菅首相が辞任を発表しましたね。日本の政局を読むことは、海外の政治動向を測る以上に難しいのですが、昨今の動向を鑑み、少々劇的に捉えてみると、「保守派」が「日本を取り戻しにきた」のかもしれません。
菅をおろしたのは、安倍?
いま永田町の台風の目は、菅でも二階でもない。突然の退陣から一年を待たずして、気力と体力は万全だ。全国民を巻き込んだ、壮大な「死んだふり作戦」—すべては、この秋の決戦のためだったのか。
安倍晋三「菅おろし」の全内幕…「主人はお芝居がうまいから」と昭恵夫人は笑った 現代ビジネス
現代ビジネスのこの記事によると、菅を辞めさせたのは安倍晋三、すべては彼の陰謀だと言います。しかし、これは安倍晋三を買いかぶりすぎています。彼に政局を意のままに操る力などあるはずがありません。
日本の支配者は米軍
日本の真の支配者は、陰謀でよくある財団、ではなく米軍です。
その要求は在日米軍の上部組織である米太平洋軍司令部と、米軍トップの統合参謀本部の方針にもとづいています。米軍上層部から見れば、日米合同委員会は日本における米軍の特権を維持するためのリモコン装置のようなものといっていいでしょう。
『「日米合同委員会」の研究』
米軍トップと日本の官僚が数々の密約を交わしてきた「日米合同委員会」。ここではいったい何が「話し合われている」のでしょうか?
日本のエリート官僚とアメリカの高級軍人たちが密室で何を話し合って、どのように合意しているのか、全く闇の中なのです。
それは「ありとあらゆること」ではないですかね? 密室ですから、当然、卑猥な想像をしましすよね。私が悪いですか? いや、隠している方が悪い。
そして、基地や演習場の提供に関するもの以外の、さまざまな分野の合意がいったい何件あるのかは依然として謎のままです。
彼らは人事にも口を出しているに決まっています。人事は国防の最重要事項なのですから。想像が当たっているかどうかはともかく、「最強」の米軍相手に安倍が好きに出来るはずがないのです。
しかしもし、安倍の謀略ではなく、彼の元に同志が自然と集結した場合、話の結末は違ったものになるかもしれません。
政治における力の源泉は、言うまでもなく「数」だ。清和研=新・安倍派に加えて、盟友・副総理の麻生太郎が率いる志公会53人、目をかけてきた前政調会長・岸田文雄率いる宏池会47人を合わせれば、386名の自民党議員の過半数を超える。
これが意味するのは、安倍が「次の総理」を決める権限をほぼ手中にしているということだ。
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菅を倒したのは自民党?
そもそも、菅がサプライズの辞任を表明せざるを得なくなったのはなぜなのでしょうか? 国民に嫌われたから・・初めはそう思いました。しかし・・
一方で総裁選については、政権支持率が低下する今、強力な候補が出てくれば自民党総裁、さらには内閣総理大臣ではなくなってしまう可能性も出てくる。
「菅総理が土俵際いっぱいに追い詰められているのは間違いない」 “9月中旬解散説”は“誤報”だったのか? ABEMATIMES
結局、菅は仲間から嫌われたことが、今回の辞任に繋がったのではないかとのことなのです。解散総選挙でかろうじて勝っても、自民党の議員から支持されず、総裁になれなければ意味ないですからね。
菅の正体は米軍傀儡?
で、その菅の性質ですが、単なる米国隷属のやつだと見ていました。
菅総理について、「歴史的に不人気な在職」と紹介したうえで、「舞台裏のオペレーターに慣れていて、公のリーダーとしては常に不快に見えた」と厳しい見方を示しています。
米メディア「菅総理は就任後わずか1年の辞任」 テレ朝news
この評価は的確で、まさにそんな感じだったと思います。だからこそ、アメリカは安倍晋三を重用していたのです。しかし、彼は裏切りました。
中国メディアの騰訊は17日、日本がイージス・アショアの配備を停止するとしたことは、悪化する米中関係が大きく関わっているのではないかと考察し、「日本は米国および中国との快適な距離感を探しているのだ」と主張する記事を掲載した。
日本がイージス・アショア配備を停止したのは「米中との快適な距離感を探すためか」=中国報道
慌てた米国は、安倍を辞任に追い込み、裏の男を表に出さざるを得なくなった、というのが私の見立てです。
安倍首相と親しい関係にあるアメリカのトランプ大統領は、日本時間の午前3時過ぎ、ホワイトハウスの執務室での恩赦のイベントに姿を見せました。その際、記者団から安倍首相の辞意表明についての質問も飛びましたが、何も答えませんでした。
トランプ氏“安倍首相辞意”に何も答えず 日テレNEWS
トランプ激怒( ´艸`)。言うことを聞いても、裏専門の菅では初めから無理があったのでしょう。警察官僚で囲って必死に守っていたようですが、横浜では、その警察官僚が負けちゃいましたからね。
岸田に白羽の矢?
