統一教会どころの騒ぎではありません。日本社会全体が、巨大なカルトの中にあることが露呈してしまいました。これは結構、いえ、かなりヤバい話です。
その巨大なカルト教団の名は「芸能界」です。
覚めない夢
「子どもが、芸能界に入りたいって言ってるんだよね~」
無邪気な笑顔で、子どもの夢を語るお母さんの話を聞いたのは、つい一週間前のことです。
「子どもが、暴力団に入りたいって言ってるんだよね~」
と言われたら「いったい、どんなジョークセンスだい!?」っと、怪訝な顔を返すしかないはずですが、私は「へえ~」とほほえましくその話を聞くふりをしました。
今、まさに芸能界はそんな領域に没落しつつあるわけですが、その急激な転落劇に世間的な理解は追いついておらず、夢から覚めない状況が続いていると言えるでしょう。
私に関しては、こうなることは3、4年前に察知済みであって、ゆえに「脱会」が進んでいたと言えます。どう変わったのかと言えば、芸能人に対する価値を感じなくなったのです。
彼らを嫌いになったとか、憎いから糾弾したいとか、そんなことは全くありません。単に、私にとっての彼らが「普通の他人」になっただけです。
実は二十年くらい前に、職場がテレビメディアからの取材を受ける機会があり、私はその依頼が舞い込んできたとき、このチャンスを逃すまいと邁進し、結果、放送までこぎつけた経験があります。
その時に職場にやってきたのが、今を時めく、ジャニーズタレントだったのです。
私は男性ですから、ジャニーズのタレントが特別好きなんてことはありませんでしたが、その時は興奮し、担当のディレクターさんにサインをねだったことを記憶しています。しかし、ジャニーズ事務所の規則でサインは出来ないとのことで、その時に買った色紙が今も部屋の片隅に残っているのは、今となっては彼らとの懐かしくも、甘酸っぱい思い出です・・
そう言った芸能人に対する、憧れ、興奮の気持ちというのは、一度は誰もが抱いたことがあるはずで、それがまさかのカルト的な洗脳であったなんて、その時は夢にも思っていなかったのです。しかし、覚めてしまえば、何のそのです。
ぐうの音も出ない
残念なことに、ジャニーズ、いえ、芸能界には、擁護できる要素がこれっぽっちもない、というのが覚めてみると分かる現実です。残るとすれば、信仰心、ただそれだけです。
これは、前述のように北公次さんの告発本や、文春との裁判で少年への性加害が認定されてなお、それと知っていながらジャニーズタレントに人気があるからと言って性犯罪に目を瞑り、結果的にジャニーズ事務所のタレントの売り出しに貢献してきたことは、ある種の共犯、幇助であるとも言えます。
おそらく、これらの片棒を担いだメディアの問題は、ジャニーズ事務所の解体が決まってから総括の対象となっていくことでしょう。
さらに、そのような事務所の実態があることは社会的にある程度知られていながら、そのような事務所に愛する我が子を入所させ、性加害の現場となった「合宿所」に寝泊りさせジャニー喜多川さんやその関係者らの性欲の具にされた件もあります。これは実質的に人身売買にも近しい問題にもなり得ます。というか、我が子たちが望まない性加害の対象となったという犯罪性を、未成年である子どもたちはともかく親たちは本当に知らなかったのでしょうか。
「全員うすうす気づいてましたよね…」燃えに燃えているジャニーズ性加害問題から見えてくる“深すぎる病理” 文春オンライン
この記事に書いてあることは、夢を取っ払った、完全な現実です。ぐうの音も出ないと言ったところでしょうか。
言わば、現実はかくも凄惨な性犯罪の老舗も同然であるのに、虚構の世界では煌びやかに着飾り、女性たちを魅了するダンスや話術に磨きをかけた、躍動する若者たちの青春だったとするならば、そのような推しの世界もこのまま存続していて良いのでしょうか。
ジャニーズ≒芸能界は、性犯罪集団であり、反社会的な組織であり、日本人全員を巻き込んだ、巨大なカルト集団であるというのは、本当に残念で残酷な現実であり、日本社会の大問題であるというのは、特別大げさな話でも何でもありません。
私も含めて、日本人の99%が「芸能界」というカルト教団の洗脳下にあり、正常の思考を奪われていたことは、全く否定のしようがありません。
映画を観た海外の観客たちは、その壮絶な生活に驚き、ショックを受けたという。
「電波少年的懸賞生活は’98年の企画で、25年の時を経て再び脚光を浴びましたが、同時に日本のテレビ界の闇も掘り起こされる可能性がありそうです。SNS上では『あの番組は深刻な人権侵害だったということ』『さすがにこの時代でもアウトだろ』といったコメントが寄せられています。
「電波少年」の”監禁懸賞生活”上映に海外の観客はショック!ジャニーズ問題に続く火種になる可能性 FRYDAY DIGITAL
当時、これをさすがにやり過ぎだろ! と非難した人がどれだけいたでしょうか? それは、私たちが正常な思考を奪われていた証拠ではないでしょうか?
