中国が、ロシアとウクライナに仲裁案を提示し、両国から好意的な反応を得たと伝えられてます。国際政治分析者の田中宇氏によれば、この試みが成功する可能性が高いとのことです。

しかし、私はそう甘くないのでは? と睨んでいます。

新世界秩序の担い主

西側諸国がウクライナ危機をどう扱うか注視している国々に、中国はアメリカ主導の世界秩序とは異なるビジョンを示すことで、支持を得ようとしている。

【解説】 なぜ中国はウクライナをめぐる人気取り作戦に出たのか BBC NEWS JAPAN

新世界秩序の担い手はBRICs、ここ最近の国際情勢を見ていれば、その着想は確かに現実化していると感じることが出来ます。中国による和平案が、成立すれば、旧世界秩序の担い手である米国の権威は更に失墜します。その成功予想は、確かにこのコードに沿ったものと言えるでしょう。

しかし、そんな「めでたし、めでたし」的な展開は望めないというのが、私の率直な印象ですね。

日本は安倍晋三が数年前に米中両属体制を敷いたが、今や欧州も米中両属をやらざるを得なくなった。それがマクロンとフォンデアライエンの訪中の意図だ。

「世界は意外に早く多極型になる」 田中宇の国際ニュース解説

それでいいなら、なんで安倍さん殺されたの?って話になってしまいますからね。「隠れ多極主義者」=当ブログの「ロンドン」は、そんなにいい
”やつら”じゃないよ、と。

パンデミックが作る歴史

世界最強の「ロンドン」、スカンジナビア半島のノルマン人由来の勢力が、歴史上、最大の敵としてきたのが「西側」であることは、明らかです。

彼らは「西側」の制圧のために感染症を度々「利用してきた」、と考えられます。

黒死病の恐怖は、中世ヨーロッパの人々の精神をも一変させました。

第一に、教皇を頂点とするカトリック教会の権威失墜を加速させました。

人類史とは「感染症パンデミックの歴史」である…カリスマ講師が「コロナ後」の価値観変容を見据える理由 president ONLINE

それは、いつの時代も西側の権威を失墜させ・・

ペストの流行が始まると、「ユダヤ人が井戸に毒を入れた」という噂が広まり、激昂した市民がユダヤ人街を襲ったのです。

ユダヤ人の陰謀だとの噂が広がり・・

ドイツ(神聖ローマ帝国)の一部だったチェコでは、ウィクリフの影響を受けた神学者ヤン・フス(1369ごろ〜1415年)が、チェコ語で説教をするようになり、教会を否定したために宗教裁判にかけられて処刑されました。フスを支持するチェコの人々は、ドイツ人に抑えられていたチェコ人の自由を求める運動と結びつき、信仰の自由を求めてフス戦争(1419〜1436年)を引き起こします。

神聖ローマ皇帝は鎮圧のために十字軍を5回も派遣しましたが失敗し、信仰の自由を認めるかたちで和約を結びました。フス派の一部はドイツに逃れて「ボヘミア兄弟団(チェコ兄弟団)」を組織し、その影響を受けたイギリス国教会のジョン・ウェスレー(1703〜1791年)がメソジスト派を組織することになります。

ウィクリフやフスの思想は異端として弾圧されましたが、その後、16世紀に宗教改革の火蓋を切ったマルティン・ルター(1483〜1546年)に大きな影響を与えました。

「帝国」を打ち破る、革命の素地になりました。

そして・・

このときドイツを再起不能寸前に追い込んだ重荷と、それに対するドイツ国民の不平不満が、のちにヒトラーが歴史の表舞台に経つ土壌となったことは言うまでもありません。疫病はこうした形でも歴史の行方を左右するのです。

コロナ大恐慌後、日本を襲う最悪のシナリオとは PRESIDENT ONLINE

極右を台頭させて、世界大戦にまでつながったのです。これらの黒幕の全てが「ロンドン」だと、私は見てきた訳なのです。

そこにコロナショックとそれにともなう緊急事態宣言の発令という追い打ちで、企業の業績は急落。何もなければ普通に存続していたはずのブランド企業が、あえなく消えてしまっています。ワクチンの開発がすぐには望めぬ今、2008年9月のリーマン・ショック超えどころか、すでに「恐慌入り」待ったなしの状況なのでしょうか。この先行き不安に対する答えは、「歴史は繰り返す」という格言の中にあるかもしれません。科学やテクノロジーの進化とは裏腹に、それを生み出しているはずの人や人の集団の心理・行動がそうやすやすとは変わらないことが、この格言を裏付けているように思います。

この物語の結末が、ハッピーエンドの”駄作”の短編であるようには、到底思えないですね。

歴史は繰り返す・・ならば

歴史が繰り返すならば、中国主導のウクライナ和平は、現代のミュンヘン会談になるのではないかと想像します。

1938年9月、ドイツのズデーテン併合問題で英仏独伊四国首脳が会談。イギリス・フランスの宥和政策によってドイツの要求を容認した。当事国チェコスロヴァキアは会議に招かれず、国土の割譲が決められた。ヒトラーは自信を強め、協定を破ってチェコを保護国化、ドイツに対する宥和政策をとった英仏には、ソ連を警戒する意図があったので、スターリンは反発し、翌年独ソ不可侵条約を締結、そのうえで独ソ両国がポーランドに侵攻し第二次世界大戦が始まる。

「ミュンヘン会談」 世界史の窓

マクロンとフォンデアライエンが中国に行って、和平案に「賛成させられた」理由は、これではないですか?

