自民党総裁選は、予想通りと言いますか、見事なまでに再び「ロンドン筋」VS「天皇筋」の宿命の対決の様相を呈しています。
菅前首相と麻生副総裁、自民総裁選は首相経験者2人によるキングメーカー争いの様相
産経新聞
これは当ブログの最新の構文で言い換えれば、「カミ」と「カミの使い」の激突と言うことになります。普通に考えれば、「カミの使い」に勝ち目はなさそうですが、菅氏と小泉氏の本気度が試されるそういった戦いになるでしょう。進次郎は本物の馬鹿なのか? それが明らかになるでしょう。
「カミ」の正体
これを序として、今回の記事は総裁選の行く末を占うのではなく、もっと面白い叙事詩を皆様にお届けしたいと思っております。私は2017年以来、このブログの中で国際政治を動かす大きな力の正体を追い続けてきました。苦節7年、とうとうそれを見つけた気がしています。
たどり着いた答え、それは「カミ」であるという、開始時には想像だにしていなかったものでした。しかし「なあんだ、カミサマが相手じゃ、しょうがないよね」と、そんな気になっているのです。
私が何を「カミ」と言っているかと言うと、今から2万~3万年前、「人間」に文明を与えた「ヒト」がいたのではないか? 世界の神話はそのことを肯定しているように思います。
なおかつ人間に天上の知識を授けるまでに至った。
「堕天使」 ウィキペディア
「カミ」とはいったい何者なのか? 当ブログは、とうとう禁断の領域に踏み込んでしまったのです。
アフリカを出発したネアンデルタール人は、ヨーロッパや中東を経て、シベリア南東端に到達した。その後、ヨーロッパの氷河期を生き延び、最終的には35万年にわたり存続した。これは、現生人類が誕生してから今日までの期間よりはるかに長い。
【解説】最新の研究で解明進む、ネアンデルタール人の新事実──そして我々のこと NEWSWEEK 日本版
彼らは、私たちより、強く賢く、そして遥かに長く生きていました。
ネアンデルタール人とホモ・サピエンスを比較すると、ネアンデルタール人の方が優れていたと言わざるを得ない。
ネアンデルタール人は強靭な肉体と強い力を持っていた。しかも、脳容量もネアンデルタール人の方が、ホモ・サピエンスよりも大きかったと言われている。ネアンデルタール人はホモ・サピエンスに勝る体力と知性を持っていたのである。
「明らかに能力の劣った」人類が、ネアンデルタール人に勝てた理由 PHPONLINE
その大先輩が、私たちに文明を教えてくれたと言う想像には、なんらの違和感もないではないですか。しかし、そんな憧れの先輩は、なぜか4万年程前に、私たちの前から突然姿をくらましてしまいます。
「カミ」を追い詰めた者
彼らに一体何があったというのでしょうか?
ネアンデルタール人はセックスをやりすぎて絶滅したそうだ。旧人類のネアンデルタール人は現人類のホモサピエンスに非常に魅かれたことで、同種同士でセックスするのを止め、自身らの性欲が原因で最終的に全滅したという。
ネアンデルタール人、現人類との性行為をしすぎて絶滅か?英教授が指摘 よろずー
やっぱり、そうか! 蒸発のワケは浮気だったのです・・。とどのつまり、「カミ」を追い詰めたのは、女神(ヴィーナス)でした。
アフリカ大陸のさまざまな場所で、ほぼ同時期に、まさにそうした劇的な環境の変化が起こりつつあった。海が溢れ、アフリカ北部の広い範囲を洪水が見舞った。そのために森林地域のあちこちが外界と切り離されて、島塩水の沼地となったのである。
『人は海辺で進化した』 エイレン・モーガン
生物は外界と隔離されると、環境への適応のために劇的な変化を遂げることがあると言います。
いったん無毛性が種族のしるしとなると、それは魅力的な特徴とみなされるようになり、そうなれば性的選択の力は、それを保持する方向に働いたはずだ。
「カミ」を上回る存在である自然の力によって、海辺で誕生した「ヴィーナス」は、人類史を一変させることとなりました。人間の女性の虜になった堕天使たちは「カミ」の言うことを聞かず、「カミ」は次第に追い詰められていったのでしょう。
「彼らがホモサピエンスと定期的に交配していた場合、その数はどんどん蝕まれやがて消滅します。この行動がネアンデルタール人の絶滅に繋がった可能性があります」
