トランプが復活したことにより、2025年の国際政治が”おもしろくなる”ことは、間違いないでしょう。

憲法裁判所は声明で「11月24日の大統領選挙の投票用紙の再検証と再集計を全会一致で命じた」と明らかにした。

ルーマニア大統領選、憲法裁が再集計命じる ロシア介入疑惑も ロイター

2020年の米国の大統領選は、今回のルーマニアの大統領選のように、選挙に疑義が唱えられ、再検証、再選挙のような形で、結局はトランプが勝つ計画だったのでしょう。

トランプ独裁化計画が失敗に終わる

米国の次期大統領に返り咲くトランプ氏と会った際に「独裁的な特徴を持つ政治家に魅了されている印象を受けた」と在任当時を振り返った。

前独首相メルケル氏が回顧録
「トランプ氏、独裁者に魅了された」 対米関係に苦慮

そして、過去の事例からヒトラーごとく、トランプの権力が巨大化するはずだったのでしょう。しかし、前回の記事で紹介した通り、ジョン・F・ケネディの”血を継ぐ”バイデンに阻止されたと言う訳です。

大統領執務室からの演説は通常、戦争や自然災害といった大規模な危機の際に行われる。

債務上限引き上げ合意で「経済的な崩壊」回避とバイデン氏 大統領執務室から演説 BBC

2023年6月の債務危機は、外から見ている分には危機感はあまり伝わってきませんでしたが、活字からは、それが本物の危機であったことを伺わせる部分があります。

そして2024年末、同危機に今度はフランスが見舞われているようです。

フランス政府のブレジョン報道官は「われわれは妥協を見いだしたいと考えている」と公共放送フランス2に対して発言。「RNは本当に予算案を成立させたいのか、それともフランスを大惨事へまっしぐらにしたいのか」と問いかけた。

フランス予算案、極右ルペン氏が12月2日までの回答を首相に要求 ブルームバーグ

「欧州の守護者」、ロスチャイルド家にフランスを、ヨーロッパを守る力は残っていますかね?

ところで、財務省を倒せば、日本もこの手の危機が容易に起こされるようになることを世間の皆さまに、当ブログから警告して起きましょう。

核戦争の「茶番」と「本物」

さて、そろそろ本題に入りますが、人類の危機の中で最大の者と言えば、核戦争でしょう。その危険の深刻さは、債務問題の比ではありません。

「(人類が直面する問題は)気候変動ではない。核拡散だ。今後2年ほど、われわれは(軍事的な)目標の設定と達成に極めて慎重でなければならない」

核を保有する国が増えれば、核使用の確率が高まり、地球上の多くの都市が壊滅的打撃を受けるリスクが高まると、ダイモンは指摘する。

「第3次大戦は既に始まっている…我々の予測は口にするのも憚られるものだ」── JPモルガンCEO NEWSWEEK 日本版

核戦争の脅威がこれほど高まるのは、冷戦以来のこととなるでしょう。当ブログでは、冷戦に対する見方を二つ示してきました。

一つは、共産主義を失敗させることで、資本主義がより正しくなる、プロパガンダ、いわゆる「茶番説」。もう一つは、核戦争の計画、危機は本物であったが、失敗に終わった「本物説」。

これらは矛盾しているようですが、現在はそのどちらでもある、と考えています。え~ずる~い、という声も聞こえてきそうですが、説明しますとこう言うことです。

私の知る「カミ」は、無から何かを創造することは出来ません。つまり、「カミ」でも、0を10にすることは出来ない、ということです。

0にどんな数字をかけたところで0ですが、彼らは「1を10」にすることは容易なのです。なぜ、日本に原爆が落とされたのか? その答えは、この「1」を創るためだったのではないでしょうか。

キューバ危機を話し合いで解決、ソ連との核戦争を回避することに成功したジョン・F・ケネディ大統領は1963年6月10日、アメリカン大学の学位授与式でソ連と平和共存する道を歩き始めると宣言した。いわゆる「平和の戦略」を打ち出したのだ。それから5カ月後の11月22日、テキサス州ダラスでケネディ大統領は暗殺された。

「JFK暗殺:ソ連に対する先制核攻撃を目論む勢力のクーデター」 櫻井ジャーナル

ですから、核戦争の未来は「本物」であり「茶番」なのです。ケネディが殺されたわけは、核戦争を防いだからではなく、「可能性を無くしてしまった」から。これが、世紀の暗殺事件のホントの理由、と見て間違いないでしょう。

