2026年一発目に、今年の国際政治のメインテーマは引き続き「アメリカン・ドリームの崩壊」だ、という記事を書かせていただきました。で、早速ですが、それにふさわしい動きが出てきましたね。
デンマーク年金が米国債売却へ 米欧対立が背景との思惑広がる
毎日新聞
臭いものには蓋をしろ
「世界」からの米国、すなわち米国債への信用は、「アメリカン・ドリーム」それそのものと言っても過言ではないでしょう。なぜ、デンマーク年金基金は、急に夢から醒めたのでしょうか。
デンマークの年金基金「アカデミカーペンション」は20日、米国の財政が脆弱であることを理由に、保有している約1億ドル相当の米国債を今月末までに売却する方針を明らかにした。
決定について、グリーンランドを巡るデンマークと米国の対立に対して政治的な立場を示す意図はないとした。
投資ディレクターのアンダース・シェルデ氏は文書で「この決定は、米政府の財政悪化に根ざしたものであり、流動性とリスク管理の別の方法を見つける努力が必要だと考えている」と説明。
デンマーク年金基金、米国債売却へ 米欧対立「直接の要因ではない」 ロイター
「別にグリーンランドは関係ないよ」と彼らは言います。そして、その本当の理由は「米政府の財政悪化に根ざしたもの」だと。
いや、これはまずいですね・・。当ブログはこれまでも何度も、これは「臭いものには、蓋をすればいい問題」だと書いてきました。
しかし、世界的な機関がこの蓋を開けてしまったのです。彼らのような機関の拡散力はものすごく大きいので、その悪臭の影響の大きさが深刻であることは明白です。
金利の話は難しいようですが、理解しやすいように例えるならば、それはダイエットみたいなものです。
「健康のために、少し瘦せましょう。それが無理なら、これ以上太らないようにしましょうね」
という話です。ですから「今すぐ痩せなきゃ死ぬ論」や「どんだけ食っても大丈夫論」は、どちらも真面目に捉える価値はありません。
しかし今回は、健康診断で「あなたは太りすぎが原因で、もうすぐ死ぬかもしれない」と告げられてしまったわけです。太りすぎのおっさんは、その宣告がショックでふさぎ込んで病気なってしまったのです。その宣告さえなければ、今も元気だったはずなのにね・・
ショックを隠し切れない
というわけで、さすがの米国も、今回は動揺を隠し切れないようです。
アメリカの長期金利の上昇について、ベッセント財務長官は「日本で起きていることと切り離して考えるのは非常に難しい」と述べました。
テレ朝
米政権のなかでは、比較的「大人」と見られているベッセント財務長官ですら「日本せいだ」などと、子供ような責任転嫁をやりだす始末です。そんな中、昨晩の金融市場では、為替介入を示唆させる動きがありました。
マネックスの為替トレーダー、アンドリュー・ハズレット氏は「米連邦準備制度理事会(FRB)が午前11時ごろ、ドル・円市場でレートチェックを行ったと聞いている。これが円高・ドル安の動きを加速させた」と語った。
円が1ドル155円台に急伸、米当局がレートチェック実施と市場関係者 ブルームバーグ
なんと、日米協調介入があるかもというのです。
「いずれにせよ、米国が為替介入に関与する可能性が現実味を帯びているという事実だけで、米国が実際には介入しなくても、円売りポジションの急激な巻き戻しを加速させるだろう」と述べた。
こうなってくると、さっぱり訳が分かりません。そんな不測の事態が起こっているようには、まったく思えないからです。
市場より先に、日米当局がパニックに陥っているようです。
まあ、確かに金利の急騰は大問題で、まき散らされた悪臭を消臭する必要があることは事実です。しかし、今の状況で協調介入を行えば、事態はより悪化する可能性があると、吉田恒氏は言います。
では、米国が米ドル売り介入を本格化する可能性はあるか。円安の日本では分かりにくいが、トランプ政権となってから、円以外の通貨に対しては「米ドル離れ」が目立っている。そうした中での本格的な米ドル売り介入は、米ドル暴落をもたらす危険もあるのではないか。
【為替】円安阻止に「有効な介入」はあるのか? 吉田恒の為替デイリー マネクリ
先日の日経平均の天井予想を千円以上も突破されてしまって・・私は沈黙せざるを得ないのですが( ̄b ̄) シーッ、かなりきな臭い状況だとは、思いますね。
為替とともに、なぜか日経先物(だけ)が千円以上も急落しており、訳のわからんことになっているのも、毎度のことと言ってしまえばですが・・「市場の安定」のためにやるのに、なんで株価が暴落するんじゃい?
