まずはこちらの記事をお読みください。

なによりガサ入れが行われた8月8日は、中間選挙のちょうど3カ月前である。さすがにタイミングが悪すぎよう。というか、2016年のヒラリー・クリントン氏のメール問題捜査でも、FBIはこの手の「空気読めなさ」を遺憾なく発揮したのだが。

ともあれ、トランプ氏にとってこれは「おいしい状況」であった。さっそく「魔女狩りだ!」と雄叫びを上げる。するとたちまち、全米のトランプ支持者たちがこれに呼応する。「俺たちのトランプが、『影の政府』の攻撃を受けているぞ!」というわけだ。

寝ていたトランプ支持者を起こしたバイデン政権 東洋経済オンライン

この事件は「ロンドン」の自作自演の可能性が高い、と書いてきましたが、どうでしょう。説得力を帯びてきた感じがしませんでしょうか。ところで、最近当ブログを読み始めた人(ほとんどいないと思うけど)は、「ロンドン」ってなんなの? と多分思うでしょう。

ひとことで言えば、それは諜報機関のことで、固有名詞でいえば、イギリスのGCHQやアメリカのNSAのことです。 

トランプ VS インテリジェンス機関?

大統領の政策立案を陰で支えるCIA、NSAなど米国秘密情報機関とホワイトハウスの関係が、トランプ政権以来、危機的状況を迎えている。きっかけは、ロシアによる2016年米大統領選への介入とトランプ候補支援だった。

トランプvsインテリジェンス機関、その根深い相互不信 wedgeONLINE

「トランプと諜報機関は対立関係にある」

その話は実際よく聞きます。しかし、これは本当のような嘘の話です。「FBIは空気が読めない」と冒頭で紹介した記事に書いてありますが、2016年の大統領選時、結局彼らは、ヒラリーを削ってトランプを助けています。

私はこの辺りから通説に疑問を持つようになりました。「闇の権力」とやらは、ヒラリーを支持してるはずなのに話がおかしいじゃないか! とね。

その後「ロシア疑惑」みたいな馬鹿みたいな話で、トランプを「攻撃」するわけですが、結局これはトランプ支持者をブーストする結果になっているのです。

ただ細かく見ていくと、実際にトランプを煙たく思う勢力も確かに存在するようで、つまりどこの組織でも同じように、諜報機関内の派閥争いをしているのです。

争いの構図

この事実を正しく伝えているのが、リズ・チェイニー氏。

さらに「トランプ氏が米国に非常に重大な脅威とリスクを及ぼし続けると確信している。トランプ氏を打ち負かすには共和党、民主党、無党派の広範かつ団結した戦線が必要で、私はそれに加わる意向だ」と語った。

反トランプの共和チェイニー氏、米大統領選出馬検討 予備選敗北後 ロイター

トランプは米国の脅威であり、その支持勢力は「最強」であり、皆が一致団結しなければ勝てません。

う~ん。唸ってしまうレベルでまさにその通り、と思いますね。ちなみに念のために書きますけど、チェイニーが正義だと言っている訳ではないです。「善悪論に興味なし」の原則は変わりません。

つまり争いは横ではなく、縦の構図。そして「てっぺん」が、トランプを支持している可能性が高いのではないでしょうかね。

目的

で、その「てっぺん」の目的が色濃く出ている記事がこちら。

アメリカ社会の分断は深刻だ。貧富の差、人種差別、SNS、そして選挙のたびに各候補者が繰り広げるネット世論操作がそれを加速している。以前の記事で紹介した通りだ。

アメリカが直面する内戦の危機と中絶問題──武装化したQAnonやプラウドボーイズ NEWSWEEK 日本版

ネット世論(陰謀論)がアメリカをぶっこわ~している。うん、分かり安い。特にその兆候はパンデミック騒動以降、激しくなっています。

多くの国がそうであるように、アメリカにも人種問題、経済、中絶といった課題が多数ある。他の国と異なるのは潤沢な資金と武器を持った多数の過激なグループが存在する点だ。中絶問題は氷山の一角に過ぎない。過激なグループは次々と新しい問題をテーマに暴力的な活動を広げてゆく。同様の傾向は他の国にもあり、アメリカで火がつけば飛び火する可能性がある。日本でも似たような事態に陥っているので他人事ではない。