ネアンデルタール人、現人類との性行為をしすぎて絶滅か?英教授が指摘 よろずー
私の空想では、彼らは絶滅したのではなく、絶滅の危機に瀕しているのです。この時、彼らは「カミ」から「神」になることを決断したのかもしれません。彼らは自然へも反抗せざるを得なくなったからです。
それにしても、美しいって罪ですね・・
サルの伝説
人間であるからには、「カミ」がいったいどんなお姿をしているのか、拝見してみたいと考えるのは当然のことでしょう。そんな禁断の願望をかなえてみましょう。
極め付きは「BBC」(英国放送協会)特派員が放ったこの一言であった。
「まるでダボついた衣をまとった毛むくじゃらのサルだ」
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BBC特派員が言うように、カミがこのようなお姿をしていると考えることは、むしろ「論理的」であるように思えますね。それに猿がカミである、というのは、西洋ではおかしなことでも、東洋では昔から普通のことなのです。
チベットでは、人々は皆、鬼女もしくは羅刹女とサルの間にできた子の子孫だとする変わった 伝説が残っている。この話には中国の猿王の伝説が いくらか反映されているようだ。
(中略)
菩薩の猿は急いで引き返して羅刹女と結婚し、二人は六頭の仔ザルをもうけた。少し大きくなって、仔ザルたちは食糧を求めて森のなかに入っていく。 三年が経ち、父ザルが子供たちを捜しに行くと、六頭だったはずが五百頭に増えている。これだけのサルに十分に行き渡るだけの食糧はなかったが、観音菩薩が救いの手を差しのべるべく、五粒の穀粒を持ってきてくれる。父ザルはこの五粒から子孫を養えるだけの農作物を育てる。月日は流れ、彼らの体から尻尾がなくなり、道具を使うことを覚え、 家を建て、衣服を作り、言葉を生み出し、最初のチベット人となったのだという。
『サル その歴史・文化・生態』 デズモンド・モリス
なんと、当ブログの『空想歴史物語』が、チベットの伝説に酷似していたとは・・。更に西洋では猿に纏わるこんな伝説が語り継がれてきたそうです。
野生のサルが人間の女性を襲ったとする直接的な証拠が存在しないにもかかわらず、この荒唐無稽な物語はヨーロッパの民間伝承にしっかりと根づき、何度も手を加えられながら語り継がれてきた。 たとえば十六世紀には、ヒヒは「人間の女性と子供を愛し・・・・・ 足枷さえ外せたら周囲の目を憚ることなく人間の子供と一緒に暮らそうとする」という真面目な報告が残されている。人間とサルが一夜をともにする伝説では、結ばれた結果として子供が生まれることも少なくない。 こうして生まれた子供はたいてい混血の怪物として描かれているが、科学的な調査の対象となりうるものはひとつとして存在しない。物語の教訓はここでも一定ではない。ここでは、「己と同種の者と交わるべし。さもなければ面倒なことになる」ということである。
実際に人類は、面倒なことになったのではないでしょうか。「カミ」は激怒しているはずです。だから、異種交配をするなとあれほど言っただろうと。そして、余談的に、この本にあった面白い逸話をもう一つご紹介しましょう。
十九世紀には、少し変わったところのあった第二代ロスチャイルド男爵がバッキンガムシャー州に構えていた大邸宅ワズドンマナーで、日頃からペットのサルたちと一緒に食卓を囲み、あるときなど は「十二頭の着飾ったサル」と特別なパーティーを開いたと言われている。ソールズベリー候を歓待 する目的で催された政治的にも重要な晩餐で、 十二名の招待客がテーブルに着いたとき、それぞれ席の隣にもうひとつ椅子が用意されていて驚いたという。その後、食事が運ばれてくる段になって、見事に着飾った十二頭のサルが入ってきて、空いた席に座ったのだそうだ。
果たして、ロスチャイルドは「カミの使い」だったのか、それともこの話は、サタンによるカミへの皮肉だったのですかね?
さて、今回はとても長くなってしまうので、2部構成にしたいと思います。次回は、「カミ」の御意志と人間の意志に触れることとなります。