攻めてくんなあ~と思いました。
永遠の美しさの裏には人魚を食べる習慣が…美しさに振り回される人々に襲い掛かる人魚の呪いに「美しくて切ない、残酷なお話だ…」の声【作者インタビュー】
WEB THE テレビジョン
「人魚」の呪いにかけられて、「美しさ」に振り回される人々って、そのまま”ヒト”のことですよね?
美しい国
あるとことに美しい国があった。その国の生き物はどんなに老いても姿は美しく若いまま。寿命が尽きるまで美しいのだ。
まあ、もう今更もったいぶってもしょうがないんで、この記事の言いたいことは、「おまえらは、魔女に支配されている」と。んで、最近こんな番組があることを知りました。
動物達がホモサピ(人間)の謎の行動・習性を研究していく“逆転アニマルバラエティ”
中京テレビ
MCはニホンザル。そのほかブルドッグやオウムと豪華なメンバー勢揃い!
攻めてくんなあ~。でも、なんで、こんな羽目になってしまったのか、ということをこれから書いていきます。
ホントの人類史
恐らくは、人類の運命を決定づける一大事件が起きたのは、大昔のお話。
ボトルネック現象とは、集団の個体数が急激に減少することで遺伝的多様性が著しく縮小する現象を指します。人口が瓶の首のように急激に減少する状況から、このような名前が付けられました。この現象は進化の過程でしばしば発生し、生物の適応能力や進化の方向性に大きな影響を与えます。
遺伝学的な研究によると、約100万年前に人類の祖先の個体数がわずか数千人程度にまで減少した可能性があります。この数千人はアフリカの小さな地域に集中していたと考えられており、私達人類は全てその小さな集団の子孫であることが示されています。
100万年前に人類は1300人まで急減少した?謎のボトルネック現象でアフリカに集中した人類への影響 Yahoo!ニュース
私たち、ホモ・サピエンスの祖先は、大昔に絶滅の危機に瀕した時期があったのです。
地球を襲ったこの氷期の間に,人口は危機的と言えるほど急激に減少し,子どもを作ることができる年齢の人は,1万人以上からほんの数百人になった。瓶の首が細くなるように個体数が大きく減少することを「ボトルネック現象」と呼ぶ。人類のボトルネック現象が起きた時期や,どのくらいまで減ったかは遺伝学的な手法で推定できるが,その年代は研究によってまちまちだ。しかしどの研究も,現在生きているすべての人が,この世界的寒冷期のある時期に,アフリカのある地域で暮らしていた小さな集団の子孫であることを示している。
祖先はアフリカ南端で生き延びた 日経サイエンス
はっきりした時代は不明のようですが、危機的な状況が訪れたことは間違いない様子。そんな本物のとんでもない事態から、いったい何が私たちを救ったと言うのでしょうか。
人類の祖先はこの氷期をいったいどこで生き延びたのだろうか? 狩猟採集民を養えるくらいに豊かな天然資源があった地域は,ほんの少数だったはずだ。古人類学の世界では,どこが理想的な場所だったのか,盛んに議論されている。私は,厳しい氷期にもアフリカ南端の海岸ならば優れた“避難所”になりえたと考えた。年間を通して貝類や食べられる植物が豊富にあるからだ。誕生以来,森と草原で暮らしていた人類を救ったのは,海の幸だったのだ。
それは「海」だったのです。そして、その海が格別な副産物を、私たちに持たらしたのです。
では、アクア説に基づいて、事実をもう一度組みなおしてみたらどうなるだろう?
