ジャニーズの問題はとてつもなく、日本社会に横たわるとてつもなく大きな問題であることを前回、指摘いたしました。しかし、それとは別に、この日本史上最大のスキャンダルが、「政治的な目的」をもって出されてきたことは明らかです。

60年近くジャニー喜多川事件の隠ぺいに協力してきた新聞・テレビの、報道全体に対する姿勢は明らかだといえよう。彼らの報道など信じるべきではない。

(中略)

ウクライナ戦争、ワクチン、地球温暖化、2020年米大統領選挙等、新聞・テレビが声高に騒ぎ立てる内容のほとんどが「嘘・隠ぺい」であると考えざるを得ないことは、これまでに明らかになったジャニー喜多川事件を含む「新聞・テレビの不祥事」を見ればわかる。

ジャニー喜多川事件「幇助」問題でのテレビ・新聞の責任の取り方・改革には電波オークションが必須 現代ビジネス

それを「極右派」の大原浩氏が伝えている、というのが実に分かり安いではないですか。それは彼らの軍事作戦であり、私はそれに「TRUTH」という愛称をつけたのです。

目的は「支配」ではなく「破壊」

彼らが支配のためにそれをやっていると言うのは大きな勘違いで、その説明は、現実を表していないことを指摘してきました。じゃあ、彼らは何をやっているのか? と言えば「破壊活動」ですね。

彼らが破壊しようとしているのは、「現代のローマ帝国」。つまりは、西洋文明社会です。

イーロン・マスク、人類は再び「ローマ帝国滅亡」を目撃しようとしている

Forbes JAPAN

これまた、2018年ころの”最もつらい時期を経て”「極右派」に転向したイーロン・マスクさんが言うのだから、これほど分かりやすい話もないでしょう。

それにしても、前回も問うたのですが、「現代のローマ帝国」はなぜ、こんなにおかしな「カルト社会」になっているのでしょうか?

破壊するための世界

それはずばり、そもそも破壊するために作られた社会だからだと思いますね。

ええ!? 最初から?

いえ。

いつから?

答えは、戦後です。

激動する内外情勢で、原をはじめ政府首脳が最も憂慮したのは、君主国の相次ぐ崩壊だ。1912年の辛亥革命で中国・清王朝が滅亡したのを皮切りに、1917年のロシア革命でロマノフ王朝が倒され、皇帝ニコライ二世は家族もろとも処刑された。翌年には第一次世界大戦で敗退したドイツのヴィルヘルム二世が退位して帝政が崩壊。同時期にオーストリア=ハンガリー帝国の皇帝カール一世も退位し、中欧で650年君臨した名門ハプスブルク家の歴史にピリオドが打たれた。

君主国が次々崩壊… 卒業の春を迎えた皇太子に、皇国の命運が託された 産経新聞

ちょっと酷い言い方をしますと、彼らは世界大戦を起こし、世を治める力を持った「賢人」を排除して、「馬鹿」を台頭させたのです。

先の世界大戦[第一次世界大戦]後に、ドイツ皇帝(カイザー)の体制を崩壊させなかったほうが、われわれにとってはよかったと思う。ドイツ人を立憲君主制の方向に指導したほうがずっとよかったのだ。彼らから象徴(シンボル)を奪い去ってしまったがために、ヒトラーのような男をのさばらせる心理的門戸を開いてしまったのであるから。

立憲君主制の国、日本――カイザーの体制を崩壊させなかったほうが・・・ SYNDOS

これが「世界大戦」の最大の目的だった、と思います。

ヒトラーに心酔するような、おバカさんたちに権限を与えることが、目的だったという訳です。

なんで? 滅ぼすためです。そりゃ、馬鹿に国のかじ取りを任せたら、崩壊するに決まってますわな。非常に分かり安いですね。

支配者は賢いんです。当然です。ヨーロッパを650年統制してきた実績があるんですから。でも、支配者は悪魔なんじゃないのって? そりゃSNSでは、そう言われます。だって、破壊する側が運営してんだから。

帝国主義とは、金融資本の活動ゆえではなく、金儲け目当ての投機的な行動のゆえでもなく、軍事至上的な軍部や政治家の地政学的判断でもなく、あるいはそれら個々の要因だけではなく、文明化の使命を善意からになおうとした市民、さらには問題解決を切望していた当時の労働大衆までをも引き込んだものだったのである。第一次世界大戦が勃発したとき、いずれの国でも多くの国民は疑念もなく開戦を支持したのであった。

『興亡の世界史 近代ヨーロッパの覇権』 講談社学術文庫

その悲劇を生んだ最大の原動力は、扇動されて、正常な判断を失った大衆だったとも言えそうです。全く知覚不足の人たちの力が増大され、暴走させられた、これが本質だったのではないですかね。

馬鹿が悪いのではなく、馬鹿の力を増大させてしまう社会システムが悪かったという訳です。

なんで、ジャニーズの問題みたいな醜悪な事件が、何十年と隠蔽されてしまうのか? なぜ、セクハラやパワハラが蔓延していて一向に解決しないのか?

