当ブログの「政治・経済」のメインテーマは、2017年の初めから米中戦争(主)、米EU戦争(副)としてお伝えしてきました。
しかし、最近、この主と副は逆ではないかと思い始めました。この仮説に立つと、今までの矛盾、理解し難かった部分が、かなり解消されるのです。
今起きていることの本質、それは世界の支配者、ロスチャイルド家の内紛ではないでしょうか。
アメリカ VS ヨーロッパ連合
トランプ政権は対EU戦略、確かに私はそのことを、早い段階からお伝えしてきました。アメリカは最終的にEUを崩壊に導く気だと。
しかし、米欧がどれほど対立しようとも、アメリカと英仏独など欧州の主要国は、戦後の世界秩序を創り上げ、維持・発展させてきたという自負と責任感を持っていた。ゆえに決定的な対立を回避するという知恵も併せて持っていた。
ところが今回の米欧対立はこれまでとは根本的に異なっている。トランプ大統領という特異な人物の登場がこれまでとは次元の違う米欧対立を生み出したことは否定できない。
トランプの「欧州嫌い」はここまで深刻だった 東洋経済オンライン
その対立は深刻で本物、そしてその最大の理由は、トランプ政権の最大の敵とは中国であり、EUは中国との経済依存度が強いからだと考えてきました。
しかし、最近私はその考えを改めました。EUそのものが、彼らの最大の敵なのではないかと言う風に。
銀行家が国際政治を支配していると言う事実
前回の記事で詳しく書きましたが、国際政治は民主主義で成り立っているというのは単なる建前でしかなく、一部の有力銀行家の支配下にあると言うのは事実です。特に、最大の黒幕とされる「ロスチャイルド家」が支配的な影響力を持っていることに疑いの余地はありません。
現在の米共和党を事実上支配するのは、AIPAC(アメリカ・イスラエル公共問題委員会)と呼ばれるロビー団体です。そして、イスラエルは、ロスチャイルドが建国した国です。
最強の銀行家に支えられた国、アメリカ。だからこそ、彼らは覇権国家として君臨していられるのです。
覇権に挑戦する同盟
彼らは常に挑戦者と戦わければならない運命です。現在のあからさまなチャレンジャーは中国ですが、実はその他にも、しれっと彼らを弱体化させようと、日々努力を続けている勢力があります。
それが欧州連合です。
冷戦が終わり、アメリカ一極世界になった。この体制に不満だったのが、欧州のエリートでした。冷戦時代は、「ソ連の脅威」から守ってもらうために、アメリカが必要だった。しかし、ソ連が崩壊し、最大の脅威が消滅したので、「もうアメリカの保護は必要ない!」となった。欧州エリートが考えた戦略は、以下のようなものでした。
EUを拡大する(主に東欧を吸収する)ことで、経済規模、人口でアメリカを上回る「国家(?)」をつくる
ユーロをつくり、広めることで、ドル基軸通貨体制に対抗していく
そして、それは着実に実行されていった。つまり、「アメリカの覇権をぶち壊したのは、EUだ!」とも言える。その中核は、ドイツとフランスです。
トランプが「口撃」開始。現実味を増してきたEU崩壊のシナリオ まぐまぐニュース
国際関係アナリストの北野幸伯さんは、なんとEUとは「反米同盟」だと言うのです。北野先生は、イラク戦争は、フランスがフセインをそそのかし、石油取引をユーロ建てに変更させたため、アメリカがそれをドルに戻すために起きた、と解説されています。
そして、「リーマン・ショック」もドル覇権体制への欧州からの攻撃だったと分析されています。
欧州ってアメリカを兄貴と慕っているのかと思っていたら、我々の知らないところで、えげつない反抗をしていたんですね。
そうなると、トランプがEUの破壊に熱心になることも実に頷ける話となりますね。米国とそのロビー国、イスラエルの戦略は、EU内に右派勢力を増やすことで、主流派を追い詰めるというものでした。
そのネタニャフ首相が現在築こうとしているのが、イスラエルに味方してくれる「同盟国」づくりである。意中の国となっているのは、欧州連合(EU)の中で右派の流れが強くEU委員会の政治方針に反対している東欧のEU加盟国である。
(中略)
