10月30日、Facebookページに「今日、天井」と記載させていただきました。次の日の31日、日経平均株価は前日比1,000円超の上昇で、52,411円の史上最高値をつけ、ここが天井になっています。
私はここ最近、一日外れたこの予想がかなりの長い期間に渡り、当たるのではないか、という懸念を強めつつあります。ついでにもう一つ、付け加えると円安も、長期の天井をつけたような感覚があります。
天井の根拠
私の相場観の根拠をお伝えしてみましょう。以前の記事でもお伝えしたとおり、金やビットコインなどの資産が不自然に急騰した後、暴落している点です。
情報サイトの米コインデスクによると、ビットコインは米東部時間20日午後2時過ぎに一時、8万6000ドル台まで下げ、前日の同時刻と比べて3%強下落した。10月上旬に付けた最高値(12万6000ドル台)からの下落率は3割強となった。
ビットコイン価格急落、一時8万6000ドルに 最高値から3割安 日本経済新聞
そこに株が加わり、最後に為替が来たというのが私のイメージです。以前から信頼している為替アナリスト、マネックス証券の吉田恒氏が、最近こんな投稿をしていました。
金利差だけでなく、日本の長期金利でも説明が困難になってきたこの円安の理由は何なのか。高市自民党新総裁誕生以降の米ドル高・円安は、ある程度株高と連動しているようにも見える(図表4参照)。その意味では、低利で安く調達した円を売ってリスク資産に投資する、いわゆる円キャリー取引が円安の一因である可能性は考えられなくもない。そうであるなら、株高の終了が円安終了の目安になる可能性はあるだろう。
今の円安は意味不明だと。私もまったく同感ですが、これはプロのアナリストとして、白旗を挙げたに等しく、2012年くらいから吉田さんの解説を拝見させて頂いておりますが、こんなことは初めて。まさに無秩序な動きということなのです。
ですので、これは円安の最終局面を想起させる動きと見てもいいのではないでしょうか?
ゴールドマン、円は1ドル=100円に回帰へ-向こう10年間の金利上昇で
ブルームバーグ
黒田前日銀総裁、1ドル=120-130円前後に向けた円高進行見込む
ブルームバーグ
これらを踏まえ、後で後悔しないために、円安は終わったかもしれない、と静かに記載しておきましょう。
株式市場のの方に話を戻すと、ここ最近では随所で警戒の声が発せられています。
プライベートクレジット市場のリスクに警鐘-金融界の富豪が相次ぎ
ブルームバーグ
クックFRB理事、資産価格急落リスクを指摘 連鎖悪化は想定せず
ロイター
FRBの理事が、資産価格の急落を示唆するなんて、珍しいですよね?
そんな中でも、一番驚いたのがこちら。
欧州中央銀行(ECB)は18日、今後3年間の監督上の優先事項の概要を発表し、ユーロ圏の銀行は金融システムに広範な影響を及ぼす深刻な混乱を引き起こす、前例のないショックに備える必要があると述べた。
欧州の銀行、前例のないリスクに備えを ECB警告 ロイター
なんで、前例のないショックが起こるってわかるんだよ・・・
ECBは声明で「地政学的緊張と貿易政策の変化、気候・自然関連の危機、人口動態の変化、技術的混乱が構造的脆弱性を悪化させており、極端で確率の低い事象が発生する可能性がかつてないほど高まっている」と述べた。
ちょっと何言ってるかわかんない・・「極端で確立の低い事象が起こる可能性が高い」って、言葉として成立してます? 彼らはいったい何に怯えているんでしょうか? あ、もしかして「カミの祟り」ってやつですか?
また、これまで強気だったアナリストが続々弱気をつぶやき始めているのです。
古来、「辰巳天井、午尻下がり」という。いやな相場格言である。どうしても1988~1989年の苦い経験を思い出してしまう。1988年は辰年、1989年は巳年だった。バブルのピークだ。日経平均株価は1989年12月29日に、3万8915円の史上最高値(当時)まで駆け上がる。
「辰巳天井、午尻下がり」になるのか?(1) 杉村富雄兜町ワールド
なかでも最強気派で、yotubeで大人気となっている、皆さまもご存じであろう、朝倉慶氏が11月22日金曜日の更新のご自身のチャンネルで、弱気をにおわせていたのには驚きました。
その理由は「株はもう下がらない」という自分の講演が大盛況だったのを見て直観的にそう感じた、らしいのですが、話の流れが不自然極まりません。
朝倉氏はこのブログでもだいぶ前に紹介したこともあるくらい、好きなアナリストではあったのですが、ここ最近の彼は「まるで株価の先行きを知っているかのような」物言いが気になっていました。
そんな中、「楽待」に出演した朝倉慶氏がこう言っていました。
「私は、リーマンショックを言い当ててデビューしたんですが、当時は、特別な情報も得ていました」と。
いや、今も得てんだろ・・・
インフレの先にやってくるもの
さて、少し長くなりましたが、ここまでは前置きで、今回は、その先に何が起こってくるか? について見えてきた部分があるので、書いてみたいと思いました。
私は今後起こるかもしれない暴落は、昨年の夏や今年の4月に起こったような一過性の調整ではなく、もっと長く暗いものになる可能性があるとみているわけですが、それにはそれを引き起こす強い要因がなければならないと思います。
それが一気に暗転する。当局のバブルつぶし(土地基本法の制定、BIS規制の導入に伴う融資規制、日銀の強烈な金融引き締めなど)である。当局は「株高、地下高は悪だ。インフレ心理を助長する」と叫んでいた。現在では考えられない。この点は明らかに違う。
「辰巳天井、午尻下がり」になるのか?(1) 杉村富雄兜町ワールド
その通りで、日銀や世界の中央銀行が同じ間違いを犯すとは、到底思えません。彼らは、そこまで馬鹿ではありません。では、金融引き締めではなく、何が世界経済を奈落の底に突き落とすのでしょうか?
