アメリカの中間選挙が近づいてきましたね。この結果がどうなるのか、もちろん全く分かりません。でも、一つはっきりとしていることがあります。中間選挙がどんな結果であっても、「米中貿易戦争は沈静化しない」と言うことです。

米通商法301条が発表された今年3月、評論家たちは皆、口を揃えてこう言っていましたね。「中間選挙対策のパフォーマンス、すぐに収束するはずだ」と。でも、私は最初から何度もこう書きました。

そんなことはあり得ないと断言する、と。

半年後、結果はどうだったか言うまでもないですね。プロの評論家は、ド素人の私にお株を奪われた格好になります。もっと言いますと、私はトランプさんが大統領に選出された直後から、アメリカが本気で中国を叩き潰しに行くことをほとんど確信していました。

実際にブログにも、2017年中これでもかとそのことを書き続けました。なぜ、単なる一庶民の私にそんなことが分かり得たのか、その答えは、こうです。

トランプは、アメリカ国民に選ばれたわけではない

そのことに気が付いたから、です。

民主主義大国、アメリカ

私が一体何を言っているのか分からないかもしれないので、まずはこちらの記事をお読みください。

コラム:米国は本当の民主主義国家と呼べるか

憲法には民主主義を制限する意図があり、投票を容易にすることを定めたものはなく、米国はそもそも民主国ではなく共和国だと主張する人々もいる。

2016年の大統領選で、2000年のジョージ・W・ブッシュ氏に続き、トランプ氏が一般投票で過半数を得ずに当選した今世紀2人目の共和党大統領となった

~ ロイター ~

まず、知っておかなければならない重大な事実、それは、トランプは一般投票で過半数を得ていない、ということです。「知らなかった!」と言う方も結構いるのではないでしょうか。それもそのはずです。なぜならこのことは、特にテレビメディアで触れられることは、全くと言っていいほどなかったからです。

その替わりに彼らは、こんな誤報をまき散らしました。

「マスコミが読み間違えた!」

実は私がこの大統領選挙のおかしさに気が付いたきっかけは、まさにここにあったのです。元々、マスコミは僅差でヒラリーが勝つと予想していました。一般投票の結果はまさにその通りであったので、マスコミの調査はかなり正確でした。

しかし、彼らは「マスコミが読み間違えた」と大々的に世界中に宣伝した。その宣伝が大げさ過ぎたせいで、私に感づかれてしまったのです。それが、「トランプが選挙人制度のおかげで大統領になった」、と言う真実を隠すための嘘である、ということに。

この点に関して、アメリカの哲学者、ノーム・チョムスキーさんは、『人類の未来』と言う本の中で、こう語っています。

インタビュアー:メディアは、選挙結果の予測を大きく誤りましたね。

チョムスキー:必ずしもそうとは言えません。メディアは僅差でクリントンの勝利を予測していました。実際、一般投票はその結果通りだった。メディアや世論調査が予測できなかったのは、時代遅れの政治システムが、保守なグループに想像以上の大きな権限を与えているということです

「時代遅れの政治システム(選挙人制度)が、保守的なグループに想像以上の権限を与えている」、簡単に言うと、保守的なグループが、民主的な選挙で敗れたはずのトランプを勝たせた、と言うことですよね。で、インタビュワーは見事に騙されているという訳です。

ですから私は、アメリカ国民はトランプを選んでいませんよ、と言っているのです。

保守的なグループとは?

では、チョムスキーさんの言う、保守的なグループってなんのことでしょう? 私はこのブログの中で彼らのことを分かり安くこう呼んでいます。「資本家たち」と。その「資本家たち」について、もっと具体的に知りたい方はこちらがおすすめです。

新・映像の世紀  第2集 グレートファミリー 新たな支配者

~ NHK ドキュメンタリー ~

NHKのこの映像作品で、彼らが世界に対しどれほどの影響力を持っているかを伺い知ることが出来ます。ロックフェラーにロスチャイルド、陰謀論界のスーパースター達ですが、彼らが国際政治に対し支配的な影響力を持っていることは、残念ながら?幻ではなく事実ですね。

トランプを勝たせたのは、彼らだと私は思います。トランプさんは親イスラエル姿勢が鮮明なことは有名で、政権の最大の支援勢力と見られるのが、それです。そして、そのイスラエル建国に尽力したのが、ロスチャイルド家なんだそうです。Wikipediaの「ロスチャイルド家」の項目には、こう書かれています。

アメリカについては、ウィルバー・ロスやフィデリティ・インベストメンツと、実業家時代のドナルド・トランプを支援した。

~ Wikipedia 「ロスチャイルド家」

なぜトランプ?

では何のために、彼らは、トランプを勝たせたのでしょうか。もはや答えは明確で、中国共産党を倒すためですね。ちなみにウィルバー・ロスは現在の商務長官で、とっても中国に厳しぃ~人です。

資本家たちの巨大な力

「新・映像の世紀」を見てもらえば分かるのですが、彼らの影響力は常識の範囲を優に超えています。私は2016年のおかしな大統領選挙を目にした直後、再び彼らが実権を掴んだことを直感しました。

2000年に起きたこと

再び、というのは、最初にご紹介したロイターの記事にも書いてありますが、16年前にも同じことが起きていたからです。その時の私はまだ学生で政治知識など皆無でしたが、あの奇妙な男が大統領に選出されたことに、異様な気配を感じたことをはっきり覚えています。

ゴアとブッシュの顔を見比べたときに、どう考えてもブッシュを選ばないじゃないですか、普通。だから、アメリカ国民って頭おかしいのか、と思っていたのですが、やはりそうではなく、国民はブッシュを選んでなどいなかったのです。