ミュンヘン会談、それは後から振り返れば「宥和策じゃ、やっぱりダメなんだねえ」と確認させられた。つまりそれは、初めから第二次世界大戦への根回しに過ぎない「仕組まれたつかの間の平和」だったということですね。

だから政治家は・・

だからこそ、政治家は大変な苦労を強いられているわけです。私は、それはプーチンも習近平も安倍晋三も一緒ではないか?と考えているのですね。

「スターリンと大違いでプーチンは非常に実利的な政治家です。スターリンはまさに本物の大きくて強い独裁者でしたが、プーチンがどちらかというとプラグマティスト(実用主義者)です。リベラルの準備ができていない国ではリベラリズムはあり得ないということを理解しているので見せかけの保守主義を実行しているのです。プーチンの本音はリベラルな西洋主義者ですが、もし彼が自分の望むことを実現し始めたら、プーチンはクレムリンから追い出されるでしょう。

右からも圧力…侵攻長期化でプーチン氏にかかる重圧辞める軍人を支える団体は実は“監獄”だった【報道1930】 TBS NEWS DIG

スタリーンは、「ロンドン」の「完全なスパイ」やね。この人の存在には、リアリティが全く感じられないですからね。しかし、この人の言う通り、プーチンはそうではなく、実利主義者だと思います。ようは彼らは「ロンドン」の圧倒的な力の前に、実利的にそうせざるを得ないでのですよ。

真のリベラル派からは独裁者と非難されるプーチン氏。右派からは西洋主義、広告マンと揶揄されるプーチン氏。意外にも板挟みの実態が見えてきた。

防衛研究所 兵頭慎治 政策研究部長
「私は軍の中にも右派的な思想の人はいると思う。プーチンは生ぬるいと。このまま長期化してはロシア兵の犠牲がどんどん拡大する。プーチンはもっと強硬に総動員かけてすべきだっていう人は、中枢に近い人にもいるんじゃないかと…」

この強硬派の声は、実は反対派の声よりも厄介だというのは服部倫卓氏だ。

この記事はテレビ発ですが、珍しく核心をついている、と私は思うのです。プーチンは、西側と仲良くすると破滅なのです。KGB出身らしく、そのことは彼は誰よりもよく知っている。だから、彼は戦っているのですよ。冷静に見るならば、それ以外、理由なくないです? そして、この構図は世界中どこの国でも変わらない。もちろん、中国も。しかし、我が日本は実はだいぶマシ、なんじゃなかろうかと。

神の国の理由

以前の記事でも書いたのですが、日本は先進職で唯一残った独立国ではないかと。理由は単純明快、軍隊を持たないからです。

それにしても、なぜ日本だけが、そんな特別待遇を許されたのでしょうか?

教科書の日本史を見ても、なかなか分からないことがある。例えば、「日本が大航海時代に植民地にならなかったのはなぜか」という疑問もその一つ。

(中略)

「あらゆる民族の人々と話してきたが、日本人こそ一番良い発見であった。キリスト教以外の宗教を信仰する民族の中で、日本人に勝てる他の民族はいない」「人々の大半が読み書きの能力を備えている」「神の法を理解するのにとても便利」

スペインに日本征服を断念させた武力と知性(上)大航海時代になぜ植民地にならなかった? 宣教師が伝えた「日本人に勝てる民族はいない」 ZAKZAK

プロパガンモロだし~。戦前の日本人じゃないんだからさ。こんなおべっかに引っかかるとでも? 

秀吉は、スペインに「侵略の下心あり」として、サン・フェリーペ号の事件を契機として、マニラ総督の派遣したフランシスコ会宣教師や、信徒26人を磔(はりつけ)の刑に処する。

スペインが、秀吉に対して武力を持って報復しなかったのは、日本の武力が強大であったからである。

日本の武力が強大だったからだって? ちゃんちゃらおかしい。巨大な軍事力を持っている国ほど独立が、困難になるのです。武器庫にどんな最新のセキュリティーをかけても無駄です。なぜなら、マスターキーを持っているのは、”やつら”なのですから。

では、最後に日本が唯一の独立を守ったホントの理由をお教えしましょう。日本を守ったのは天皇様? ノンノン・・答えは一目瞭然!

悪魔から一番遠い場所に住んでる・・

これが「神の国」のホントの理由。上は、寒すぎて通れないからね! ユーラシア大陸と陸続きか、北の海に氷がなければ、日本はとっくに滅びてました。

日本を守ってきた神様の正体は、水だったのです!