5日で発足半年となった英労働党のスターマー政権による大規模な増税表明で、英経済の減速が鮮明になってきた。労働党と最大野党・保守党の二大政党はともに支持を失い、右派政党「リフォームUK」に流れている。
増税で英経済減速、右派政党に支持 スターマー政権半年 日本経済新聞
今後、各国政府は増税を余儀なくされる展開に追い込まれるとみておいていいでしょう。そして、それが世界恐慌の引き金となる可能性が高いと読めます。
イギリスは、その先頭を走っているわけです。そもそも、なぜイギリスは増税しなくてはならなくなったのでしょうか。もう答えは明白。
英国債が下げ拡大、30年債利回り1998年以来の高水準-ポンド急落
ブルームバーグ
国債が売られるからです。問題の本質は、財政が危ないから国債が売られるのではないということです。
国債が売られる→財政が危ない→増税せざるを得ない
という構図です。いつもと同じで「いい子ちゃんの経済学」とは、順序が逆なのです。ですので、残念ながら、日本も危ないです。
高市早苗首相の就任後初となる総合経済対策の歳出膨張懸念を巡り、ドイツ銀行の外国為替調査責任者ジョージ・サラベロス氏は、大型減税案に伴う財政不安で、英国債とポンド相場が急落したトラス英政権の2022年の危機をほうふつさせ、無秩序な資本逃避が憂慮されると指摘した。
日本国債と円、破壊的な資本逃避を警戒-トラス危機を想起とドイツ銀 ブルームバーグ
「うっせ~余計なお世話じゃ、てめーらのけつ拭いとけ!」とは思いますが、実際に国債が売られれば、その対抗手段は増税しかないのです。
マーケットからすれば、発行された国債とそこに付随する金利リスクを誰が吸収できるのかという、民間部門による国債の吸収余力がどれくらい残っているのかという話なのだが、そこに大きな認識のずれがある。機関投資家は、国債の消化余力が増えない中では国債発行が増えれば増えるほど需給バランスが崩れていくと思うわけで、高市政権の財政健全化が机上の空論に見えてしまう。政権のマーケット実務に対する理解が不足して見える中、財政拡張や国債発行が決まってしまうのではないかとの懸念がある。
長期金利は先週1.7%をつけてから1週間で1.8%をつけるなど、上昇ペースは速い。1.7%で買った投資家については1.8%では手が止まるだろうし、金利上昇が1.8%で止まる道理はなく、さらなる上昇余地があるとみている。また超長期金利についても既に過去最高水準にあり、買いの目線や上昇めどがつけられな状況だ。こちらは需給次第では大きな上昇余地があると考える。
長期金利1.8%:識者はこうみる ロイター
その付けは、すべて国民が払わされることになるでしょう。
第三次大戦を予感させる岸田大増税?
毎日フォーラム
いや、岸田政権は、最高だったのです。
岸田氏は、明らかに首相になりたいだけの人で、かつ首相でいたいだけの人だ。政権のキャッチフレーズとして掲げた「新しい資本主義」に、その中身が全くなかったことが動かぬ証拠である。検討会議をつくって、中身はこれから考えましょうという、何ともひどい話だった。彼の本質は「空箱」なのだ。代弁者として使いやすい人物だ。
あえて推測すると、岸田氏本人は増税したいと思っていないかもしれない。
(中略)
だから、岸田首相の演説は心がこもっていないように聞こえる。スピーチ原稿を読む代弁者の声にしか聞こえない。
岸田首相はなぜ「増税メガネ」と呼ばれるのか ダイヤモンドオンライン
大人である、当ブログ読者の方には、なぜ岸田政権が最高だったのか、なぜ、故安倍晋三氏が、岸田氏に託したのかの理由がものすごくわかるはずです。
比べて高市政権はまだまだ若い、今のところ、好きにやれてしまっている印象があります。
高市政権「生んだ以上は育てる」 麻生氏
jiji.com
とりあえず、これからの政権に期待しつつ・・国民? それは全く期待できないんで・・