アメリカ政府は陰謀論や極右を信奉する一部の国民への影響力を失っている。政府の声はもちろん、民主主義的価値感が影響力を持たない情報空間ができている。

「他の国と異なるのは潤沢な資金と武器を持った多数の過激なグループが存在する点」だってさ。。

いやあ、私にはトランプ支持者の米国民を馬鹿にする気持ちはさらさらなく、むしろ同情的ですよ。だって、かわいそうじゃないですか。国を守りたい気持ちでいるのに、実は破壊する側にいれられている・・。彼らは弱者ですし、騙されて当然だろうとも思いますし。

日本でも似たような状況が起きていると書いてありますが、そうだと思います。SNSを覗けば、いっぱいいるじゃないですか。彼らは気づかぬうちに破壊者の一員にされています。まあ、でもその火はだいぶ弱いのでね、心配することはないと思います。むしろ、諜報機関の思惑は日本では失敗していると言う認識でいいと思います。

あ、そうそう、ガーシーとか参政党とかごぼうのやつとか、完全にその線だと思います。

いや、別に彼らの主張が100%嘘だって言ってるわけじゃないですよ。むしろ、有用な情報も多かったりします。だからこそ、騙されるのです。「信用」でやるのがプロのやり口です。

一言でいえば、信じてはいけませんということです。

監視者

で、このネット世論を支配しているのって誰なの?って答えは明らかなワケです。

NSAは米CNET宛ての声明で、「NSAの無線諜報活動は、米国に危害を与えることを目的とする外国の敵対組織を撲滅することを中心としている」と述べた。

NSA、米国のインターネットトラフィックの75%にアクセス可能か ZDNet JAPAN

アハハ! アメリカン・ジョークにしては面白いですね!

ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は15日、政府による市民への監視活動を暴露したエドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者について、恩赦を検討する意向を示した。

スノーデン容疑者の恩赦、トランプ氏「検討」の意向表明 米 AFP

スノーデンさんが二重スパイだってこと、もうバレてますよ。逃げられるわけないじゃ~ん。

スノーデン氏は、「より良い世界を望むならば、オバマ大統領のような政治家に期待してはいけない。そして、ドナルド・トランプのような政治家を恐れてもいけない」と発言しました。

(中略)

そして、アメリカ国内で「反トランプ」を訴えるデモ活動などが行われている現状を憂いつつ、「トランプの大統領就任を阻止しようとするのではなく、すべての人がどこにいても自分の権利を守れるようにするにはどうすればよいかについて思いをはせるべきです」と述べています。

gigazine

どうやら、トランプとスノーデンは不倫関係にあるようですね。

「NSAの無線諜報活動は、米国に危害を与えることを目的とする外国の敵対組織を撲滅支援することを中心としている」

2017年から色々書いてきましたけど、今何が起きているかって言うのを最もシンプルに言うなら、(西側)世界を破壊しようとする者たちと守ろうとする者たちの戦争が起きているということです。

そして非常に興味深いのは、それは我々が抱く左と右のイメージとは真逆だという事実です。

チェイニー氏は「共和党支持者、民主党支持者、無党派層、皆が一丸となり、われわれの共和国を破壊しようとする者たちに立ち向かうことを決意しよう」と述べた。

焦点:共和党予備選大敗チェイニー氏、トランプ氏復帰阻止に照準 tロイター

チェイニーの支持者は「イスラエル」でしょう。

私は日本(の文化)を守りたいですが、勝てる方法はただ一つ、一丸となること。

日本人はどうしますか?

そして、最後にもう一つ言わせていただくと、言論の役割とは、権力者を批判することです。当ブログは個人ブログとして世界で一番、それを果たしていませんか? つまり、ブログ界の最高峰はうちであるのであ~る。