ところで、「カミの計画」の一部である、核戦争とはいったい何のためでしょうか? 当ブログは「カミの計画」の存在を確実に掴んできましたが、一方で最も重大な根幹の目的については、長らく謎のままでした。しかし、つい最近になり、その禁断の地への立ち入りに関しても、ついに許可が下りたというような気がしています。私が勝手に立ち入ってしまう、ということはないはずなので、ご安心ください。

地球を取り戻した場所

そんな中最近、「核の力」によって「地球が取り戻されている」場所があることに気がつきました。

1986年4月26日にチェルノブイリ原発事故が起こってから、今年で30年。人類史上最悪と言われた原発事故の現場周辺に設けられた立入禁止区域は、今ではあらゆる種類の動物たちがすむ楽園となっている。

事故から30年、チェルノブイリが動物の楽園に ナショナルジオグラフィック

ここから先は、ここ最近書いている「カミの計画」について、いったん飲み込んで頂いていると言う前提で書いていきます。

「地球上のどこにも前例のない勝利であることに、疑いの余地はありません。あれほど破壊的で、あれほど地理的に広範囲に生息していた種を、選択的に駆除できたのです」と、GLFC事務局長のマーク・ガデン氏は言う。

湖の侵略的外来魚に「勝利」、どうやった? 米五大湖のウミヤツメ 生態系規模で成功した唯一の外来魚駆除プログラム、関係者が勝利宣言 ナショナルジオグラフィック

同、ナショナルジオグラフィックに最近出ていた、一見何気ない記事ですが、私はとっても気になりました。

1950年、米ミシガン大学の科学者たちはこのステーションと協力して、在来種を傷つけることなく外来種だけを駆除できる物質を見つける研究を始めた。

「在来種を傷つけることなく外来種だけを駆除」・・・私がいったい何を言いたいかが、分かりますでしょう?

DNAは2本の鎖による螺旋状の構造物で、放射線で、両方とも切れることがあって、1本のみの切断よりも修復が大変で、健康に悪影響を及ぼすという説明がよくされている。

放射線でできる二重鎖切断はどうなるのでしょうか? 生物にはさまざまな仕組みが備わっています 国立保健医療科学院生活環境研究部

放射線によって、DNAがちぎれることがあり、修復が難しい場合があると。

広島・長崎で致死量近い線量を被爆して死を免れた人たちの子孫での遺伝的障害の発現頻度は一般人によりも高いか?というのもよくある疑問じゃが、被爆2世と一般人の間に、周産期異常、乳幼児死亡、性染色体の異数体の出現頻度、突然変異、遺伝性がんのいずれも差は検出されていないのじゃ。

つまり、私は、核爆弾には「とある遺伝子」を狙い撃ちして、「在来種を傷つけることなく外来種だけを駆除」する隠れ機能があるのか、と空想したのです。

どうでしょう? ありそうですか? 完全にないとは言えない、としておきましょう。しかし、思いついてから、少し時間が経って、私はその線が有力とは思わなくなりました。なぜかと言うと、さきほど冷戦は「本物」と「茶番」のハイブリッドだと書きましたが、

しかし、7年かけて在来種とウミヤツメの比較実験を重ねた結果、3-トリフルオロメチル-4-ニトロフェノール(TFM)という化学物質が効果的であることが明らかになった。

湖の侵略的外来魚に「勝利」、どうやった? 米五大湖のウミヤツメ 生態系規模で成功した唯一の外来魚駆除プログラム、関係者が勝利宣言 ナショナルジオグラフィック

放射線が、外来種にだけ効く有効な化学物質なのだとしたら、核戦争は本物であるべきであり、「茶番」は必要ないはずです。そう、私が行きついた結論こそ、この「茶番」こそが、「在来種を傷つけることなく外来種だけを駆除」するに有効な”化学物質”だ、ということなのです。

ここで言う航空宇宙兵器とは「戦略・戦術爆撃機、巡航ミサイル、ドローン(無人機)、極超音速兵器」などで、「敵が通常兵器を使用して重大な脅威を及ぼす場合も含めて、ロシアは攻撃に対して、核兵器を使用する権利を有する」と、プーチンはドスを利かせた。

NUKEMAPは核兵器専門の科学史家であるスティーブンズ工科大学のアレックス・ウェラースタイン教授が開発したツールだ。本誌はこれを用いてロシアがR-36M2を使用した場合の被害状況を調べた。

(中略)

このシミュレーションでは、首都ワシントンなどアメリカの主要都市の上空で2万キロトンの核爆弾が爆発した場合の死傷者数を試算した。上空での爆発を想定したのは、核戦争などによる人類滅亡までの残り時間を示す「終末時計」を発表している「原子力科学者会報」が、都市に対する核攻撃では地上爆発型よりも空中爆発型が使われる確率が高いと述べているからだ。