「人間の女性は、男性より、水生生活に一層適応しているのではないか?」と考えればいいのである。女性の体は、男性より体毛が少なく、体脂肪が多い。この二つこそまさに、多くの水生哺乳類の特徴だ。
『人類の起源論争 アクア説はなぜ異端なのか』 エイレン・モーガン
それが「女」の誕生だった。人間と動物の違いはなにか、ということに関して、ここ最近考えてきましたけど、その一つは、人間は文明をもっていること。そして、もう一つ。人間は「女」がいることではないですかね? 私の知る限り、動物界には「女」は存在しない。当然、「雌」はいますけどね。
「女」が、人類史に革命を起こした可能性は極めて高いように私には思われます。
仮に人間が毛のない体を魅力的だと考えるならば、そうした感覚は、進化を起こす引き金としてではなく、む しろその結果として生じてきたはずだ。したがって、あとから性的 選択によって当初の予定以上に誇張されたにせよ、そもそもの初めはもっと別の、もっと実用的な理由から、無毛化は始まったと考えなくてはならない。
『人は海辺で進化した』 エイレン・モーガン
偶然の結果として、「女」が誕生し、その美しさが、人類のなかでもパッとしない存在で、絶滅寸前にさえあったホモ・サピエンスを救い、地球の支配者に至る、今日に繋がる奇跡の大逆転劇をもたらしたのではないでしょうか。
そう、現在の地球の支配者とは「女」だったのです。
ごめんなさい。そんなつもりはなかったの
「裸の鎧」をまとったことで、「女」は生物史において、嘗てない栄華を誇ることになります。
あるヒトの祖先の個体群を思い浮かべてほしい。その集団では、受精の一部は男性による暴力的な強制によって、もう一部は特定の男性の形質に対する女性の選り好みで決まるとしよう。ニワシドリやマイコドリのように、男性の新しい誇示形質が、偶然にも女性の 性的自律性の拡大と相関しており(ニワシドリのメスを保護するあずまやや、マイコドリのレックにみら れる非常に協調的なオス同士の社会関係など)、配偶者選びの際に女性がその形質を選り好みするようになったら、そうした新しい配偶者の選り好みは進化し続けるだろう。そうした形質やそれに対する選り好 みは、個体群の女性すべてが強制されずに配偶者を選べる頻度を高めるからだ。言い換えれば、メスによる選択はメスの選択の自由を拡大するだろう。こうした形質をメスが選り好みすれば、体力と強制力にものをいわせて受精を成し遂げるオスの力を削ぎ、メスの選択による受精の割合が増加の一途をたどるだろう。
『美の進化』 リチャード・o・プラム
動物の世界では、雌のお相手の好みに自由はないと言います。なぜなら、ほとんどの場合において「喧嘩の強い男」しか、選べないからです。
ヒトのセクシュアリティは、霊長類の祖先の性的習性とは一線を画している。旧世界ザルの「平均的な」メスは真に性的な自律性をもつ機会がほとんどなく、性的な従属生活を送っている。 レック制の鳥類では、メスが抱卵と子育てのすべてを行なうが、メスには完全な性的自律性が進化した。一方、旧世界ザ ルのメスはどちらについても最悪だ。 通常、メスは子育てに必要な繁殖投資をすべて負担するが、オスは群れにおける自分の社会的地位を上げるためにしか投資しない。そして、オスは優位な地位に就くと、交尾できる機会を独り占めするのである。
しかし、ヒトの場合は違いますね。女性は実際、どういう男性がお好みなんでしょうか。
たとえば、最も「男性的な」顔立ち(角張った顕著な顎、目立つ広い額、濃い眉、こけた頬、薄い唇)を女性が好まないとい う証拠は、首尾一貫して得られている。女性はむしろ中間的な顔立ちか、あるいは「女性的な」 顔立ちの 男性を好むという研究結果は数多くある。また、女性は男性的な濃いあごひげよりも、薄い無精ひげの方 を好むという研究結果も出ている。ガンジェスタドとシェードが引用した数件の研究によると、こうした 顔立ちの好みは、男性の体に対する女性の好みに関する証拠と一致しているようだ。 女性に最も好まれる のは、細身だがやや筋肉質で、肩幅が広く、逆三角型の体形をした男性であり、筋骨隆々のたくましい体 をした男性は一番好まれない傾向にある。
おお、なんてこった! それは「女」だった・・・好きな男性のタイプは?って質問の1位は、いつも「清潔感のある人」ですが、あれは女性的な男性という意味だった・・人類は、雄も雌も揃って、大の女好きだったのですね。
体や心の性差が縮まる「中性化」に最新科学で迫る。中性化の原因とされるのは男性らしい体や脳の形成に関わる性ホルモン・テストステロンの分泌の変化。先進国では、男性では分泌が減少、女性では増加している実態が見えてきた。中性化が進行した未来を見据えて、男と女によらない「新たな生殖の仕組み」を作り出そうという研究も始まっている。中性化は人類の宿命だった!?人類の大課題を考える。
