いきなりですが、人類史と言えば・・「世界統一史」ですよね? 日本史と言えば、日本統一史です。意外とみんな意識していないのですが、学校で習う歴史からも、誰の目にもそれは明らかなわけです。

しかし、それが「計画的に行われた」と考えてはいけないのです。あくまでそれは結果であって、たまたまそうなったのだと考えるのが、良識ある大人だとされているのです。

それで言うと、誰も望んでいないはずの戦争は、自然発生的に起きてしまうものであり、実際、第一次世界大戦はサラエボ事件の結果、偶発的に起きたのだと教えられます。

とどのつまり、原爆は「たまたま広島と長崎に落っこちてしまった」と言うことになります。

行きずりの不幸の世界史

その効果はめざましく、「原爆投下は大虐殺だ。戦争犯罪だ」という声は被害国である日本において驚くほど小さくなりました。それどころか今なお「仕方ない」と考える人も少なくないのです。

日本人の7人に1人が「原爆投下は仕方ない」と答えてしまう根本原因 PRESIDENT ONLINE

鳥かごから卵が落ちるように、不幸にも原爆は日本に落ちてしまった、だから仕方ない。このように考える大人は愚かだと思うので、私は全てが計画的に行われたと考えることにしました。

もちろん、原爆投下がアメリカによって計画されたことは誰もが知っています。しかし、世界大戦そのものは、誰も計画していない、偶発的に起こってしまったものだと考えられているのです。でも、戦争がなければ、原爆投下もなかったわけですから、先程も書いた通り、とどのつまり、原爆投下は出会いがしらの事故だと言うことになります。馬鹿げた思考だと、私は思いますがね。

では、戦争は何のために行われたのか?

世界の統一のため、でしょう。人類史は戦争史であり、世界統一史です。たまたまの戦争の結果、たまたま世界が統一に進んだのか、それとも誰かが世界を統一するために戦争を引き起こしたのか? 真実は二つに一つですが、賢者は前者を採用するようですが、これは逆ではないですかね?

1914年6月28日,オーストリアの帝位継承者フランツ・フェルディナント夫妻が,ボスニア・ヘルツェゴビナの州都サラエボで暗殺された事件。フェルディナント夫妻は,オーストリア・ハプスブルク帝国軍の演習を観閲するために当地を訪問していた。射殺したのは,南スラブ族の統一を目ざす〈青年ボスニア〉に属するボスニア出身のセルビア人ガブリロ・プリンツィプGavrilo Princip(1894-1918)。刺客はプリンツィプを含めて7人であった。オーストリア政府は,この事件の背後で糸を引くのがセルビアだと非難して,最後通牒をつきつけた。この最後通牒によると,1908年末にセルビアで組織された〈ナロードナ・オドブラナ(民族防衛団)〉がその背後団体だとされた。しかし,刺客に武器を供与するなどの援助をしたのは,大セルビアの実現を目ざす秘密組織〈統一か死か(黒手組)〉であった。プリンツィプがこの組織のメンバーとされることが多いが,その可能性は薄い。このサラエボ事件を直接の契機として,第1次世界大戦が勃発した。

「サラエボ事件」 ジャパンナレッジ

統一を志す者たち

さて、久々にこの方に登場いただくことにしましょう。

なかには、わたしたちがアメリカの国益に反する秘密結社に属していると信じる者さえいる。そういう手合いの説明によると、一族とわたしは「国際主義者」であり、世界中の仲間たちとともに、より統合的でグローバルな政治経済構造を、言うなれば、ひとつの世界を構築しようとたくらんでいるという。もし、それが罪であるならば、わたしは有罪であり、それを誇りに思う。
(『ロックフェラー回顧録』下巻)

デイヴィッド・ロックフェラーは、「『一つの世界をつくろうとしてきたしそのことを誇りに思っている」と。

ロックフェラー氏の死去で終わった「陰謀論」と「アメリカの時代」 まぐまぐニュース

陰謀論界の帝王だった、デイヴィッド・ロックフェラーさん自ら、陰謀論の真実を語っていますね。

「私は秘密結社になんて属してないけど、世界の統一には尽力して来たよ」

と。私は、この言葉に嘘はないように思いますね。取りあえず、現代には世界を統一しようと言う大きな政治筋が実在することが確認できましたね。

さて、この辺りから当ブログの空想を混ぜ込んでいきましょう。

ここ数十年前には「世界統一統計画」が存在していたことが、その実行の重役から告白されたわけですが、私は、その計画は少なくとも1万年くらい前には始まっていたのではないか?と思っているんですね。

だって、人類史そのものが世界統一のために進んでいますよね?