それどころか、「タレントに罪はない」などと、経団連のような団体が、堂々と宣わっていることは驚異です。
細野弁護士、ジャニーズ問題“タレントに罪はない”も…「トップの不祥事で倒産する会社はざらにある」
スポニチ
まさにその通りであって、この期に及んで「タレントが特権を維持できないのは、おかしい」などと言う主張は、常軌を逸しています。
彼らは例え芸能界を追われても、暴力団関係者のように、就職が出来なかったり、一般的な活動が制限されるわけでもない訳です。
彼らは、テレビに出られなくなる、特権を維持できなくなるだけです。しらんがな。最初からなくて当然のものではないのですかね? それに、そもそも最初から、狂った集団だったのですから。
権威は失墜した それ以上でもそれ以下でもない
しかし、先程も書いた通り、私は今更、芸能界、タレントを糾弾したいと考えている訳ではありません。以前の記事でも書きましたが、芸能界が売春契約で成り立っていようと、本人たちがいいのなら、別にいいんじゃん?と思います。
何かを犠牲にしなければ、上に上がれないのは、どの世界も同じではないですか。
しかし一方で、芸能界とは、そのような実態を伴った反社会的な組織であると言う現実からは、逃れられません。芸能界を崇めることは、信仰の自由からも誰からも否定されるものではないと思いますが、少なくとも今後は、人様に堂々と宣言できるようなことではなくなった(なる)とは言えるでしょう。それは、こそこそと見るしかない恥ずかしいことになった(なる)、ということです。
つまり、芸能界の権威は、失墜した(する)のだということであって、これがこの記事で最も言いたいことであり、これらのことは、それ以上でもそれ以下でもないと言うのが、私の結論です。
さっきも書いたけど、私は正義感にあふれる男じゃないので、別にみんながいいんならいいんじゃないですか? というスタンスですよ。でも、正面から自己弁護してるのは、そりゃあさすがに甘~だろ、って思ってるだけです。
「私たち全員が間違っていた」
ということくらい認めろ、という話ですね。いるんですかね? この件に関して、間違ってないって言える人。知らなかった? なにもかも? えー!?
思い起こせば、世間の認識とのギャップにより、日本社会を覆う芸能界の洗脳の不気味さを強く感じたのは、この一件でした。
「2005年、当時18歳だったマリエさんが、レギュラー出演していた番組の司会者である島田紳助さんから、枕営業を持ちかけられたという内容でした。その場にいた出川哲朗さんのことも名指しで批判し、枕営業を断った結果、番組への出演がなくなったと主張しました」
島田紳助と出川哲郎からの枕営業強要を告発したマリエ、アパレルブランド『パスカル・マリエ・デマレ』が好調、第一子女児との充実生活で芸能界に未練ナシ! 週刊女性PRIME
18歳の女性が、半強制的な性交を求められたと言うこの犯罪的な行為に対し、世間は無視どころか、加害者側にたった人気者の出川氏を擁護し、被害者側である不人気者のマリエ氏を叩きました。
「マリエの話は嘘だ」というのならまだ分かるのですが、世間は「マリエの話は本当だろう」としながら彼女を非難、つまり「余計なことは言わずに黙っとけや」と、彼女を脅したのです。
寝た子を起こすな! 子どもの夢を奪うな! と。
私は、そこに狂気を感じたわけですが、今なお、その狂気の洗脳は続いたままである、というのが日本社会の現実です。
いえ、日本社会だけではないですね。
ジャニーズ告発のBBCで…英人気コメディアンの性加害疑惑が波紋「当時16歳の女性ら4人」が告発
FRYDAY DIGITAL
これは、世界的な、国際政治的な話であることは、これまで何べんも書いて来た通りであり、なぜ、こんなことになっているのか、そもそも「西側」はなぜ、こんな狂気の社会構造になっているのかと言えば、タイトルに書いた通り、すべては「亡国」のためである、というが当ブログの導き出したすべてです。
その辺りを次回の記事で、より深く抉ってみたいと思っています。