アメリカの首都が核攻撃を受けた場合、24時間どの時間帯であれ、核爆発の影響を受ける4つの円内全体に607万7683人がいて、うち163万8140人が爆発直後に死亡、202万9390人が負傷する。連邦議会議事堂や最高裁判所があるキャピトル・ヒルは、超高温の火の玉の範囲内にあるため、完全に消滅する。

エスカレートする核トーク、米主要都市に落ちた場合の被害規模は想像を絶する NEWSWEEK 日本版

プーチンは、怖いですか?

人類は虚構で発展した

武田:この、神を信じるというのが、「認知革命」(7万年前)のなせる業なんですね。集団で一つのことを信じて、事に当たれるというのは、人間の強さでもあります。人間だけが、予想や悲観をする。だから“虚構”を信じて突き進めるのでしょうね。人間が安定した関係性を維持できる人数を示すダンバー指数では、150人が限界と言われていますが、虚構を信じることでダンバー指数を超える人数と繋がれるようになった人類は、生物として最強になっていき、他の生物を全滅させていったという……。

人類至上主義を確固たるものにした「虚構を信じる力」の正体とは。『サピエンス全史』の訳者 柴田裕之に聴く(対談第2回) FORBESJAPAN

恐らく、文明発展のカギを握っているのは、集団です。その行動を操るのは、遺伝子です。

集団外の脅威に対して、集団内の結束を高めて対抗する戦略であると考えられ、集団間の競合関係と集団内の協力関係が共進化してきた可能性が示唆されました。実際、集団の外からの脅威に直面すると、ヒトも集団としてのまとまりを強化し、集団内の協力関係は高まると言われています。このような性質がどのように進化してきたかを解明することは、私たちヒトの正と負の両面をよりよく理解し、平和共存社会の実現に向けた方略を考えるうえでも非常に重要です。

チンパンジーは外集団の脅威に対して仲間の結束を高めることを解明~戦争と協力の共進化の可能性~ TII生命科学

私たちは、外敵の脅威から守ってもらうために集団に属することを是としました。

農耕社会が大人数の社会になっていく要因として、灌漑など治水に人手が必要だったり、 天候を司る祭司が必要だったりと歴史の本では説明しますが、初期の農耕社会で一番重要だ ったのは狩猟民族との争いです。

人類の歴史、とりわけ紀元前の社会の構造をひとことで言えば、それは農耕民族と狩猟民族の争いの歴史でした。ここで言う狩猟民族とはただ動物などの獲物を狩る人たちという意 味ではありません。 農業が発明されて以降、狩猟民族にとって一番効率のよい獲物は農作物 です。収穫の時期に農耕民族を狩れば、効率よく穀物を収奪することができます。

もちろん農耕民族も対抗して武装するわけですが、そもそも一年中、野生生物を狩って生 きている狩猟民族と、大地を耕して暮らす農耕民族では戦闘能力に大きな違いが生じていま 定住地と耕作地を持ち、そこから動けない農耕民族よりも、一年を通じて居住地を移動 武器を手に集落を襲う狩猟民族のほうが戦いには有利です。

そこで農耕民族はより大きな集団に発展し、やがて余剰穀物という富を用いて戦力を増強していきます。これが小国やその軍、そして王の起源です。

『格差と階級の未来 超富裕層と新下流層しかいなくなる世界の生き抜き方』 鈴木貴博

つまり、私たちは「遊牧民族」から身を守るために、自然的な集団を超えた、文明的集団を築いてきたわけです。遊牧民族→軍の流れは、これまでに十分書いてきたはずで、まあ、なんてよくできた計画ですこと! と驚嘆せずにはいられません。

その「不自然な集団」を維持するために必要なものが、

柴田:虚構を構築し、集団でそれを共有するのです。

人類至上主義を確固たるものにした「虚構を信じる力」の正体とは。『サピエンス全史』の訳者 柴田裕之に聴く(対談第2回) FORBESJAPAN

「嘘」だった、というわけです。

「マスメディアとSNS、どっちに真実があるないとは言っていない」と斎藤元彦氏 兵庫県知事再選から一夜明け会見

FNNプライムオンライン

それは「どんぐりの背比べ」です。なぜなら、大衆は「真実」(事実)に興味などなく、ただ単に、どちらの集団に所属することが、自分に有利かを探っているだけなのですから。

騙されない人

ですから、プロパガンダに騙されない人とは、「頭のいい人」ではなく、「集団への帰属意識が低い人」と言うことになります。

しかし、チェルノブイリで数を盛り返すことが動物にとって何を意味するのかについては、専門家たちの間で議論が分かれている。ビーズリー氏は14種の哺乳動物を調査し、「立入禁止区域内の高汚染地域で、動物たちの分布が抑制されていることを示す証拠は何も見つからなかった」としている。

事故から30年、チェルノブイリが動物の楽園に ナショナルジオグラフィック

なぜ、最高に危険な場所のはずなのに、動物たちにとっては楽園なのでしょうか?