「人類が絶滅の危機!?“中性化”と生殖の未来」 サイエンスZERO NHK
こうして「野性味あふれる男性」は、≒「不潔な男」とされ、誰からも相手にされず、ついには、絶滅危惧種と言われるようになってしまいました。ですから「人間らしさ」の鍵を握るのは、「女」だと『美の進化』の著者、リチャード・O・プラムは言います。
ヒトの進化に、メスの審美眼に基づく配偶者選択、性的強制、メスの性的自律性を加えることで初めて、われわれがいかにして「人間」らしくなったのかをよりうまく説明できるようになると私は考えて いる。
『美の進化』 リチャード・o・プラム
これらが「お人魚さんの呪い」かどうかはともかく、彼女らは、少しやりすぎてしまったのかもしれません。彼女らが、ホモ・サピエンスの救世主、勝利の女神となり、支配者となっただけであれば、赦されたのでしょう。しかし、その力は絶大過ぎて、全人類を虜にして、結果的に滅ぼしてしまうまでになりました。
そして、最大の問題は、その力は神をも超え、結局「神」をこの星から追い出してしまったことなのです。そのことには、まだ誰も気づいていないと思いますが、そのうち気づかされる人はもっと増えてくるのでしょう。その時、彼女らは、目をウルウルさせながら、
「ごめんなさい。そんなつもりは決してなかったのよ」
と言い訳するでしょう。それに嘘はないはずですが、ただ、事はもう起きてしまいました。
もう無理だ、別れてくれ
研究チームによると、このボトルネックは「新石器革命」と時期が一致している。新石器革命では、農業や牧畜の開始、コミュニティーの形成、輸送技術の発達など、急激な技術革新が起きた時代だ(農耕が始まった時期については諸説あるが、紀元前10,000年から紀元前8,000年頃にシュメールで始まり、これとは独立して紀元前9,500年から紀元前7,000年頃にインドやペルーでも始まったとされる。その後、紀元前6,000年頃にエジプト、紀元前5,000年頃に中国、紀元前2,700年頃にメソアメリカでも開始されたと考えられている。
研究チームは、これらの文化的な変化が、男性に対してより競争の激しい環境をつくり出した可能性があるという。つまり、この新しい社会では、一部の男性が他の男性よりも著しく大きな富を手にした可能性が高いというのだ。また、車輪や馬、ラクダによってもたらされた移動手段の向上も、男性主導による他共同体の征服などにつながり、特定の地域における男性間の生殖競争を激化させたかもしれないと考えられている。
新石器時代に生殖できた男性は「極度に少なかった」 WIRED
ご存知の通り、文明社会の支配者は男性です。「女」は文明によって、一度は手にした性的自立性を奪われることになります。彼女たちの「好み」は、再び「力」の前に屈することになります。それは「腕力」から「権力」へ少しずつ、形を変えたかもしれません。
そして、文明がより発達する段階で、それは「お金」へと移っていったのでしょう。
洋の東西を問わず、女性には強いハイパーガミーの傾向があることが知られています。アメリカでは、女性は男性の約2倍、相手に経済的な余裕があることを重視しています。日本でも、20代で年収600万円以上の男性はほぼ全員に交際経験がありますが、年収200万円未満では半分程度です。
欧米の婚活サイトのデータを分析すると、女性が自分より高い学歴の男性を好む傾向も見て取れます。女性が修士号をもつ男性のプロフィールに「いいね!」を押す割合は、学士号の男性より91%(約2倍)も多いのです。
女性が活躍する「残酷な未来」 週刊プレイボーイ連載 橘玲公式BLOG
そう、いつしか彼女たちは、「ヒト」ではなく「金」に吸い寄せられるようになっていきました。あ、誤解なきように言っておきますけど、この「彼女たち」には、男も入ってますからね。性的マイノリティとかそういうことではなくて、これは遺伝子レベルの話なので、人類は、雄も「女」なのですから。
そして、文明社会の中では「男性」だけではなく「女性」も激しい競争にさらされることになります。
すなわち、自分を誇示するのは雄の方であり、雌は地味な色彩を示すはずなのである。ところが、現代の西欧人はこの点に関して疑いなく例外的な存在なのである。
(中略)
現代の西欧人は一体どうなっているのだろうか。
『利己的な遺伝子』 リチャード・ドーキンス
ドーキンス先生、それは、文明社会において、女性同士の競争が激化した結果なのではないですか?