菅を捨てざるを得なくなった米国が次に目を付けたのは誰でしょうか? 第一候補は岸田ですかね。今回、いきなりしゃしゃり出てきましたからね。しかも大胆に、二階切りを表明。
二階流外交の頂をなすのは対中外交である。政界における日中関係の元締は、2009年に民主党政権の幹事長として訪中団を率いた小沢一郎が差配していた時期もあるが、現在は二階の独壇場となっている。新型コロナウイルスの感染拡大で延期されているが、中国の国家主席である習近平の来日を推進し、お膳立てをしているのは二階である。
中国外交「総元締」の二階氏、親中路線の源流を探る JBPRESS
これは明らかに米軍へのプレゼンでしょう。二階氏はCSISからその親中ぶりを名指しで批判されたこともある人物です。
かつてキッシンジャーによって排除された田中角栄氏、そしてオバマ政権時に排除された小沢一郎氏に近い二階俊博氏が「親中派、親韓派」として攻撃されるのを見ると、あらためて、歴史は繰り返される感を強くします。
『アメリカに潰された政治家たち』 孫崎享
安倍と二階は仲が悪いような観測が多いですが、これはもしかすると、演技じゃないですかね。安倍が親中派という悪のレッテルを貼られないにするためです。
河野太郎氏も出馬を表明していますが、どうなんでしょう。なんと言っても、彼はイージス・アショア中止の立役者ですからね、米軍は許していないでしょう。あいつら本当に「男らしくない」ですからね。
さっそく、取ってつけたように文春から出てきました。
河野太郎大臣パワハラ音声 官僚に怒鳴り声「日本語わかる奴、出せよ」
文春オンライン
しかも、オンライン会議流出の諜報機関丸出し案件。焦っとるね・・。となると、岸田で決まり?でしょうか。
千載一遇のチャンス?
しかし今回、とうとう日本政界に千載一遇のチャンスがやってきたのではないか?と言う感じもしています。米国を追い出し、日本が自立を掴むチャンスです。
岸という人は、これまで誤解されてきましたが、アメリカからの自立を真剣に考えた人でした。アメリカを信用させ、利用しながら、時期を見計らって反旗を翻し、自主自立を勝ち取るという戦略に挑みました。
『アメリカに潰された政治家たち』 孫崎享
岸田がもし、ニセ傀儡戦略をとった場合、どうなるでしょう。そして、菅でさえも本気ではなく、仕方なくやっていただけだとしたら・・
菅総理は、立候補を断念することを3日まで政府や自民党の幹部にも伝えていませんでした。自民党の役員会が始まる直前に二階幹事長も知らされたということです。総理周辺は「菅総理は1人で決めた。いかにも菅総理らしい」と語っていました。
菅総理は「河野氏を支持」の意向 総裁選 Yahoo!ニュース
米軍でさえ菅の辞任を掴めず、出し抜かれた可能性もあります。
そして、岸の意思を継ぐ安倍の下に日本の本当の「保守派たち」が集結した場合・・ついに「時が来た!」ということになるのではないでしょうか。
「安倍さんのお墨付きを得ようと必死の岸田、嫌われ者だが仕事はできる『隠し球』茂木(敏充外相)、保守派の子分・下村(博文政調会長)、そして元清和研で『安倍ガールズ』の高市(早苗前総務相)。どれも強くはないけれど、派閥をまたがっていることに意味がある」(前出・自民党ベテラン議員)
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それは作戦として練られたといういうよりは、戦前から、そして戦後「日本を、取り戻す。」ために戦ってきた者たちの秘め続けた願い、心が一つになった、という風にも受けとれます。
「作戦」は必ず、諜報機関に見破られて潰されます。しかし、諜報機関は心を読むことは、苦手なはずです。なぜなら、彼らに心はないですからね。
さて、もし万が一、そんな壮大な物語が現実になったとしたら、米国は自分の子どもたち全員を射殺するでしょうかね? いや、流石にそれは出来ないんじゃないですか。
一人一人は弱くても、一つになれば、最強の米軍に勝てるかもしれません。その時、戦後レジームの脱却がついに実現するということです。いや、そんなことが起こるはずないよって?
でも私たちはつい先日、目にしたばかりではないですか。アジアでの米国支配が一夜にして瓦解する様を。
どちらにしろ・・
これは戦争だ! テレビを見て文句言うだけのガキは寝てろ。
以上、失礼いたしました。