私は当時、友人に冗談交じりにこう話していました。

「ブッシュはただの馬鹿だ。恐らくラムズフェルドの操り人形に違いない」

後から知ったのですが、恐らくこの辺りの感覚は当たっていました。

で、このブッシュ政権が何をしたかと言うと、理由をでっち上げて、イラク戦争を引き起こし、フセインさんを殺してしまいました。

国際情勢アナリストの北野幸伯先生に最近教わったのですが、イラク戦争の真実とは、「石油の利権のため」であり、特にフセインが石油の取引をドル建てからユーロ建てに変えてしまったために起こった、とのこと。

彼らはフセインを倒し、石油取引を元のドル建てに戻しました。

「グレートファミリー 巨大財閥の100年」の中には、あらゆるライバルをなぎ倒し、石油王として世界に君臨したロックフェラーの姿があります。イラク戦争開戦の決定打となった、9.11のテロ事件ですが、破壊されたワールドトレードセンターはロックフェラーが建設したビルでした。

これを運命の悪戯とでもいうのでしょうか・・。

国際政治は彼らの意向を汲めば読める

私は前共和党政権の有様から、2016年のアメリカ政治において、資本家たちが、再び実権を握ったことを直感的に悟りました。ですから、以降、彼らがなにを考え、どの方向に世界を運ぼうとしているのかを読むことに注力してきました。

その結果、私は国際政治の方向性について、ほとんど読み違うことがなかったのです。正直、自分でもここまで当たるものなのか、と驚くほどです。

例えば、2015年以降に起きたこと、2016年のあの大統領選挙を考えれば、彼らが「中国共産党を倒すこと」に本腰を入れてきたことは、明らかでした。

ですから私は、2017年に米朝戦争が起きる、と大騒ぎされた時も、それが全くのフェイクであることが完全に分かってしまいました。だって、中国と戦うことを第一優先とすれば、中国を出し抜いて、北朝鮮とは仲良くなっておいた方がいいに決まっています。

その後、急にアメリアと北朝鮮が蜜月となった時も、驚きなどまるでありませんでした。更に安倍政権の支持率の底打ちが、2回もピンポイントで当たってしまうと言う奇跡のおまけつき・・。まあ、これも無関係ではないのでね・・。

私はそれらのことを半年~1年前にブログに書き印しています。もちろん、日付はいじっていませんし、内容も変えていません。

そして、つい最近、ドイツのメルケル首相が党首を辞めると宣言しました。このことも、2015年の頃から予見済みで、2017年9月の総選挙での彼女の失脚を予想してきました。

それから1年以上が経ち、時期としては外れたことになるわけですが、引退宣言の中、彼女はこう言いました。

「2017年9月の総選挙以降に起きたことの責任を取る」

そう、やはり、彼女の命運は、2017年9月の時点で既に尽きていたのです。

人気者が彼らの脅威

唯一外れたのが、同じく2017年に行われたフランス大統領選です。私は極右と呼ばれる国民戦線のマリーヌ・ルペンの勝利を予想していましたが、勝ったのは新進気鋭のマクロンでした。

これは恐らく、彼らにとっても誤算だったのだと思います。当初、ルペンのライバルと見られていたのが、フィヨンさんでしたが、彼は早々にスキャンダルで潰されることになったのですが、これがちょっと早すぎました。

イケメンで爽やかな好青年のマクロンは、やはり第一印象で強く、国民の人気者になりました。こればかりは視覚から入ってくる直感的な人間の感情なので、資本家たちにもどうしようもなかった、のでしょうかね? いくら彼らでも、見た目の印象を悪く見せることは出来ませんからね。

イケメンが世界最強の彼らの脅威だったのです(笑)。

意外とこれは冗談ではなく、歴史上、彼らは所謂「人気者」を次々と叩き潰して来ました。メルケルさんもその一人です。2015年の初めまで、彼女は世界から尊敬を集めるカリスマでした。本当の意味でのそれではないかもしれませんが、習近平さんもその一人です。

マクロンには「第一印象が良かった」以上の物はない、と言うのが私の見立てです。所詮、彼らの敵ではないでしょう。

これから起こること

では、最後にこれから起こること、を書き記してこの記事の終わりとしましょう。先程2016年のアメリカ大統領選のまさか、について書きましたが、この年にもう一つのまさかが起こっていたことはご存知でしょう。

それはイギリスのEU離脱選挙です。なぜ、イギリス国民は、無謀とも言えるEU離脱をわざわざ選んだのでしょうか?

アメリカの共和党とイギリスは元々”特別な関係”で結ばれており、この選挙後に出てきたメイ首相は親トランプでした。ちなみにその前の首相のキャメロンさんは親中だったのです。

この辺まで見れば、もはやすべてを語るまでもないでしょう。もしかすると、イギリス国民も最初から、そんな「まさか」は選んでいないのかもしれませんね。

これからそう遠くない未来、このEU離脱に絡んだとてつもないことが欧州に起こる、と言うのが、当ブログの最新の予告です。これはそのまま警告と捉えてもらっていいです。

2,000年の共和党政権下で起きたとんでもないことは、非常に物騒な事件でしたが、それとはちょっと種類が違うと思います。

米中がいくら激しく対立しても、近い将来に戦争になることは、まずないでしょう。

これから欧州を襲う事件は、政治的、経済的、社会的大混乱だと思います。当然、株価も暴落する可能性が高まっています。しかもそれはもう、目の前に差し迫っています・・。

詳細に興味のある方は、当ブログの他記事を読んでいただければ幸いです。

それらが彼らの計画だ、私にはそう思われて仕方ないのです。私はこの予測を当てることで、この常識外れの記事の信ぴょう性を高めたいと思っています。

当ブログは、今までもそうすることで、少しずつ読者の方を増やしてきたのですから。それが私にできる唯一の方法なのです。