夫が出世競争のまっただなかにあるような場合には、妻もセクシーでありつづける努力をやめるわけにはいかない。妻がそうした努力を怠っていると、夫のイメージに傷がつくからだ。
『女の由来』 エイレン・モーガン
恐らく、それは、男性社会の中で女性が高い序列を保つための効果的な方法なのです。
余談ですが、結構前の話で、私がアルバイトをしていた時、ある女性と二人だけのシフトに入ったのですが、その女性が、すっぴんで現れたのです。まだ若かった私はもしかすると、「お前なんか、眼中にねえんだよ」と面と向かって言われた気がして、その顔をいつもよりほんの0コンマ何秒長く見てしまったのです。すると、その女性は瞬時にイラっとした表情を見せ、その日一日中、ずっと不機嫌だったのですね。
次の日もその娘と、また、二人だけのシフトだったので、私は、朝から憂鬱でなりませんでした。次の日、彼女の方が遅く来たのですが、どういう訳か、不自然なほどばっちりと濃い化粧をして現れたのです。そして、彼女の機嫌は前の日にもまして、悪いままでした。
「なんだ、この女」と思いましたが、とりあえず穏便に済ませた後日。その娘に関するある噂話を聞きました。なんと、彼女は、レズビアンだと言うのです。その人は、本人から直接聞いたと言っていました。
それで少しだけ、彼女の不機嫌のワケが分かった気がしました。彼女は、私からすっぴんを非難されたと感じ、「どうでもいい男」のために、わざわざお化粧をしてやらねばならない羽目になったのです。でも、自己弁護させてもらえれば、私はいつもより0コンマ何秒長く、その娘の顔をみただけなのです・・。
さあ、核心ですが、そう、文明とは「女」への攻撃であり、罠。「金」は、「かごの中のチーズ」だったのですよ。金星は英語で、Venus。まあ、そう言うことでしょう。
ヤフーニュースで、↓の小説のレビューが取り上げられていました。中身より、題名の方がよっぽど気になるわ。

「君とはもう無理だ。黙って、出て行ってくれ」
いじめられっ子から夢見るSF少年に…究極の目的は「人間を宇宙人化させること」
イーロン・マスクは救世主か破壊者か 日刊ゲンダイ
救世主か破壊者か、誰にとってのか? それが問題だ!
いったい、私が何をしたっていうの?
「なぜ、そんなひどい仕打ちを? いったい、私があなたに何をしたっていうの?」
「先に僕を追い出したのは、君の方じゃないか」
狩猟採集民はバンドという小集団をつくって暮らしている。「この集団に権力者は存在しません。老若男女みな同じ扱いなのです。食べ物はそれぞれの家族に平等に分配され、平等に消費されます。個人の所有物にもほとんど差がありません」。教授がアフリカのピグミーと生活して目の当たりにしたのは、全員が「分かち合う」という共生のルールのもとに営まれる平等主義の社会だった。このような平等主義は、「霊長類の進化の過程で獲得され、ヒトへの進化において決定的に強化された人間の根本的な特性であるということができます」と教授は結論付ける。
人類学の視点で平等主義を研究 神戸大学
文明社会が始まる前の、平等社会は、女の女による女のための理想郷だったのでしょう。
問題は、女の世界は、人類にとって魅力的過ぎたということです。
「ねえ、私の美しさって罪かしら?」
はい、そうで~す!