもって完全征服されたことになる。

安倍氏が男系に拘った、本当の理由はこれだったのではないでしょうか。

ヨーロッパの王家には、2つの大きな系統がある。「ローマ帝国」の記憶を継承する王家か、あるいはヴァイキング(ノルマン人)たちの王家の末裔かだ。

『「ヨーロッパ王室」から見た世界史

今起きていることの全て、それはドイツ、ローマ帝国の記憶を継承する王家、ハプスブルグ家と日本の天皇家への「ノルマン・コンクエスト」。

これが当ブログがたどり着いた、近代史のホントです。