江戸川乱歩作、ドラマにもなっていました『D坂の殺人事件』を読みました。この作品はとても面白かったです。名探偵、「明智小五郎」が初登場となるのですが、江戸川乱歩特有の異様な世界観が表現されており、私はこういうのが、とても好きです。
この短編小説の中で、エドガー・アラン・ポー作の『モルグ街の殺人事件』が出てくるのですが、こちらの作品はその影響を色濃く受けています。そして、この2作品、実は日本の「お笑い」に近いものなのではないか、という独自見解をこれから書いてみたと思います。殺人事件とその解決という非情にシリアルなものであるはずの、「推理小説」がなぜ、「お笑い」近いのか? そのキーワードは”非常識”にあるのではないでしょうか。
※以降、ネタバレを含みますので、ご注意ください。