一方、反対の結果が出たと主張する研究者もいる。立入禁止区域内に設置されたカメラトラップの前を通り過ぎるハイイロオオカミの群れ。原発周辺では人間の活動が制限されていることから、今オオカミの数が増えている。「チェルノブイリと福島のツバメは、汚染地域で24時間過ごしています。1時間当たりの被ばく線量はそれほど高くなかったとしても、それが積み重なれば1週間、1か月後にはかなりの量となり、大変な影響を及ぼすレベルに達してしまうでしょう」と語るのは、パリ第11大学のデンマーク人科学者アンダース・パぺ・モラー氏だ。

「どちらを信じるかは、あなた次第です」というわけですね。この構図、つい最近どっかで見たなあ。どこだったっけなあ・・

トランプ氏はトゥルース・ソーシャルへの投稿で、同氏が厚生長官に指名したロバート・ケネディ・ジュニア氏とバタチャリヤ氏が「米国最大の医療問題の根本原因と解決策を検討することにより、NIHを医学研究の絶対的基準に戻すだろう」と述べた。

  バタチャリヤ氏はX(旧ツイッター)への投稿で、指名を頂き恐縮するとともに光栄に思うとした上で、「米国の科学機関が再び信頼に値するよう改革 」を目指すと述べた。

トランプ氏、国立衛生研トップに反ロックダウンの研究者を指名 ブルームバーグ

固有の遺伝子

最後にとっても知りたい、「カミ」が求めている遺伝子とは? という禁断の部分にこっそり、触れましょう。極右と陰謀論の信者? ああ、多分違うよね。

最も汚染がひどい地域の鳥はDNAが損傷していると示す研究もある。その一方で、シュクフィリア博士の研究によると、立ち入り禁止区域のほとんどで野生動物が大いに繁殖している。

特に、チェルノブイリに生息するオオカミの例は衝撃的だという。

「15年の調査によって、オオカミの生態についてたくさんの情報を集めることができた。チェルノブイリのオオカミは、ウクライナのオオカミでも特に天然な状態にある」

それは、「天然な人たち」かも知れません。

半径30キロメートルの立ち入り禁止区域の奥深くに、今も暮らしている人たちがいる。

(中略)

マリアさんは、たった15人の住民が暮らす小さなコミュニティーにいる。住民はみな、1986年に立ち入り禁止区域へ入り、自宅を取り戻した。

ここから退去させられた世帯のほとんどは、近郊の都市や町にアパートを与えられた。しかしマリアさんと母親にとって、この庭に囲まれたコテージこそが我が家だった。

「帰ってくることは許されていなかったけど、私は母に従いました」とマリアさんは語った。

「母はその時88歳で、ずっと『私は行く。私は行く』と繰り返していました。私はただ、母に着いてきただけです」

彼女たちは、信じない、すなわち、集団への帰属が低い人だったように見受けられます。彼女らは、集団で共有された恐怖に同調しないのです。

コミュニティーの住民の多くは、クラフチェンコさんと同じ考えのようだった。つまり、この町の規制が解かれるべき時が来たのだと。

しかし、判断を誤れば影響は深刻だ。

事故の影響を受けた人々は政府から賠償金を受け取っている。平均賃金が1カ月当たり400ドル(約4万5000円)のウクライナでも、この町は特に失業率が高い。そのため、賠償金は大事な収入源だ。

そして、今なお大勢が、原発事故による放射能汚染を恐れている。自分たちと子どもたちの健康に、どう影響するのか心配している。

長年の研究の結果、原発事故による長期的な健康への影響を理解し説明するのは、簡単なことではなくなった。むしろ、いらいらするほど複雑だ。

つまり、彼女らは「孤立した思考」の持ち主、そういう遺伝子の持ち主だと言うことです。それはもしかすると、現代文明社会の中では「劣った存在」と見なされるのかもしれませんね。