答えは全部、同じです。馬鹿が出世しているから。現状をおかしい、異常であると気づけないから、馬鹿なのです。

彼らは圧力どうこうの前に、そもそも「これ、おかしくね?」と思えないのですよ。「おかしいやつ」が社長一人だけなら、問題はすぐに解決しますよ。

ビックモーター事件を見て、うちの会社も似たようなもんだよなあ、と思った人は結構いたことでしょう。

「仕組まれた社会システム」

では、なぜ、馬鹿が出世するのか?

ピーターの法則? くだらん。

本当の理由は…

まず、かつて日本中の学校にある部活が軍隊と密接に関係していたことを忘れてはならない。本来、楽しいはずのスポーツが、日本では軍隊の訓練や兵士予備軍としての男子学生の心身を鍛練する手段として利用された歴史が日本にはある。

特に、戦前の日本が軍国主義化するとともに、スポーツは「体育」という言葉で置き換えられ、日本人の間には「スポーツ」と「体育」は同じ意味をもつ言葉として定着した。

日大アメフト部問題と「旧日本軍の組織と論理」の共通点が見えた 現代ビジネス

これなら「亡国」が社会に予め仕組まれているって私が考える理由、分かってもらえるかなあ。

特に、軍国主義時代には、部下は上官に絶対服従する必要があり、厳しい上下関係による規律が求められていた。それゆえ、命令と服従という組織原理が、学校という教育機関で「体育」という教科を通して、徹底的に叩き込まれていったのである。

「服従」≒「カルト」。会社ね、これ。前にも書いてるけど、面接のど定番質問がこれだからね。

「あなたは、うちの会社に服従しますか?」

例えば、お見合い・・古いか・・マッチングアプリで初めて会った人に「私のどこが好きなんですか?」って聞かれたら、「馬鹿か、こいつ。もう二度と会わねえ」ってなりますよね。でも、あいつら聞いてくんだよね。初めて出会った場で。

「御社のスタイルが一番セクシーです」って言えばいいのかな?

評価基準が、最初から「能力」じゃなくて「服従度」なんですね。馬鹿だなあ。だから当然、それをおかしいって思う人は、もう、そこにいないんですよ。

絶対服従の馬鹿は自ら問題意識を持つことはないため、それを解決しようとすることは皆無です。セクハラやパワハラのような、「幼稚な大問題」が一向に解決されないのは、そのためです。

この問題の本質は、終身雇用・年功序列の日本独特の雇用制度がかんぜんに行き詰まり、機能不全を起こしていることです。報酬が成果にもとづいていないなら、能力以外のなんらかの要素で給与や待遇を決めるしかありません。それは正社員という「身分」や男性という「性別」、日本人という「国籍」や勤続年数という「年齢」でしょうが、高い能力をもつ人材がこのような制度に魅力を感じるわけはありません。

「日本社会を「破壊」し腐らせていくひとたち」 橘玲

馬鹿が日本を破壊するってのは、私だけの特異な考えでもないようです。

連合をめぐるドタバタ劇は、誰が日本社会を「破壊」し腐らせていくのかをよく示しています。本人はまったく気づいていないでしょうが。

そして、それは日本だけではありません。その本場は、この国でしょう。

「アメリカ人がカルト空間に閉じ込められている」というのは、私の思い込みというわけではない。2016年のトランプ大統領誕生後に刊行され、大きな話題となった『ファンタジーランド 狂気と幻想のアメリカ500年史』( 山田美明、山田文訳、東洋経済新報社)で、作家のカート・アンダーセンは、アメリカという国は「自分たちだけのユートピア」を求めて故郷を捨てたピルグリム・ファーザーズという「常軌を逸したカルト教団によって建設された」と述べている。

それ以来500年のあいだ、アメリカは「ファンタジー(魔術思考)」に支配され、ひとびとはしばしば「狂乱」に陥った。そうした歴史を顧みるならば、真実(トゥルース)を否定する大統領の登場はなんら驚くようなことではなく、むしろ必然だったとアンダーセンはいう。