世界史上にそう言った勢力が常に存在し、計画の通りに世界史を創ってきたというのが、私の空想です。そのまず初めのとっかかりが何だかと言えば、「私たちに住所を与える」ことだったと思うのです。

高等霊長類の出現以来、 数千万年も続いた遊動生活の伝統に比べ、定住生活の経験は、わずか一万年にすぎな い、地球的規模の環境変動によって始まったこの一連の出来事は、人類社会における 技術や社会組織、あるいは自然や時間に対する認識、観念的世界までも巻き込む大きな変化を引き起こした。まさに、人類史の流れを変える革命的な出来事であったと言わねばなるまい。だがはたして、定住革命はすでに終わった、と言えるのだろうか。

『人類史の中の定住革命』 講談社学術文庫

私には「定住革命」が、環境変動によって、たまたま起こったとは思えなくなりました。「定住革命」は「彼ら」が引き起こしたのではないでしょうか。「彼ら」は農耕を私たちに与えて、定住化させた。それが世界統一の起源。

農業と牧畜が始まると、人類史のわずか1%に当たる期間に、地球環境は大きく改変された。食料生産の増加で人口密度が高まり、人口の増加により食料の増産に拍車がかかって、農耕民の集団が狩猟採集民の生活圏に入り込むようになった。集落が形成され、それがやがて都市へ、さらには国家へと発展し、比較的短期間に、狩猟採集の生活様式はほとんど姿を消した。今では、主に狩猟採集で生活する集団は、アマゾン川流域や北極圏、パプアニューギニア、アフリカなどに、数えるほどしか残っていない。

農耕の急速な広がりは代償ももたらした。人口密度が高まって感染症が猛威を振るうようになったこと、集団内に階層序列ができたこと、気候の周期的な変化などで飢饉(ききん)に見舞われるようになったこと、そして大規模な戦争が行われるようになったことだ。米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授で、数多くの著書があるジャレド・ダイアモンドによると、農耕の採用は「人類史上最悪の過ち」であり、私たちはその代償を払い続けてきたという。

ハッザ族 太古の暮らしを守る NATIONAL GEOGRAPHIC

当ブログは、私たちを定住化し、国家に属させて、序列を作り、(感染症と)戦争をしかけた「彼ら」の姿を一心に追いかけてきたわけですが、こんなニュース記事を見つけました。

スターリンクのネット開通事業は、今後もさらに数百人規模の少数部族を対象に広める目標が掲げられているが、伝統的な部族の文化や習慣が消失する可能性があることから、ブラジル当局の一部は少数部族を対象にしたネットの導入に眉をひそめているという。

かつては孤立集落だったマルボ先住民族。数百年もの間、未開の地で独自に生きてきた彼らだが、19世紀末にゴム樹液採取業者が出入りするようなって以来、彼らに「変化」が起こった。服を着るようになり、ポルトガル語を学び、イノシシ狩りに弓ではなく銃を使うなど新技術を覚え、新しい習慣を手に入れた。同時に争いや伝染病も降りかかった。

彼らの中でネット技術が導入されて9ヵ月が経った今、ネットに繋がるのは朝方は2時間、夜間は5時間、日曜日は1日中というように利用時間の規制が敷かれるようになったという。今後インターネットが未開の部族の人々にどのような変革をもたらしていくだろうか。

