まだ、私の生まれる前のことですが、こんな騒動があったのをご存知でしたでしょうか。
さまざまな団体、個人による捜索にもかかわらず、最後まで正体が明らかになることはなかったヒバゴン。出没情報も徐々に減り、75年6月、類人猿係は廃止された。
「比婆山で進められていた県民の森の造成に怒る神の化身ともささやかれたが、人に危害を加えたという話は最後までなかった」
ヒバゴン騒動 謎の類人猿 日本中が注目(2018年2月23日掲載) 中国新聞デジタル
そして今、こう思います。それは神の「化身」ではなく、神そのものだったのではないかと。
やっぱり神は・・
古くから国生みの女神イザナミノミコトにまつわる神話が息づき、信仰を集めてきた庄原市西城町の比婆山(1264メートル)。この山に至る同町油木地区の市道で、旧西城町職員の恵木剋行さん(74)が話を切り出した。
「ここが、かつて日本中の注目を集めたヒバゴン騒動の始まりの場所。山から二足歩行で道に出てきた異様な生き物が、車を運転していた目撃者に気付き、ゆっくり山に戻っていったそうです」
ヒバゴン騒動の比婆山は「日本の神」である、イザナミノミコトが葬られたとされる場所だそうです。神話ではイザナミノミコトは、皇室の先祖とされています。ですから、なんとなく、日本は、女性の国なのかなあと思ったりもします。説明できるほどの根拠が集まったら、そちらはまた記事にします。
で、そのヒバゴンの正体なんですが、オランウータンじゃないか、という話も一部にはあったようなのです。
中国新聞には謎の解明を試みる記事も増える。足跡の形からオランウータンの可能性に触れる研究者のインタビューでは、かつて密輸された約30頭のオランウータンが行方不明になったとの逸話を紹介しつつ、行動範囲の広さや冬場の寒さからその可能性の低さを指摘。戦時中、ある家に毛深く猿のように跳ね回る子どもがいたが、いつしか姿を消したといった地元住民たちの話も拾い上げている。
どうも、最近書いていることと、とっても親和性が高いのですよね。70年前の騒動と、当ブログが今書いていることが偶然に一致するということは非常に考えにくく、そこに何かしらの意味合いがあることは確かでしょう。
もし、神が存在するのならば(存在すると思ってますが)、いったい、どこに? と想像してみてみます。ファンタジックに考えるならば、地底か? 宇宙か? となりそうです。でも最近は、もしかすると、森にいるんじゃないかなあと。
「木を隠すなら森の中」と言いますしね。彼らは、オランウータンのフリをしているのかもしれないですね・・天界とは、樹上のことなのかな? という、私の想像はともかくとして、森に神が宿ることは、昔から言い伝えられていることです。
古神道における神奈備(かむなび・かんなび)という神が鎮座する森のことで、神代・上代(かみしろ)ともいう。
「鎮守の森」 ウィキペディア
案外ね、世界の仕組みってみんなが知ってるそのまんまかもしれない、と最近強く思う訳です。だって、世界中のほとんどの人が、この世界を形作っている存在は、「神」だと思っている訳でしょう? 日本人はそんなことない? いや、日本人だって、初詣に長蛇の列を作っているわけですから、同じだと思いますよ。
人々はみな、世界の支配者は神だと知っているわけです。世界の真実は、みんなが思っている通りだったっていうのが真実だったってことになります。
昔は、神は、その辺に普通にいたんじゃないですかね。
王様の仕事というと、たくさんの部下を従えて、指示をしたりするようすを思いうかべるかもしれません。
でも、卑弥呼は引きこもりでした。宮殿の奥でひたすら「鬼道」という占いに明け暮れる日々。占いの結果を伝えるのは弟の役目で、人々は卑弥呼の姿を見ることすらできません。さらに、食事の世話などもすべて弟がこなし、お世話係の女性たちも近づけませんでした。
日本初の王「卑弥呼」の“やばい”正体とは?【書籍オンライン編集部セレクション】 ダイヤモンド・オンライン
姿を見せられない理由がそこにはあった・・引きこもりの理由は、女性にしては、いや、ヒトにしては、毛深かったんじゃないかと・・。卑弥呼だけじゃなく、世界的に見ても、シャーマンはみな、こんな格好をしています。

当時は「カミ」自らが、陣頭指揮をとっていたんじゃないかと思わせる格好ですよね。で、↓は、映画『スターウォーズ』のシャーマン。

現実では、そのままのお姿だと、え?ってなっちゃうかもね・・
信仰の科学