昨年、ネタニャフ首相がハンガリーの首都ブダペストを訪問した際に、ヴィシェグラード・グループの4か国首脳と会談したが、記者団との会見のマイクが切られていないことに気づかずにネタニャフ首相は以下のことを4か国の首脳を前にして語ったそうだ。
「イスラエルにテクノロジーを提供するのに政治的配慮を絡ませて来るのは世界の国際組織の中で唯一EUだけだ。
イスラエル・ネタニヤフ首相が進める「極右同盟」作り ハーバー・ビジネス・オンライン
ですから、2017年のフランスの大統領選挙は、国際政治上の重大なターニングポイントになると私は書いてきました。
当時、極右のフランス国民戦線のマリーヌ・ルペンが勢いを増しており、彼女がアメリカ、トランプ政権の支援を得ていることは間違いのないことでした。実際に、トランプは「ルペンに勝ってほしい」と発言し、周囲を驚かせていました。
これらの理由から、私はこの選挙にはルペンが勝つと予想していました。しかし実際は、どこからともなく表れた新進気鋭のマクロンが、勝利をかっさらったのです。
私は肩透かしを食らったような気がしました。アメリカ、イスラエル、強いてはロスチャイルドの負け? そんな事あるの? それとも私の見方が間違っていただけなのだろうか・・と、私は悩みました。
マクロンはあの銀行出身だった
しかし、実際にマクロンは大統領就任後、ドイツとともにEUの盟主として君臨し、やはりトランプとは相容れない姿勢を示していました。
ロンドン(CNN) トランプ米大統領は3日、ロンドンで北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の開幕に先立ち、マクロン仏大統領らと会談した。マクロン氏との間ではNATOの現状やシリア情勢、通商問題などをめぐる意見の食い違いが目立った。
トランプ氏、ロンドンで仏大統領らと会談 亀裂が浮き彫りに CNN
つまり、見方は間違ってはいなかったのです。私は、アメリカの力も欧州には及ばないのかな、と漠然と捉えていました。すると、いつも読んでくれていた方から、こんな情報を頂いたのです。
「マクロンはロスチャイルド銀行の出身ですよ」
マクロンのいたロスチャイルドは、英仏連合のロスチャイルドで本家筋でもあり、民営化やM&Aでは、世界のトップクラスだ。
日本が注意しなければならない仏大統領に一番近い男マクロン IRONA
なぬ? マクロンはロスチャイルド? しかも本家だって? 私は更に悩むことになりました。確かに重大な情報、しかし、実際に目の前に広がっているのは、マクロンはトランプの敵として存在していると言う現実です。
いくら有力な情報でも、事実を捻じ曲げて捉えるわけにはいきませんし、私はこの話は、取りあえず気にしないことにするしかありませんでした。
例えば、それを重視するなら、こう言う見方にならざるを得ません。
さて、これらの事実を踏まえ、ある構図が見えてこないだろうか? つまり今回のフランス大統領選は、これまで世界を支配してきたイルミナティ&ユダヤ系金融機関(マクロン候補支持)と、そこからの脱却を図ろうとする勢力(ルペン候補支持)との戦いであるということだ。
ちなみに、同様の構図は昨年のアメリカ大統領選挙でも指摘されていたことである。
TOCANA
トランプとルペンは、悪のロスチャイルド帝国と戦う新興のヒーローだ! そんな訳ないですやんって話なんですが、実際に特に海外ではこの説を支持しているネット民も結構いると言う話です。
私は、この説が違っていることを確信していながら(まず間違いなく、ロンドン家が流している)、しかし、マクロンとロスチャイルド家の関係と、そこに生じる矛盾を説明できないでいました。
しかし、つい最近になって、これを明確に説明できる仮説を思いついたのです。
ロスチャイルド戦争
それは、米英イスラエルを支配する「ロンドンのロスチャイルド」とEUを支配する「パリのロスチャイルド」は敵であると言う説です。
ネットで少し見てみましたけど、これを言っている人は、あまり見当たりませんでした。
「欧米」って言うくらいだから、大半の人には彼らは表面上はともかく、利害関係では仲間だと思われていますし、同じロスチャイルド家だから、”家族”だと思うのは当然です。