マスク氏が推し進める世界の秘境のネット開通事業 「SNSやポルノにはまり…」心配する部族の長老 Yahoo!ニュース

「文明を創って与え、人類を変革したのは我々だ」と、言われた気がしたのですが・・

逆らう者たち

世界史をみれば一目瞭然、「世界統一計画」は着々と進んでいったわけですが、全ての人がその計画に同意した訳ではなかったと思います。「いやだ」と言った場合には、どうなったのでしょか。

ずばり、ぶっ殺されたんだと思います。

イギリス・ケンブリッジ大学、デンマーク・コペンハーゲン大学、そしてスウェーデン・ルンド大学などが参加する国際研究チームが学術誌「Nature」で発表した4つの論文から、約5900年前にスカンジナビアに最初にやってきた農耕民が、ほんの数世代のうちに狩猟採集民を一掃していた可能性が浮上した。研究チームは、先史時代の人類の骨と歯のサンプルのDNA解析によって、この新たな結論を導き出した。地質学の研究者でルンド大学・放射性炭素年代測定研究所所長のアン・ビルギッテ・ニールセンは、声明の中でこう語る。

「これまで、この人口変動は平和的に起こったと考えられてきました。しかし今回のわれわれの研究によって、その逆であったことがわかったのです。つまり、狩猟採集民たちは、暴力による死、あるいは家畜からの新たな病原体によって途絶えた可能性が高いのです」

この研究によれば、デンマークでは過去7300年の間に2度、総人口がほぼ入れ替わっている。最初の人口変動は5900年前で、起源も外見も異なる農耕民族が、それまでスカンジナビアに住んでいた採集民や狩猟民、漁ろう民(魚介類・貝類や海藻を捕獲、採集して暮らす人々)を数世代のうちにほぼ絶やしてしまったという。

約5900年前、なぜ北欧の狩猟採集民は消えたのか。DNA解析を用いた研究から新たな結論 ARTNEWSJAPAN

感染症、また出た。生物兵器の歴史も、相当古いね。恐らく、進められている計画は輝かしいものではなく、統一のためには根絶やしにするくらいの暴力的な革命なんですよ。だって、原爆落としてんだから。

しかし、その暴挙に逆らいながらも、ぶっ殺されずに生き残った部族もいた、それが「ユダヤ人」の祖先だと私は見ています。

これも第1章で触れたとおり「離散」 を表わす言葉としては「ディアスポラ」もある。ディアスポラそ のものはヘブライ語では「テフツォート」 (teftzot) と呼ぶ。 「ガルート」と「テフツォート」という両表現の違いは、「離散」の状態を、正常状態と捉える立場と、否定的なものとして捉える立場の差異である。バビロン捕囚の「ガルート」はマイナスのイメージで捉えられた表現である。つまり離散は異常な状態であり、元の故郷に帰るべきだという立場である。

『「ユダヤ」の世界史: 一神教の誕生から民族国家の建設まで』 作品社

「離散」が「かわいそう」というのは、現代人の勘違いによるおせっかい、それは「統一派」の策略よる誘導だったのです。

「ユダヤ人」は定住化を拒み、つまり世界統一計画に逆らって、現代まで生き延びた唯一の民族であると思います。え? でもさ、「ユダヤ人」って世界統一計画の首謀者なんじゃないのって?

そこが味噌なんですよね。ところで「ユダヤ人」って一体誰なんだか分かります? 私には分かりません(笑)。いや、冗談じゃなくて、ここまで書いてなんですが、「ユダヤ人」って、いったい何だか分からないのですよ。

それまでの「母親がユダヤ人、またはユダヤ教徒」という定義では、民族と宗教のあいだのバランスが取られていたが、この判決以降、第三項の追加によりユダヤ人の定義がより宗教に引き寄せられる形になった。

結局、現代の「ユダヤ人」って「ユダヤ教徒」くらいの意味しかなくなってしまっているのです。つまり、誰でも「ユダヤ人」になれるようになってしまった。これはどう考えても「世界統一計画筋」の策略なのです。だから、「ユダヤ人の陰謀」という考え方自体が、破綻してます。