そして、神はある秘密道具を駆使して、ヒトの心を虜にしていった・・
薬物が化学合成される以前、向精神物質は世界のいたるところで宗教的儀式において使用され、崇拝の対象になり、その酩酊作用から神話や民話の題材になった。
北シベリアやオビ川、イェニセイ川流域に住む諸部族はイボテン酸を含むベニテングタケを神聖な物として崇め、シャーマン儀式に用いていた。
メキシコ北部ではメスカリンを含むペヨーテが、メキシコ南部ではリゼルグ酸アルカロイドが含まれるオロリウキ(バドーネグロ)等、アサガオとその近縁種は神聖の植物とされ、シャーマンに用いられていた。
「LSD」 ウィキペディア
ヒトが十分に惚れたのを見計らって、後は代役に任せて、神は森の奥に姿を消したのかもしれません。そして、文明の発達とともに、それはどんどん省力化、自動化されていき、最終的には「メディア」と呼ばれるようになりました。
古代ギリシア・ローマの伝説に現れる女予言者「シビュラ」(Sibyl, sibylla)なども「巫女」と訳される。神懸かりとなり神託を伝えるのはシャーマンの特徴であり、古代ギリシアではデルポイの神託は尊重されていた。神の言葉を介するもの、という意味からメディア(media. 中間にあり媒介するもの)とも称される。
「巫女」 ウィキペディア
ヒトは箱の中で見かけただけの人を周りの誰よりも信じるようになり、最新型では、とうとう、姿さえ必要なく、ただの文字だけでよくなりました。なんと効率的なことでしょう!
そして、鎮守の森は、実際に必要なくなったわけです。
近現代では、神道の神々に対する信仰が抽象思考化したこともあって、鬱蒼とした鎮守の森そのものに対する崇敬の念は薄れ、氏子などの信仰者にとって神社の森は必ずしも必要なものとは考えられないことも多くなっている。
「鎮守の森」 ウィキペディア
もちろん洗脳、いえ失礼、信仰を深めたのは、大衆だけではありません。
古代ローマの初代皇帝アウグストゥスは紀元前20年、ギリシアを支配下に置いた。アウグストゥスは、インドの王ポロスからの親善使節がエレウシスの秘儀を見たいと熱望したのに応えて、季節外れだったにもかかわらず臨時に秘儀を催させ、自身もこれに参加したという。また、2世紀前半の皇帝ハドリアヌスは、ギリシア文化への傾倒からエレウシスの秘儀に入信している。
「エレシウスの秘儀」 ウィキペディア
その秘儀では、やはり・・
ギリシアをはじめとした古代には、魔術や宗教上の目的のために媚薬などの薬を用いることは比較的よく見られた。ケレーニイは、クレタ島でアヘンが生産されていたことは間違いなく、デーメーテール女神の信仰はクレタ島からエレウシスにケシの栽培をもたらしたかもしれないとして、ケシから採取されるオピオイドが密儀に用いられた可能性を指摘している。
古代の洗脳、あ、度々の言い間違い失敬、信仰の仕組みが見えてきましたね。で、これは、現代も実は、あまり変わらないようなのです。
またトランプ氏は6日、ホワイトハウスに信仰問題を扱う新部署を設置し、トップにキリスト教福音派の女性伝道師ポーラ・ホワイト氏を起用すると発表した。ホワイト氏は、トランプ氏の個人的な「霊的アドバイザー」とされ、第1次政権でもホワイトハウスと宗教界を結ぶ連絡役に任命された人物。「繁栄の神学」と呼ばれる現世利益的な信仰を説いており、伝統的なキリスト教界では異端視する向きも多い。
「米国に神を取り戻す」 トランプ氏が連邦機関での「反キリスト教」取り締まりを指示 産経新聞
まあ、確かにトランプ氏は神がかかっております。
新型コロナウイルスに感染し先週末に入院したトランプ米大統領が投与を受けているステロイド薬「デキサメタゾン」について、気分変動、攻撃性、錯乱などの副作用のリスクが専門家の間で指摘されている。
トランプ氏投与の「デキサメタゾン」、専門家は副作用も指摘 ロイター
シャーマンの元々の役割の一つに医療があります。
WSJはマスク氏を目撃した関係者の話として、合成麻薬のLSDやコカインなどを使用したと報じた。特に、幻覚作用があり精神疾患の治療にも使われる麻酔薬のケタミンの摂取を続けているとしている。
一部薬物の使用は州や目的によっては認められているケースもあるが、薬物の乱用禁止を進める米政府の方針に反する可能性が高く、宇宙開発分野でスペースXの政府契約にリスクを及ぼすとしている。
WSJは2023年6月にもマスク氏のケタミン使用を報じた。直後にマスク氏はツイッター(現X)上で、友人の話とした上で、うつ病の治療には従来の薬物療法よりも「たまに摂取するケタミンの方がよい選択肢だ」と投稿した。
