最近、陰謀論の勃興が世界的に起きてきているようです。まあ、それも仕方ありません。なぜなら、実際にそっちの方が「正しく」なって来ているからです。
・マスクは無意味
・コロナはただの風邪
・ワクチンは危険
2年前「陰謀論者」は盛んにこう叫びましたが、結局、時は彼らを選びました。
しかし残念なことに、これらの流れは完全な出来レース。「陰謀」と「陰謀論」は血のつながった兄弟であり、兄弟喧嘩はプロレスごっこだったと言うことです。
グローバリストってなんですか?
皆様、とうとう本格的になってきましたよ。
なぜ、これほどまでのリベラル政党離れが起きているのだろうか。そして、リベラル政党から離れていく人々は、どこに向かうのか。昨今、受け皿の役割を果たすようになってきているのが「陰謀論」だ。
陰謀論者の増加と「リベラル政党離れ」が世界中でつながる根深い事情 ダイヤモンド・オンライン
「陰謀論が正しい世界がやってくる」
これは、ここ最近の当ブログの国際政治分析のメインテーマでありました。これらを推し進めているが「極右」と言われる政治勢力で、その攻勢は2017年のトランプ誕生以来、もう少しさかのぼると2015年のパリのテロ以降です。
そして、この「極右」を知ることこそが、国際政治を知ることであると目してきたわけです。
実際に、2016年のアメリカ大統領選挙で共和党トランプ候補が勝利したとき、その少し前からアメリカ国内では陰謀論の関連本が多数出版されていた。
例えば「アンチ・アジェンダ21」という陰謀論がある。この論者は、世界政府の樹立を目指す闇の勢力が、環境危機を捏造することで社会を統制しようとしており、人々の自由が脅かされていると主張している。この陰謀論は、実際に共和党支持層の一派「ティーパーティ運動」にも大きな影響を与え、トランプ候補支持へとつながった。別の陰謀論では、闇の勢力は環境危機を喧伝し、世界の人口の85%を削減しようとしていると主張する論者もいた。
彼らは陰謀論を使って、人々の頭の中に変革を起こそうとしているようですね。
一方、反グローバリスト運動は普遍的な価値観というようなものを嫌悪し、地元を守るために「世界全体思考」の人を攻撃する。当然、プラネタリー・バウンダリーの観点から世界全体で協力して社会・経済を大きく転換させようとする環境NGOは「グローバリスト」側にいるととらえられ、反グローバリスト運動の非難の対象となる。
それにしても、最近よく聞くこの「グローバリスト」って、いったい何なんすかね? そんな言葉ないですよね。
「グローバリズム」はありますが「グローバリスト」って用語は、元々存在しない。これは「極右」による造語でしょう。
オルバーン首相は、2022年8月にアメリカのテキサス州で開催された共和党系イベント「保守政治行動会議(CPAC)」にも出席した。そしてそこで、EUと民主党バイデン政権を名指しで非難し「グローバリストは地獄へ落ちろ」と声を荒らげた。
で、オルバンいわく「グローバリスト」とは「EU」と「バイデン政権」のことらしいのです。それなら「EUとバイデン政権は地獄に落ちろ」と言えばいいのに、「グローバリスト」などという曖昧模糊な単語を使っている理由は明白。「目に見えない敵」を肥大化して、支持者たちの怒りを増幅しているのです。
これで、非常に効率的に自分たちを神格化することが出来ます。完全なカルト手法ですね。そして最も重要なこと、この発言の目的は問題を大きくすることで、解決する気はゼロだということです。
ですから、彼らの言葉を使って語るということは、その「教義」の中にいるということで、つまり洗脳されているか、そもそも運営母体のどちらかであるとしか私には思えません。
ですからこの人は、本当に「個人」ですか?と言う疑問は当然のように湧いてきます。本当に「個人運営」なのでしたら謝りますし、「いつも貴重な情報ありがとうございます」って言います。
ただ、とっても怪しいです。私の目には。
「自分の頭で考える」って書いてあるけど、言っていること「極右」と同じじゃん!?
