東京医師会が「外ではマスクを外すべき」との方針を示し、メディアが一斉に「いつまでマスクしてんの?」との報道を強めていますね。それにしても、マスクをするかしないかも自分で決められない日本国民の病み具合は、相当な問題だと思います。

2年前、反マスクへの反駁として、ネットにはよくこんな声が聞かれました。

「なぜ、マスクくらい出来ないのか?」

「なぜ、マスクくらい外せないのか?」

この問いに彼らは、今どう答えるのでしょうか。

きっかけは日英首脳会談

ところで、日本の権威者たちはなぜ、突然に方針を急展開したのでしょうか。日英首脳会談が大きな影響を与えたと考えることは、妥当です。

現在、世界的に大規模な軍事作戦を展開する諜報派閥「ロンドン」。

4月27日、リズ・トラス英外相は「地政学が戻ってきた」と題して「ウクライナでの戦争は私たちの戦争だ。ウクライナの勝利は私たちにとって戦略上不可欠。制裁でロシアは100年ぶりの対外債務不履行に直面している。ウラジーミル・プーチン露大統領が戦争資金を調達する場所をなくさなければならない。原油と天然ガスの輸入を断つことだ」と演説した。

イギリスで「異例の歓迎」受けた岸田首相、「中露帝国」にどう立ち向かうか NEWSWEEK 日本版

米ブルームバーグ、「ロシアの石油輸出停止は西側にとり自殺行為」

parstoday

この二つのニュースを重ねて読むだけで、世界で今、何が起こっているかを知ることが出来ます。そして、彼らのオぺーレーションの中に「コロナコードの撤回」も含まれているわけですが、目的は同じです。

つまり、大ボスから大事な子分に対して、

「おまえら、いつまでマスクしてんの?」

という強烈な叱咤があったとうことでしょう。

5類が妥当の悲哀

自民党の安倍晋三元首相は9日、大分市で開かれた同党関係者の会合で、新型コロナウイルスの感染症法上の扱いに関し、現在の「2類」相当から季節性インフルエンザと同等の「5類」に引き下げる方向で検討するよう訴えた。

コロナの分類引き下げを インフル並み妥当―自民・安倍氏 jiji.com

安倍氏が5類への変更を求めるのは今回が初めてことではなく、2020年の首相当時からでした。つまり、日本政府は初めから、新型コロナが大した病気でないことを把握していたのです。彼らの方針はずっと一緒で「これ(マスク)いつまでやんの?」の麻生氏の言葉通りなのですが、メディアとそれに煽られた国民に押し切られる形で、緊急事態宣言を幾度も出す羽目になりました。

そして現在は「いつまでやんの?」とメディアに煽られ、慌てる国民の姿がそこにあります。これはため息が出るほど、哀れで愚かしく、悲惨な光景であると私は思います。

そうそう、つい半年前にこんなことがありました。

おかあさんといっしょ

電車内で20代前半と思われる若い男性の集団がワクチン接種について、話をしていました。

「うちの部署でワクチンを打ってないのは、A君とB君だけみたいだね」

「でも、別に強制じゃないからさ。打たないって選択もあるよね」

「そうそう、強制はよくない。でも、彼らは打つんじゃないかな? だって、みんなが打ってるから

「うん、そうだよね」

マスクをする、しない、ワクチンを打つ打たないは、どっちでもいいんですよ。最も重大な論点はそこじゃありません。

これらの会話は、20代前半の男性陣から発せられたものであるというところが、最も奇妙な点です。果たして「みんながそうしてるから」という理由の意思決定は、何年生まで許されるものなのでしょうか? 少なくとも私は、社会人1年生には許されないと認識していたのですが、最近の若者にはそうではなかったようです。

いや若者に限らずですね。この状況には恐ろしさすら感じるとともに、強烈に知りたくなったのです。

日本人はどうしてそうなった? のかを。

集団主義?

この説明の中でもっとも安易なものは「日本人は元々そう言う民族なんだ」というものになるでしょう。しかし、これはどうやら、俗説に過ぎないようです。

日本人論では、長らく「日本人は集団主義的だ」と言われてきた。現在では、「集団主義」は、「日本人」の基本的なイメージになっている。
  ところが、この通説が事実なのかどうかを確認するために、心理学、言語学、経済学、教育学などにおける実証的な研究を調べたところ、日本人は、欧米人より集団主義的だとは言えないことが明らかになった。また、「日本人は集団主義的だ」と広く信じられているという現状は、人間の思考を歪める心理的なバイアスによって作りだされたものであることも明らかになった。

(中略)

アメリカで「日本人 = 集団主義」説がさかんに唱えられたのも、太平洋戦争と日米貿易摩擦の只中のことであった。

『日本人は集団主義的』という通説は誤り 東京大学

この東大の研究によれば、それは俗説、間違いというよりも、プロパガンダであるという風に読めるかと思います。

戦後教育はどこが間違っていたのか 教育史の専門家がみる「改革のヒント」

GlobE+

そして、こちらの記事を参考にすれば、もう少し具体的にその扇動を知ることが出来ます。日本人をおかしくしたもの、それは教育だということです。

「単線型」は米国の影響だが、日本の厳しい校則はどこから来たのだろうか。髪型や服装についての細かい規定があったり、制服が指定されていたりする学校は多い。さらに一部の学校で、「下着の色は白のみ」などと指定したり、地毛が茶色の生徒を一律に黒く染めるよう指導したりする「ブラック校則」も問題になっている。

その点は、米国と関係はあるのか。

「それは、米国とは全く関係ないです。根っこは、明治以来ですね」と沖田氏は言う。

「明治5年の学制(フランス流の学区を導入)、富国強兵の流れの中で、軍部の流れが強まったのが背景です。日清戦争、日露戦争を経験する中で社会主義運動が出てきて、そのころから校則が厳しくなり、『異端を許さない風土』が広がっていった」

そこにははっきりと書かれていますね。日本人がマスクを外せなくなった理由、大の大人が「みんなと一緒」の意思決定を行うようになった理由。明治以来の軍的教育精度を日本に敷いたのは、恐らく、いや、確実にイギリスでしょう。

「目覚める」の本当の意味

ですから、私たちは今こそ、本当の意味で目覚める必要があるのです。「目覚める」とは、SNSから「真実」を手に入れることではありません。

各自が自立した考えを持ち、それを表明するという、大人として当たり前の態度を持つ、ということだと思います。もし今のまま、それが出来ない状態が続くと、イーロン・マスク氏の言うように日本は消滅してしまうでしょう。なぜならそれこそ、日本を消滅させたいであろう、イギリス諜報機関のプロパガンダだからです。

米テスラ最高経営責任者(CEO)で起業家のイーロン・マスク氏は10日、SNS(交流サイト)のツイッター買収後、永久追放されているトランプ前米大統領のアカウントを復活させる考えを示唆した。

マスク氏、Twitter買収で「トランプ氏永久追放を撤回」 日本経済新聞

彼らの声は大きくなるばかりですが、この戦いに負けるわけにはいかないのです。