不況突入は確実か
さて、株価の予想は外しても、当ブログが経済予測を外すことはない、と考えています。そのスケープゴートにされてしまうかもしれない、と書いてきた、我らが任天堂のスイッチ2ですが・・
任天堂株が23日、大幅反発した。家庭用ゲーム機「スイッチ2」が昨年12月、主力市場の米国で販売が伸び、需要鈍化に対する懸念を払拭したことが、市場調査会社サーカナのまとめで分かった。
任天堂株が反発、12月は米国でのスイッチ2販売が好調-鈍化懸念払拭 ブルームバーグ
さて、どうなるでしょうね。そういえば、少し前には、こんな面白ニュースもありました。
Piscatella氏の報告に3位として挙がっていたゲーム機Nex Playgroundですが、Xbox Series X|Sを押しのけて突如として出現したようにも見える同機に対しては、日本国内でも「Nex Playgroundって何?」というような反応が見受けられます。
米国ブラックフライデー期間に最も売れたゲーム機はPS5―3位には謎のゲーム機Nex Playgroundがランクイン GAMEPARK
どう見てもネタだろ・・? 「謎のゲーム機」の登場などは、「カミのお遊び」としか思えませんが・・
高市政権大敗か?
では、最後に当たらない選挙予想でもみましょう。今の日本政治は、イギリスの後追いをしているように思えます。
ドイツ経済紙ハンデルスブラット(電子版)は20日、日本国債が売られて利回りが上昇し、日本の債券市場が「狂乱状態」に陥ったとして、高市早苗首相をトラス元英首相と比較した。トラス氏は2022年に、財源の裏付けに乏しい大型減税策を打ち出し「トラス・ショック」と呼ばれる市場の混乱を招き、短命政権に終わったことで知られる。
高市首相を短命トラス氏と比較 ドイツ紙、債券市場「狂乱」 kkyodo
残念ながら、少なくとも日本の政治は、欧米並みのレベルに低下してしまったようです。
さて、トラスショックの後のイギリス政治がどうなったかと言えば、労働党に政権を奪われ、増税社会に突入しようとしています。そして、その中で・・
ジェンリック氏は同じ会見で、保守党と元同僚議員たちを痛烈に批判し、保守党は国を「壊した」と述べた。さらに、保守党は「腐敗」しており、「有権者を裏切った」とも攻撃した。
ベイドノック党首は、ジェンリック氏が記者会見に登場する数分前に発言し、保守党にとって「良い日」で、ジェンリック氏は「今やナイジェル・ファラージの問題だ」と述べた。
英保守党の影の閣僚、解任され野党リフォームUKヘ移籍 保守党からの「くら替え」続く BBC
エスタブリッシュ政党が破壊され、極右が台頭しているわけです。
「真実を語る時が来た」、「イギリスは衰退してきた。イギリスは今、衰退している」とジェンリック氏は述べ、さらに「労働党も保守党もイギリスを壊した。そして両党は今、それを立て直すのに必要な能力も覚悟もない人々に支配されている」と二大政党を批判した。
オペレーション「TRUTH」、ここにあり。
日本も同じ道をたどる、と予想します。それが今回の選挙で一気に進むかは、わかりません。しかし、不況→極右台頭→戦争の流れは確実、とみていいでしょう。








