衝撃のニュースがありました。

トランプ政権下で国務長官を務めたマイク・ポンペオ氏は16日、ツイッターで「我々が必要としているのは、被害を主張するのではなく、より真剣に前を向いたリーダーだ」と述べた。名指しは避けたが、トランプ氏を念頭に置いた発言とみられる。

「私は被害者だ」と訴えるトランプ氏、元側近らは距離…長女も「政治に関わるつもりない」 読売新聞

中期以降のトランプ政権は、実質トランプとピーター・ナバロ、ポンペオの3名で運営されていました。そして、2020年も彼は最後まで裏切らなかった。

その彼のこの発言は、非常に重大です。最強の「ロンドン」は、アメリカで急速に政治力を失いつつあります。

「ロンドン」の戦略的敗北

2年前に勝負は、既に決していたようです。

狂ったように激しく振れていたアメリカ政治の針が、ようやく正常に戻る兆しが見えた。そんな感じがする。

もちろん、今回の中間選挙の結果はまだ確定していない。だがドナルド・トランプ前大統領とその仲間たちが大きな痛手を喫したのは確かだ。

トランプはついに党のお荷物……そして「バイデン外交2.0」始動はいかに? NEWSWEEK 日本版

2020年の大統領選挙の際、何も起こらずにトランプが負けたことに、私は驚きましたが、今回は「何も起こらない」具合がもっとひどい。セットになっていたであろう、ブラジルの選挙も含めて「ロンドン」の完敗と見ていいでしょう。

最強の「ロンドン」を倒したのは、だれか・・

こうした中、民主党は選挙戦で中絶の権利を最大の争点に打ち出した。判決以降、全米50州のうち46州で女性の新規有権者登録が男性を上回り、民主党支持の傾向が強い18~29歳の若者の投票率も、過去2番目の高さを記録した。

「トランプ党」退潮鮮明 力示した女性と若者―分断は固定化・米中間選挙 jiji.com

女性と若者。いやあ、最高じゃないですか。そう、読んできたじゃないですか。これらかは女性の時代、米国の若者が世界を変えると。

これは「仕組まれた動き」じゃないと思いますよ。

長らくトランプべったりだったFOXニュースに登場した保守系コラムニストのマーク・ティーセンは、現職バイデンの支持率が低迷し、高インフレが続くなかで共和党が圧勝できなかったのは「大惨事」だと述べた。

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最も重要なことは、それでもトランプは負けた、ということです。

「ふつうの有権者の視点から見て、米国社会について真実を言っていたのはトランプのほうだったのだ」――2016年のアメリカ合衆国大統領選挙で、なぜアメリカ人の多くがトランプを支持したのか?

「米国社会について真実を言っていたのはトランプのほうだった」エマニュエル・トッド見抜いた「トランプ支持者の合理性」 文春オンライン

「トランプは正しかったのに、勝てなかった」のです。

グリーン氏は「ウクライナは今や米国の51番目の州になったのか。ゼレンスキー(ウクライナ大統領)が我々の政府のどの役職に就いているというのか」と問いかけ、共和党のマット・ゲーツ下院議員も「私はもう1ドルたりともウクライナに与える票を投じない」と発言した。

米下院共和党の極右議員ら、ウクライナ支援の打ち切りを模索 CNN

ポーランドへのミサイルの着弾の問題で、ゼレンスキーは、ある日突然、悪役レスラーにされたわけですが、トランプやファラージを含めた「極右勢力」は、最初からウクライナへの肩入れに疑問を呈していました。

また、パンデミックに対する姿勢でも同様であることは、散々書いてきました。

そして特に2020以降、トランプを正しくしたのは誰か?

それは、諜報機関を含む軍事機構でしょう。「軍事産業」ではなく「軍事機構」そのものです。ここに他者が付け入る隙は微塵もなく、軍事作戦「Truth」は何の支障もなく、これからも首尾よく順調に実行されるでしょう。

しかし、それでも彼らは勝てないことが証明されました。それは単に「西側」の旧価値観を破壊するだけ、つまり、これは「ロンドン」の戦略的大失敗です。

トランプを損切りしたが・・

「ロンドン」が、トランプを見限った可能性は高そうです。冒頭で伝えたポンペオの裏切りは、象徴的です。

局面打開を図ったが、「もっと良い候補がいる」(ペンス前副大統領)とけん制する声が公然と上がり、大口献金者も離反するなど勢いは衰えている。

「トランプ党」退潮鮮明 力示した女性と若者―分断は固定化・米中間選挙 jiji.com

「ロンドン」は、戦略の修正を余儀なくされています。

・これがあのトランプ氏? トランプ氏が大統領選出馬を表明した演説を見た人は少なからずそう感じたのではないか? まるで台本でも読むかのように淡々と話すトランプ氏からは、持ち前の覇気や強さが感じられなかった。

・言い換えれば、トランプ氏の演説は、共和党の重鎮たちが喜ぶような共和党らしいまともな演説に変わったということもできるのではないか? それゆえ、逆に、退屈で、つまらないと人々に感じさせたのかもしれない。

・保守派のご意見番として知られるアン・コートラー氏も「トランプは終わった。彼に執着するのは止めた方がいい」と述べている。

トランプの大統領選出馬表明演説に「退屈だ」「終わった」の声 カリスマ性のないお利口さんに路線変更? Yahoo!ニュース

メディアの伝え方の問題ではなく、客観的に判断して、トランプは終わったと思います。というか、2020年の時点ですでに終わっていたのです。

「ロンドン」のトランプへの投資は、ロスカットされたようですが、2年遅かったんじゃないですか? 世界最強の投資家が2年も損切りを遅れるとは、私と変わらんですなあ~ハハハ。

ロスカットの遅れにより、大損失を出した「ロンドン」は、どう取り返すつもりなのでしょうか。簡単に想像できることは、デサンティスに乗り換えることです。

だが、米政治メディア「ポリティコ」によると、知事選を戦うデサンティス氏の元には2億ドル(約280億円)の寄付が集まった。州知事選では米史上最高の突出した額だ。トランプ氏の大口献金者が乗り換えているという報道もある。

米中間選挙の真の勝者は 毎日新聞

しかし、彼らが最も求めているのは「従順さ」でしょう。

大統領選出馬が目されているデサンティス氏は、好戦的で自信満々なところなどトランプ氏との類似性が多々指摘されている「トランプ2.0」と言える存在だが、同時に知性もあり政策もよく理解していることから「脳のあるトランプ」、「中身のあるトランプ」などとも表現されている、いわば、トランプ氏を賢くしたような政治家で、共和党ではデサンティス時代が来たという見方が強まっている。

トランプの大統領選出馬表明演説に「退屈だ」「終わった」の声 カリスマ性のないお利口さんに路線変更? Yahoo!ニュース

賢いデサンティスが、彼らの忠実な僕になるかは現時点では不明ですが、恐らくそれは無理ではないですかね。

つまり「ロンドン」の敗北が、既に見えているということです。

それは大英帝国の終わり・・

いや、私たちが歴史の授業教えられたとおり、大英帝国は既に滅んでいますね。そのことを認められなかった人たちが、未だに往生際悪く粘って、世の中をおかしくしていると言う話ですね。

そういうわけで、もうそろそろ未来は、若者に託してくださいね。

最後にトランプさんとあなた方のはなむけに、この歌をお送りいたします。

さよなら~さよなら~さよなら~

もう 終わり~だね~ 君が小さく見える~

「さよなら」 オフコース