イーロン・マスク氏、違法薬物を常用か 米WSJ報道 日本経済新聞
世界は、信仰で動いているというのが、現実だと私は思いますね。
インタビューは、マスク氏が7月13日にペンシルベニア州バトラーの集会で起きた暗殺未遂事件についてトランプ氏に尋ねるところから始まった。「耳のところを弾丸がかすめたとすぐに分かった」
「奇跡は私が頭を少し傾けたおかげで弾丸に当たらず済んだことだ。私は今や、信仰者以上のものである。神を信じていない人たちのために、私たちは皆、信仰について考え始めなければならないと思う」
CRISTIAN PRESS
要は彼らは、単に、信者なのです。そして、「カミ」からすれば、信仰は科学だったのです。
他にも、いくつか例を挙げておきましょう。
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の内乱疑惑を調査する国会の国政調査特別委員会に4日、「ビダン(絹)お嬢」と呼ばれる巫俗(ふぞく)人、イ・ソンジン氏が証人として出席した。韓国各メディアが報じた。
【韓国】女性シャーマンが国会の聴聞会出席 大統領非常戒厳の真相追究の証人に 日刊スポーツ
その前の朴槿恵氏の傍にも、シャーマンがいたようです。
崔氏の父が新興宗教団体の教祖で、自身も活動に深く関わっていたことで、「ムーダン(シャーマン)に国を任せていたのか」という韓国民の怒りが吹き荒れている。
「シャーマンに国を任せた」韓国で怒り広がる。朴槿恵大統領と崔順実氏を結んだ宗教とは(動画) HUFFPOST
というか、古今東西、ヒトの世界は一緒ですけどね。
韓国大統領府のイ・ソンウ医務室長は5日深夜、国会で、胎盤から抽出したエキスを原料に作られる主に美容目的で使われる注射を朴槿恵大統領に行ったことがあると証言した。
朴氏、大統領府で美容目的注射か/医務室長が国会証言 SHIKOKU NEWS
本当に美容目的だったのかなあ。
シャーマンを自称するベレット氏は、グウィネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow)さんやアントニオ・バンデラス(Antonio Banderas)さんら、米ハリウッド(Hollywood)のスター俳優からも崇拝されている。
だがノルウェー国内ではこれまでのところ、二人のロマンスは歓迎されていない。
「6世代にわたるシャーマンの家系」の生まれだというベレット氏は、自著「スピリット・ハッキング(Spirit Hacking)」の中で、がんは選択できるものだと主張している。
自身のウェブサイトでは、「魂の最適化ツール」だとするメダルを222ドル(約3万3000円)で販売。同氏はこのメダルが、新型コロナウイルスに感染した際の回復に役立ったと主張している。
ノルウェー王女とシャーマンの恋 国民の多くは歓迎せず AFP
これは世界の縮図だなあ。
現実主義者
ところで、日本は神の国のはずですが、実際はそうでもないみたいですね。日本の中枢が現実を見ていることは、とても、よくわかりますので。なぜか、日本はそのくびきを逃れてきた可能性が高そうです。
これまでの天皇は中国皇帝のように、あらゆる勢力を抑えられるような直属の絶大な武力を持つことがなかった。だから地域の豪族らにあれこれ干渉されてきた。卑弥呼は多くの小倭王をいかに統合するかに苦心したし、天智天皇も豪族の力をおそれた。現に天武天皇が壬申のたたかいで勝利したのも豪族の力を集められたからだ。それは大津宮の朝廷側 から見れば忌避すべき豪族の武力だったのである。
『天皇と中国皇帝 菊と龍の文様で読み解く』 平凡社新書
日本は、天皇による中央集権化に失敗。つまり、天皇は無能だったと言う訳です。しかし、その代わりに古来から日本を守って来たのは、天皇と地方豪族の絶妙なコンビネーションだったのです。
古代の東北で源氏が率いる朝廷の軍勢と戦い、一敗地にまみれた一族の末裔が生き延びて力を蓄え、安倍寛、安倍晋太郎、安倍晋三という3人の政治家を世に送り出し、ついには憲政史上最長の政権を担うに至った。
歴史のダイナミズム、人と人との巡り会いの不思議さを感じさせる物語である。
安倍晋三氏のルーツは朝廷と戦った東北の豪族|東北の蝦夷と被差別部落(その6) ニュースサイト ハンター
神の子である天皇が、神に直接逆らうことは出来ないからね!