「甲状腺がんのほかにも、原発事故と関連のあるがんの発症例があるだろうが、大勢の健康に影響を与えた社会経済の大混乱から、原発事故の影響のみを追跡するのはほとんど不可能だった」とウェイクフォード教授は説明する。

そもそも、がんは欧州の人口の3分の1から2分の1に影響を与える。チェルノブイリとの関連を示す「信号」は本当にささやかなものだろう。

先天性疾患を含むさまざまな健康への影響が報告されているが、放射線が原因だと特定できるものがあるかは不透明だ。

(中略)

こうして、原発事故によるがんの発症数は今なお確定されず、激しい議論の対象になっている。

しかし、彼女たちが正しい可能性もあります。「真実」は、カミのみぞ知るです。

世界保健機関(WHO)が2006年、原発事故の長期的な影響をまとめた報告書を発表した。それによると、多くの住民が放射線への恐怖や生活が混乱したことでメンタルヘルス(心の健康)に悪影響を受けているという。

しかし、「信じる人たち」にとって、それは本物。彼らは、これから深まるであろう、核やパンデミックや気候変動の恐怖には、耐えられそうもありません。

この地域の汚染の実態を長年にわたり詳しく調べてきた科学者として、ラプテフさんはナロディチの人々が放射線を恐れるとは思わなかったと認めた。

「事故から30年以上たっても、住民の生活に大きい影響を与えている。本当に驚いた」

放射線への恐怖は、人の肉体だけでなく、心をも痛めつける。

放射線を浴びたらもうおしまいだという感覚から、多くの人が諦観や絶望感にさいなまれている。このことが、この地域の高い喫煙率とアルコール依存症の原因だとみられている。どちらも人々の健康に、決定的な悪影響をもたらす。

どんどん悪くなる状況に、彼らは、いつか地球を捨てる日が来るかもしれません。なにせ、恐怖は人の行動動機の最大要因かと思うので。一方で、「どこかに行くことを嫌がる人たち」もいるでしょう。

2011年に起きた東京電力福島第一原子力発電所の事故によって、日本では原発事故の影響について理解しようという動きが始まっている。その日本側からウクライナに働きかけたことで、両国の関係は深まったという。

新築でピカピカの幼稚園と、その近くで廃墟となったままのたくさんの民家を見比べながら、クラフチェンコさんはこの町の立ち入り禁止指定解除を支持すると話した。

「そうすれば、あの家をどれも建て直せるし、人が住めるようになる。それを夢見ています」

「私たちはここに住んでいます。どこにも行きません。私たちの子どもたちも、ここに住んでいるんです」

「カミ」は、人々に自由を与える、と私は見ている。今までもずっと、そうだったのですから。

研究結果は、複数の孤立した後期ネアンデルタール人の集団が絶滅直前にヨーロッパに存在したことをうかがわせるだけではない。ネアンデルタール人の社会組織にも光を当て、絶滅までの1000年間は地理的には近い距離であっても異なる集団間の交流は限られていた可能性を示唆している。

一般に、小規模で隔離された集団の生活は、その生き残りには不利になると考えられている。

「他の集団との接触は集団にとっては良いこと」で、「長期にわたって孤立すると遺伝的多様性が乏しくなり、気候の変化や病原体に対する適応力が低下し、社会的にも知識を共有することがなくなり、集団としての進化も停滞する」とビマラは指摘している。

これらの要因がネアンデルタール人の絶滅に重要な役割を果たしたのかもしれない。

「私たちの研究は、遺伝的孤立と規模の小ささがネアンデルタール人の集団の一般的特徴だった可能性を示すさらなる証拠だと思う」とシコラは本誌に語った。

「初期の現生人類の集団がはるかに相互のつながりがあったのとは大きな違いだ。そうした社会組織の違いがネアンデルタール人の衰退にどの程度重大な役割を果たしたのかを調べるには、さらに多くのネアンデルタール人の遺伝情報が必要だ」

ネアンデルタール人「絶滅」の理由「2集団が互いに無視していた」…ゲノム解析から驚きの新説 NEWSWEEK 日本版

「孤立」VS「集団」

「地球上のどこにも前例のない勝利であることに、疑いの余地はありません。あれほど破壊的で、あれほど地理的に広範囲に生息していた種を、選択的に駆除できたのです」と、GLFC事務局長のマーク・ガデン氏は言う。

湖の侵略的外来魚に「勝利」、どうやった? 米五大湖のウミヤツメ 生態系規模で成功した唯一の外来魚駆除プログラム、関係者が勝利宣言 ナショナルジオグラフィック

最後に勝つのは、「カミ」か「ヒト」か?