岸田政権の増税が騒がれ始めていますね。こう言ってはなんですが、日本政府の巧みさと財務省が悪魔の組織ではないことをよく知っているので、「なんでこんなわざわざ、嫌われるようなことをやるのかな?」と疑問に思っていました。

それで、ちょっと調べて見たら岸田政権の巧みさがすぐに分かりました。

防衛費を国民に負担させよ

まず、( ^V^ )ニヤリとしてしまったのはこちら。

岸田首相が増税を提起 防衛費増額に「国民全体で負担することを視野に入れなくては」

日刊スポーツ

国民よ、ちゃんと考えろよ。

首相、しかとメッセージを受け取りましたよ。国民は本当に甘えん坊ですからね!

また、堀江さんは「今回の増税はウクライナの戦争によって国民の対中国の不安が広がり、防衛費の大幅な増額を容認する世論になってることによるもの」と指摘。そのうえで、

「消費税あげるな、富裕層が負担しろ、移民は嫌だ。中国怖いから防衛費は上げろ、予防とかしたくないけど病気になったら医療費は保険でカバーしろ、年金はちゃんとくれ、とかみんなワガママすぎるんだよな」

と苦言を呈した。

ホリエモン呆れ「ワガママすぎる」 「消費税あげるな、富裕層が負担しろ、年金はくれ、とか…」 Jcastニュース

これはホリエモンの言う通りですね。防衛費を上げろと言っているのは国民なのですから、金を出させるのは当たり前じゃないですかね。私は防衛費の増額には大反対なので、この部分への増税はお断りいたします。

国民の求めに応じて、負担を求めると言う岸田首相の指導者としての姿勢は、正しいですよ。新型コロナの時は、世界中で国民を欺いて、今の大インフレを引き起こしたわけですから。

これが理解せずに許されるのは、子どもだけです。

そして、もう一つはっきりしたことは、岸田首相は私と同じで、防衛費増額に反対なのですよ。じゃなかったら「国民に負担させよう」なんて、決して言わないでしょう。

隠して負担させる方法はいくらでもありますが、ここぞとばかりに正直に語るとは、財務省と日本政府は実に巧みです。

「戦略的無能」の達人、岸田文雄ここにあり。

余談ですが、サッカー日本代表の森保一氏のは「戦略的無能」じゃなくて「窮鼠猫を噛む」なだけだと思います・・。

富裕層に増税せよ

もう一つの増税は、富裕層に対するものですが、これは大歓迎です。

現在、株式の売却益や配当金などは一律20%の課税になっているが、富裕層の税負担を重くするべきとの声が相次いでいる。宮沢氏は「今年はしっかり議論しなければならない」と前向きな姿勢を見せる。

やっぱり増税地獄、「100万円ステルス負担増」も…岸田政権の仰天プラン ダイヤモンド・オンライン

日本では、富裕層への負担増に反対する貧民層が多いですが、これはアホの極みですね。

資本主義を終わらせるためには、近代社会の宗教である「成長教」を捨てなければなりません。近代資本主義は人と自然から収奪することで、経済成長に躍起になってきました。

「世界全体が富裕層に甘すぎる」自家用ジェットやスポーツカーは全面禁止にすべきだ Presidentonline

私の尊敬する水野和夫先生もこうおっしゃられています。簡単な話で、富裕層というのはズルしている人たち、なんですね。そりゃあ、人の2倍働いたり、人の2倍負担(リスク)を負った人は、2倍のお金をもらえばいいと思いますよ。

しかし、現代の資本主義社会は、そう言う健全なものではありません。

また、19世紀末から20世紀初頭にかけて、イギリスは世界最大の金融網を有し、世界の貿易の決済がイギリス製の電信を使用してロンドンでおこなわれていたのだから、大英帝国とは、金融の帝国であったことは疑いの余地のない事実なのだ。

そのシステムが、現在もまだ生きているといえよう。

英国王室が「手数料資本主義」の象徴である理由 東洋経済オンライン

「手数料資本主義」とは言い得て妙で、正にその通り。ようは、ただいるだけでかっぱらっていくのが、富裕層。その連中をありがたがる、日本の貧困、いえ、中間層の奴隷根性。

これは「盗んだものを返せ」ということなんですよ。

それをやると、資本主義が衰退し、恐怖の社会主義体制が・・

そんな与太話まだ信じます?

自分の収入を削って全従業員の最低年収を、7万ドル(約760万円)にします――。 

アメリカ西海岸シアトルを拠点するクレジットカード処理会社グラビティ・ペイメンツ、ダン・プライスCEOの2015年の決断はビジネス界に衝撃を与えた。

従業員の最低年収を上げるにあたり、プライスCEOは自分の110万ドル(約1億1000万円)の年収を90%カットした。

収入の不平等を無くすための大きな一歩だと高く評価された一方で、批判も少なくなかった。

中でも保守系のFoxニュースはプライス氏を「社会主義者」と呼び、「従業員は生活保護の支給を求める列に並ぶことになるだろう」と酷評した。

従業員の賃上げで「社会主義者」と罵られたCEO、6年後会社の収益は3倍になっていた HUFFPOST

格差を解消したら、収益が3倍に増えました! めでたし~めでたし~・・・と、ここですっきりと終わらないのが、当ブログ。この話には続きがあったんです・・・

カリフォルニア州パームスプリングススの警察は8月15日、薬物を使用した被害者に対する強制性交容疑でマージスの事件を送検したと語った。シアトルの検察は今年に入ってから、別の暴行容疑でプライスを起訴している。

プライスはニューヨーク・タイムズの質問に答えた後、自身の会社グラビティ・ペイメンツのCEOを辞任したとツイート。自らが「混乱」の原因になってしまったとして、「私にかけられた虚偽の疑いを晴らすために、フルタイムで集中して戦う」必要があると書いた。

(中略)

プライスの弁護士は、プライスにかわって「無罪」を主張。裁判官は10月に予定される裁判まで接近禁止令を出した。

「私は司法手続きを信じている。自分の立場を主張し、無実を証明することを楽しみにしている」と、プライスはニューヨーク・タイムズに対する声明で述べた。

女性を次々と暴行した「ゲスの極みCEO」の末路 東洋経済オンライン

(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

そういうわけで敵は巨大ですが、岸田首相負けないでください。まあ、私なんかに言われるまでもないですね。

下は、巨大な敵と対峙する岸田首相。

岸田首相 米キッシンジャー氏と会談 中国の動向など意見交換か

NHK

下は、巨大な敵の思惑に対抗する岸田首相。

日中首脳会談で満面の笑みの習近平国家主席に対して、笑顔で握手を交わした岸田総理。両者の思惑はどこにあるのでしょうか。また中国メディアは、ネクタイにも注目していました。

習近平氏、岸田総理に“満面の笑み”思惑どこに? 中国メディアは赤いネクタイに注目 テレ朝ニュース

この記事は、左翼的ですか?

私は、サッカーW杯と同様に日本を応援してるだけだし、天皇制の存続を憂い、安倍前首相の死去に涙しました。

つまり、従来のラベルをこのブログに貼ることは出来ないのです。