それも含めて「ユダヤ人」をなんとか定住化させよう、もしくは滅ぼそうという試みだと思いますね。

しかし、ナショナリズムとしてのシオニズムの考え方では「ガルート」に力点を置き、バビロン捕囚を強調することになる。ユダヤ人は世界中に離散しているため、イスラエルという国家に戻って一つになり、正常な状態にならなければ ならない、というものがイスラエル建国の基礎となったシオニズムの考え方だからである。

一九三三年から始まった、このようなナチス政権とシオニストの協力は「ハアヴァラ計画」と呼ばれた。 「ハアヴァラ」とは「移送」 (transfer) という意味のヘブライ語である。実はこの計画は秘密裏に行なわれ て公にはされなかった。ユダヤ人がナチスにより迫害を受け始めていた時期、このような協力関係は当然 非難されるべき行為で、上層部の指導者たちのみが知っていた計画である。 ユダヤ人シオニストの間では 「ハアヴァラ計画」に関しては全員一致ではなかった。

「誰でもなれる」のですからスパイ活動し放題で、「本物のユダヤ人」をなんとかイスラエルに縛り付けようとう執念が感じられますね。彼らは定住せず、国家に属さず、本当の自由を知るまさに現代の遊牧民なのです。

ちなみに「ロスチャイルド家」も初めは、シオニズム運動に反対だったそうです。「ユダヤ人」は、もはや誰が本物で誰が偽物なのかを見分けるのは不可能です。ですから「ユダヤ人」の正体は、分からないが正解です。ただ、起きている事実からは確実に存在していることが、観測できます。

ちなみに、民族とか部族とは「家族」の意だそうです。

ここで重要な意味を持つのは「部族」という単位である。 「部族」は古い人間の絆と捉えられがちだが、 むしろ日本で言うところの「家」に近い。つまり家族のネットワークである。それがこの時代においては社会を動かす単位になっていたのである。

そう言えば「誰でもなれる」で思い出したのですが、同じ手でもって、滅亡されそうになっている「家」が日本にもありますね。

「学生時代と比べ、今は出会いの場が限られています。注目されている佳子内親王殿下のお立場を理解しやすい旧皇族や華族の人と、何らかの集まりで会い、惹かれあって結婚されるのが理想的ですね」(前出・山下氏)

名門・島津家の子息が急浮上するも…佳子さま「混迷する『東洋のダイアナ』のお相手探し」 FRIDAY DEGITAL

彼らは「天皇家」と呼ばれています。そして、「天皇家」になってしまったばっかりに、「家族の問題」が「国家の問題」にされてしまった。で、今、強制的に「誰でも家族」になれるようにされそうになっています。

なぜ、女系天皇が必要なのか、それは「天皇制」を存続するためですね。では、なぜ男系でなければならないのか? その答えは「そういうものだから」です。

必要とか必要じゃないとか、議論するようなことではないですね、本来は。ただ、彼らの家族はシステムに組み込まれてしまったために、そいう言う憂き目にあっているのです。まさに、文明が文化を滅ぼす典型的なパターンです。

伝統って何かと言えば、記憶の伝承です。私には先祖の記憶は一切ないですが、彼らは何千年の記憶を背負って生きています。「名家」と「普通の家」の最大の違いはそこです。

彼らは、一人の人として生きていないのです。人権? お馬鹿な学者の戯言です。そんなのあるわけない。言うなれば、数千年を生き繋いでいるようなもの。「統一派」にとって「一族」が邪魔な理由は、はっきり分かりますね。

統一の筋道と最大の障害

では、最後に「統一派」の筋道を覗いて終わりにしましょう。

トルーマンは信仰のレベルからユダヤ人国家を望んだのである。国務長官や国防長官といった大統領周辺の政治指導者たちは 皆、トルーマンが一方的にユダヤ人国家に肩入れすることには反対していた。アラブ諸国が次々と独立し ている中、アメリカの中東外交にとっては国家の数が圧倒的に多いアラブ諸国の支持を得る方がプラスになるわけである。イスラエル一国への一方的な加担はアメリカの中東外交にとって非常にマイナスに働くという判断を国務省や国防省は下していたにもかかわらず、トルーマンは外交における大統領の権限によってイスラエル支持に動く。