しかし、逆に「ロンドン家」と「パリ家」は巨大な権力者同志ですから、裏では大喧嘩していたとしても、全く不思議ではありません。
アメリカとEUの戦争は、ロスチャイルド家同志の抗争ではないでしょうか。そしてこれが今、世界で起こっていること、今まで起こってきたことの本質、根幹ではないでしょうか。例えば米ソ冷戦では、どちらにも彼らの影があったことから、この世の戦争の全ては、彼らによって仕組まれた八百長だという見方をする人もいます。
しかし、私はそれには否定的です。だって、彼らは何のためにそんな危険な八百長をやるんでしょうか? 金のためって言われますが、彼らは中央銀行を握っているので、無からお金を作れます。そんなことをする必要全くなくねえですか? コストとパフォーマンスが見合いません。
一流の商売人である彼らがそんな間違いを犯すはずがありません。ということは、やはりそれは商売ではないんです。
特に今回の、米中、米欧戦争は決して金のためではなく、本物の覇権戦争だと私は見ます。しかしそれは、所詮は彼らの「兄弟げんか」に過ぎないということでもあります。
今、トランプは、ピンチに陥っていますね。コロナが中国で発生した当初、余裕しゃくしゃくで、ロス長官は、この厄災を「神の恩恵」とさえ言っていました。しかし、今それは倍の刃として、自らに跳ね返っています。更に彼らは異様な原油安にも襲われています。
これは、2015年以来、強硬姿勢を強めたアメリカが、ほぼ一方的にEUをぼこぼこにしていたことと無関係ではないでしょう。彼らは、大統領選挙というウィークポイント目掛けて、一気に反転攻勢を強めている、そして、アメリカ相手にここまで出来るのは、同じロスチャイルド家だけだとは考えられないでしょうか。
そして、これは余談ですが、2015年のパリのテロ事件を、私は「EU破壊工作」とずっと書いてきましたけど、ロンドン家からパリ家への宣戦布告だった、とも考えられるのではないでしょうか。
兄弟げんかの行方
では、この深刻な”兄弟げんか”の行く末はどこに向かうのでしょうか。私はその結論は、やはり破滅ではないかと思います。
米中の争いにしても、そもそも、「ロンドン家」と「パリ家」が対立関係でなければ、存在していなかったように思います。アメリカは2015年まで、異様な親中でしたが、この対立のため、中国をどうしても取り込む必要があったのではないでしょうか。
米国が中国を取り込めれば、その時点でロンドン家の勝ちは確定でした。しかし、彼らは失敗した。
当然、EUも中国との関係強化に躍起になり、一蓮托生の状況になっています。中国は双方に欲しがられた結果、滅ぼされずに育てられたのではないでしょうか。
今からでも、ロスチャイルド家が手を組めば、中国は簡単に倒せるはずですが、しかし、それは望み薄です。
ロンドンのロスチャイルドは、イスラエルを中心に世界を支配したいのです。パリのロスチャイルドは、ブリュッセル辺りを中心に世界政府を作りたいのです。EUは「なんちゃって世界政府」です。
目的は一緒でも、手段は根本から違うので、彼らは仲直りすることはありません、きっとね。
ですから「ロンドン」は、「パリ」中国共産党連合を相手にしなければならず、この無謀な戦いは運が良くても、相打ちに終わるでしょう。そして、単体では力が劣るとみられる「パリ」は、中国共産党が危険と分かっていても、彼らを頼るしかなく、もし「ロンドン」に勝利できたとしても、その後は食われる運命です。もちろん、三者滅亡のシナリオも十分描けます。
とういうことは・・・・すでに詰んでね? どう転んでもロスチャイルド勝利のシナリオなし!
そして、これは欧米の時代が終わる、ということを意味するのです。
ちなみに、「ロンドン」の最高実力者と見られるのが、ジェイコブ・ロスチャイルド、83歳。「パリ」の方はダヴィド・ド・ロスチャイルド、77歳。
彼らの考えていることは、結局天下統一とその総督に自分が君臨すること、男の考えていることは、古今東西一緒ということではないでしょうか。
頼のむから、さっさと死んでくれ~!