アメリカ人はカルト空間に閉じ込められているのか 橘玲公式Blog

そう、彼らの目的はバカの力を増大させて国を破壊すること。それが、軍事作戦「TRUTH」。

「フェイクニュースと悪質なジャーナリズムが大きな低迷を招いた。悲しいかな、多くの他のメディアがこれに続くだろう。国民は真実を欲している! 」

「国民は真実を欲している! 」トランプ大統領、アメリカで相次ぐメディアの人員削減をあざ笑う BUSINES INSIDER

私は「トランプは正しくなる」と予言しました。先に日本では、そうなりましたかね? 念のためもう一度書いておくと、「トランプは正しい(かった)」と「トランプは正しくなる」の意味は全然違うのでね。

馬鹿の巣窟と賢人の条件

こうして日本の”頂上”は馬鹿の巣窟になったのですが、その中でも特にひどいのが、経済学です。

「すべて財務省が悪い」というのが昭和や平成の前半に使われた論理だが、平成の後半と令和においては、スケープゴート(贖罪の山羊)は日本銀行となっている。そして、リフレ派は「インフレになれば、すべての停滞が一気に解決する」と主張し、そのためには「ただマネーをばらまけばよい」と主張したのである。

なぜ経済学者も政治家もバカになったのか? 小畑績

最もつまらない陰謀論の一つである、財務省黒幕論。馬鹿の話は本当につまらない・・

そして、インフレ論の提唱者たちは、すでに決定的になったはずの大きな間違いを認めることすら出来ません。仕方ありません。いまだに気づいてさえいないのですから。

私が知る限り、この間違いを認めたのは、現米財務長官のジャネット・イエレン氏とこの記事の筆者、慶応義塾大学教授の小幡績氏。

では最後に、私が常識による政策を提示しよう。

まず、インフレ。インフレになれば、手持ちの貯金、給料の価値は目減りする。だから、消費を控え、節約するしかない。悪いのはインフレである。物価が上がらないのは、むしろ生活者にとって望ましいことである。

デフレスパイラルという、物の値段が際限なく下落していく世界は恐怖である。だが、大恐慌のときと違って、今は街に失業者もあふれていないし、物価は上がらなかっただけで、暴落したわけではないのだ。

賢人の小幡氏の意見は、とうとうここで書いて来たこととぴったり一致しました。つまり、当ブログ読者は、賢人だったということです。

それは当たり前のこと、なのです。自然がどういう状態か、それがわかることが賢人の条件かも知れませんね。

馬鹿をちょっとフォローしておくと、馬鹿者が出世するとことは、きっと、本人たちにとっても望まないことなのです。彼らは彼らで苦しんでいる、と私は思いますけどね。

オチ

少々、長くなりましたが、最後にオチをつけて、この話を終わりにしましょう。

彼らはエコノミストを名乗り、経済改革の立案作業にどこ までも固執し続け、工業や農業、並びに財政についても多くの著作を出したが、その真の狙いはキリスト教を始めとする全宗教の撲滅と、政治の完全な転覆と、政府の完全な転覆とにあった」

こうロビソンは指摘し、ヨーロッパ全体を混乱に巻き込んだ無神論者、 アナーキストたちの社会革命、すなわち近代化を、情報操作による破壊活動だと断罪したのであった。

『フリーメーソン‐‐「秘密」を抱えた謎の結社』 荒俣宏

あ、あれ?

本来、この国を冷徹に統治しなければいけなかった教養ある貴族階級が堕落し、情報に踊らされる平民たちの力が 世の中を動かすようになり、議会も彼らが主流になってきたことで、国のバランスが崩れ、国の正しい理性が次々に失われ、国家全体の意思が賢者によって主導されない、という状況になった。 このことの危険性を、彼は説明したかったのだ。

しかも、啓蒙主義のまぶしいヨーロッパの議会でも、安い金で容易に動く人物が政治を取り仕切って、政治腐敗を生み出した。政治腐敗というのは「自由解放」という情報操作が生み出した 必然の結果であり、この自由はわが国に贈賄がはびこったエリザベス女王時代に次いで生じた現象にほかならないのだ。エリザベス時代といえば、薔薇十字の運動が始まったころであるが、賄賂を贈ったり贈られたりという闇経済が成り立ったときとも時を同じくしているのだ。

ロビソンはここで野放しの資本主義にも、社会堕落の元凶の芽があるということを警告してい る。金銭感覚だけによって、政治を考える階層の伸長こそ、諸悪の根源の一つだと断じているのである。そして、そのような大陸の動きの中で生み出されたのが、あの世界を混乱に陥れようとした真の黒幕、イルミナティなのだ。こう警告したわけである。

世界で最も有名な陰謀集団の存在を世界に告発した、物理学者のジョン・ロビソンによれば「イルミナティ」の目的は、支配階級を破壊することにあったそうですよ。

どうも、私たちが教えられた話と違うなあ。そう言えば、そもそも、それを教えてくれたのって、誰でしたっけ?