2016年、マーケットに激震が走る

2016年の初めから、マーケットには激震が走っております。

日経平均株価が年初から5日続落というのは、統計を取って以来、初めてのことみたいですね。始まったばかりの2016年のマーケットがどちらへ向かうのか? ここ数年と違って、今年の予測は非常に難しく、専門家の間でも意見が割れているようです。

 

色々と懸念材料はありますが、やはり一番大きな要因はアメリカの利上げです。これまでの世界の株価はアメリカの金融緩和によって、ずっと押し上げられてきたのです。

しかし、とうとう昨年暮れ、FRBは9年半ぶりの利上げに動きました。その利上げの開始の号令をFRBは見事にやってのけましたが、それは当ブログの読み筋でありました。

参考→スーパーFRB議長、「ジャネット・イエレン」先生の”華麗な”利上げ!

利上げは始まったばかりであり、アメリカ経済はこれからが正念場であります。そんな苦しい場面で必要とされるのが、皆を鼓舞し引っ張ってくれる優秀なリーダーです。その世界の経済のリーダーが「ジャネット・イエレン」です。彼女にはその資格が十分にあると私は思っていますが。

2015年の投資家からの支持率はイエレンが独り勝ち

現在、世界経済をけん引している主要国の中央銀行の総裁は、イエレンの他にはヨーロッパ中央銀行のドラギ総裁と、我らが日銀の黒田総裁です。

2015年、彼らが、世界の投資家にどれだけ支持を受けたかというと、これはお伝えしてきたとおり、「イエレン先生」の一人勝ちであります。

年初からこれだけ荒れてしまう原因は、「ドラギ兄貴」と「黒田総裁」が年末にこけてしまったからということが大きいでしょう。

参考 →ECB、「ドラギ」兄貴、豪快にフラれる!

   →日銀が予想通り金融緩和! だが・・ 

経済は優しさと強さを持ったリーダーの元では崩れない

私はマーケット、経済とは、理屈ではなく”非合理なこころ”で動いていると思います。よくなると思って行動するからよくなり、悪くなると思って行動するから悪くなるのが経済の本質だと思っています。

であるならば、世界経済のリーダー「イエレン先生」が投資家に愛されている限り、長期的に下落していくということは考えにくいと思います。なぜなら、マーケットは彼女の導く方向へ必ずついていくからです。

 

ECBの「ドラギ兄貴」もこれで終わりではないでしょう。EUはドラギ一人ではどうにもならない根本的な問題(参考→SF小説『タイム・マシン』はEUの崩壊を示唆?)を抱えていますが、それが表だってくるのはもう少し先のことでしょう。兄貴はきっと、まだ何かをやってくれるはずです。

 

対して、非常に心もとないのが、日銀の黒田総裁です。以前から書いているように彼はマーケットの尊敬を得ることが出来ていません。「唐突にバズーカをぶっぱなすおじさん」くらいにしか思われていないのです。肝心の安倍首相も同様に信頼がありません。

事実、私はイエレンとドラギは好きですが、安倍と黒田は好きではありません(笑)。きっと、世界の投資家も同じ気持ちのはずなのです。

 

日本経済の鍵を握る人物とは?

では、日本経済を引っ張ってくれる人とはいったい誰なのでしょうか? 私は、そのカギを握るのは、安倍首相の経済ブレーンの「浜田宏一内閣官房参与」ではないかと思っています。アベノミクスが初まって以降の金融政策は彼の発言の通りとなっていたと記憶しています。まさに日本経済のブレーンです。そんな浜田さんの最近の気になる発言がこちら。

浜田さんはつい最近まで、「120円以上の円安は必要ない」との発言を繰り返していました。それが、なぜ急に130円はプラスと言い出したのでしょうか? これは政府がアメリカの利上げを機に、ドル円のターゲットを130円まで引き上げたということを意味しているかもしれません。

 

参院選を控えて株高を演出するためには、円安は絶対です。ともすると、黒田バズーカ第3弾は、やはり早期にも発射される可能性があるということではないでしょうか。そして、その結果、ドル円は130円を超えて135円を目指す可能性は比較的高いと言えるのではないか。

そして、株価もやはりいったんは高値を更新する方向へ向かう、というのが、専門家ではない当ブログならではの予測となりますが、果たしてどうでしょうか。