「極右」には実態がありますが、「グローバリスト」にはありません。ここを抑えておきましょう。
当ブログも、かつて同じような感じで極右の「ロンドン派」に対して「パリ派」と言っていましたが、結局、その姿があまり見えないため、使わなくなっています。これからも、もう使わないと思います。ああ、そうそう「イスラエル」は実態がありますね。
「自分の頭で考える人」さん、「背後にいるすべて同じ勢力」とは極右の方ではないですか? 自分の頭で考えるとそうなると思います。
ただ、彼らの言う「左派」が正義だといってるわけではないですからね。私も「背後にいるのは、すべて同じ勢力」だと思っているだけです。
右も左も胴元は同じだということですが、ただこれは対立がないということを意味しないことは一つ前の記事にも書きました。
怒らされたら負け
さて、ここ最近のイギリス政治の現状は燦々たるものですが、イギリスの極右界の雄、ナイジェル・ファラージ氏は「グローバリスト」が、政府を乗っ取ったと主張していました。そんな彼の元には、こんな指摘が届いているようです。
グローバリズムという言葉は、私たちの学校でもカリキュラムの一部として教えられています。
ナイジェル・ファラージ
「ポピュリストの怒りをあおっている」という非難に反応する。
ナイジェル・ファラージのツイッターより
妙な言葉を使って煽っている、という非難を受けたのでしょうね。これは図星で「大衆の怒り」を煽る、これがまさに彼らの目的ですね。
それは=パンデミックとワクチン目的ではないでしょうか。それはあなたを怒らせること、です。怒りの矛先は、現代社会そのもの。そして、それはあなた自身のことと言えるかもしれません。
通例では、多国籍企業が国境を越えて地球規模で経済活動を展開する行為や、自由貿易および市場主義経済を全地球上に拡大させる思想などを表す。
「グローバリズム」 ウィキペディアより
だって、西側の現代人って基本的にみんな、この思想でしょ? 大概のサラリーマンは、グローバリストってことになりますよね。
お前、さてはグローバリストの手先だったんだな!?
はい、そうです。サラリーマンなんで、世界を相手に営業してます。どうも、すいませんでした。
黒船来航
1853年以来、再び黒船がアメリカから日本に襲来しています。
米中間選挙に「Qアノン」候補、陰謀論を拡散
日経新聞
トランプは8月末、自ら立ち上げた新たなソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」上で、数十件の「リトゥルース(再投稿、ツイッターの「リツイート」にあたる)を含め、24時間のうちに50件以上の投稿を共有した。そのうち幾つかは、Qアノン関連のアカウントから発信されたもの、あるいはQアノンの特徴的な言葉が盛り込まれた投稿だった。
トランプがQアノンをここまで直接的に擁護したのは、おそらくこれが初めてだろう。
陰謀論のQアノンをSNSで煽るトランプ──1日で50本連投も NEWSWEEK 日本版
「陰謀論」早くもTwitterで拡散 買収劇のイーロン・マスク氏、数時間後に削除 ペロシ下院議長宅襲撃事件めぐり
東京新聞
ただ、日本がマシな状況であることに変わりないでしょう。実際、洗脳されちゃった人なんて、そんなにいないと思います。
マスクしてワクチンをせっせと打ったのだって、結局「みんなと一緒じゃなきゃいやだ!」ってだけなんですから。
高齢者だって、昨日「5回目はちょっとなあ~」なんて言ってましたよ。さすがに、体験して気づいたんじゃないですか。
そして最後に、これらの一連の流れの正体は陰謀と言うレベルのものではなく「軍事作戦である」というのが、当ブログの変わらぬ位置づけです。
「ふつうの有権者の視点から見て、米国社会について真実を言っていたのはトランプのほうだったのだ」――2016年のアメリカ合衆国大統領選挙で、なぜアメリカ人の多くがトランプを支持したのか?
「米国社会について真実を言っていたのはトランプのほうだった」エマニュエル・トッド見抜いた「トランプ支持者の合理性」 文春オンライン
コードネーム「Truth」。「真実」の実行者は誰か? もう答えは簡単ではないですか。それは目に見えない存在ではありません。
私は真実が大嫌いです。