参院選で自民が圧勝しましたね。投票率は50パーセントほどだったらしいのですが、私がいつも不思議に思うのは、「選挙に行くべきだ!」という正論、正義です。

『アドルフに告ぐ』で紹介していますが、正義とは誰かの都合でしかありません。

 

私は、選挙に行かないことより、「選挙に行くべきだ!」という義務感に駆られ、よく分からずマスコミなどの情報を元に、そそのかされて投票してしまうことの方が余程怖いことなのではないのか、と考えています。

 

20歳で選挙権が与えられますが、私が20歳の時には本当に世のことなどなに一つ分かっていませんでした。そんな私が選挙で適切な判断を出来たとは到底思えません。

「いや、その世の中への関心を高めるために必要なことなのだ」

という答えが返ってきそうですが、それは普段からそうしていればという話で、
「とりあえず選挙に行け」というのは、少々乱暴ではないでしょうか。

普段から、そういったことに関心を持つように、指導しているならいいのですが・・。

 

50%の投票率ということは、50%の人が選挙でどうなろうとも自分にはどうでもよいと判断しているということで、それが大きな問題であるとは到底思えないのです。自分に多大な影響があると思えば、勝手に行くでしょう。

影響があるのは間違いないのですが、知ってうまく対処するのか、それとも知らないまま損をするのか、他人のそんなことを心配する必要などないというものです。

 

では、なぜこんなことを言う人がいるのか? いったいそんなことを言って得をする人は誰なのか? 考えてみても、そんな人いないのです。もしかしたら、それは「選挙に行くべきだ!」とまじめに信じている人かもしれません。真面目に信じて、自分は行っているのだから、行かない人が許せない。これなら納得がいきます。

これが『アドルフに告ぐ』に描かれる正義と言うものでしょう。

 

私は「行くべきだ!」と言う理由でいくのなら、いかなくていいと思います。それでは、本当に投票する理由にはならないからです。この人、この政党、このリーダーに引っ張って欲しい! そういう人がもし見つかれば、足は勝手に投票所に向かうでしょう。

 

PS.NEWSでキャスターが興奮気味にキャサリン妃の妊娠を伝えていました。
これに、興味がある日本人なんて果たしてどれだけいると言うのでしょうか? その後が参院選のNEWSです。なんなんだろうと思うのは、私だけでしょうか?