現在のトランプ大統領は、イスラエル建国七〇周年の二〇一八年、そしてイスラエル独立宣言(日本風 に言えば建国記念日)の五月一四日に、国内のユダヤ人とキリスト教福音派の支持を背景にアメリカ大使館 をテル・アヴィヴからエルサレムに移転することを決定したが、当時のトルーマンの言動もトランプと非常によく似ていた。そして、このことが大きく中東情勢を変えていくことになる。

『「ユダヤ」の世界史: 一神教の誕生から民族国家の建設まで』 作品社

そう、やはり世界統一は、偶然ではなく計画されたものだったのです。

原爆投下を受けて、全米キリスト教会連邦協議会のサミュエル・カバート事務総長はトルーマンに「多くのキリスト教徒が動揺している。それが無差別破壊だからだ」と電報を送りましたが、トルーマンはこう返信しました。「獣を相手にするとき、あなたはそれを獣として扱わなければならない。大変残念だが、それでも真実だ」

戦後も「後悔していない」「全く心が痛まない」と繰り返し語りました。1958年のCBSの番組で、道義上の問題があるので決定は難しかったのではないかと問われると、「とんでもない。こんな調子で決めたよ」と、ボーイを呼ぶように指をパチンと鳴らしました。

最初から落とすつもりだった原爆 相手が日本人だから大量虐殺 産経新聞

いや違う、彼らは私たちを「獣」だなどとは、思っていない。彼らは、私たちを微塵も恐れてなどいない。

「自己家畜化現象」とは、人類が野生生物とは異なり、自らつくる文化的な環境によって身体的にも特異な進化を遂げたことをいい、自己をあたかも家畜のごとく管理する動物であるとの認識から生まれた人類学上の概念です。  
自然淘汰から大幅に解放され、科学技術の発達によって寿命が延びた今日のわれわれを象徴しています。
  「家畜」とは、野生から切り離され、形や習性を変えられた動物。そうだとすると、自ら作った社会制度や文化的環境によって飼い慣らされ、それに適応して自らを変えてきた人類も、「家畜の一種」と見なされる。
  快適な生活を求めて作り上げた文明社会によって、生物としての耐性を衰弱させられていく人類…。ひとたび家畜となった動物は、自然に戻しても生きていけないことが多い。

「人間の自己家畜化」 帯広畜産大学

大量虐殺が正当化された理由は、日本人だからでもない、家畜だからです。

集中治療室のなかの人間にいちばん似ているのは、家畜工場のなかの家畜である。狭い檻のなかに閉じ込められ、日光や温度などを人工的にコントロールされ、食糧はベルトコンベアによって充分に与えられ、そうやってただひたすら食べて眠ることが彼らの生になっている、ニワトリたち。 
 人間は、家畜にしているのと同じことを、人間に対してやってきたのではないか。それをもって文明だと言ってきたのではないか。 
 これは、人間が自分自身を家畜にするという意味で、「自己家畜化」と呼ばれてきた。自己家畜化ということばは、二〇世紀初頭にアイクシュタットによって提唱された。彼は、人間が人工環境のなかで自分自身を家畜のような状態にしていると考え、その証拠として、人間の身体の形態に、ちょうど家畜と同じような独特の変化が起きていることを指摘した。

彼らは、今から1万年前に私たちに文明を与えて、家畜にした。世界統一=人類家畜化の始まりは最近ではなく、世界史が生まれた時であったのです。そして、その最大の障害が、統一された公式記録の世界史とは違う真実を知る家族の古の記憶だったのです。

ある民族を解体するための第一段階は、その記憶を消すことだ。その書物、文化、歴史を破壊する。それから別の者が新しい本を書き、新しい文化を製作し、新しい歴史をこしらえる。やがてその民族は自分が何者であるか、何者であったかを忘れはじめる。

『笑いと忘却の書』 ミラン・クンデラ

残念ながら、わたしは自分が誰だったのかを覚えていません。