反原発はブーム?

安部政権が原発再稼動に向けて、本格的に動き出すようです。

私は、震災の後に反原発が盛り上がるのを見て、それは難しいのではと思い、その思いのまま「火の鳥と原発」こんな記事を書いたのですが、やはりそのような方向で動いていくようです。

そんな安部政権の支持率は70パーセントに近いのですから、いったいなんだったのでしょうか!? と思わざるを得ません。反原発ブームなだけだったのかもしれません。

 

未来は夢ではなく、過去と同じ現実

一気に脚光を浴びた太陽光発電もパネルに毒であるカドミウムを含むなど、大量生産、大量廃棄となれば、そのためのエネルギーのことも考えるとなると、とてもエコなどと呼べたものではないようです。

豊かで便利で安全な世の中を”楽に”与えてくれる存在は、夢の中にしかない。やはり、火の鳥の存在は幻だったというところでしょうか。いい本を読んでいれば、皆が幻の火の鳥を追いかけているときもそんなものはいないんだと気づくことが出来るかもしれません。

 

よく新しいテクノロジーが出てくると「夢の~」などといわれますが、それが人間の欲望を煽るためのものである、ということに気がつくと、行き着くその先がいいものではないと分かることが出来ると思います。原発は過去の夢のクリーンエネルギーです。未来の夢のエネルギーは本当の話なんでしょうか? きっと、それも手塚治虫さんの漫画『火の鳥』の示唆通りということになるでしょう。

私たちの今立っている地点を基準にそこから先を”善”と考えるのは、あまりにも都合のいい、子供じみた夢想だとは思いませんでしょうか? 過去と未来は同じで、現実である、と考える方が、自然で当然なことだと私は思いますが。

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それにしてもここまで株高のためにやってきただけのような安部政権がなぜ、ここまで支持率が高いのでしょうか? 皆が政治に求めたのは株高だったのでしょうか? 国民の7割が投資家ではないでしょうに。甚だ不思議なものだとも感じております。

 

追記 2015年4月15日

自民党が原発を2割に確保する方向で動いていくとのニュースが出ていましたね。

当ブログでは震災のすぐ後から脱原発は現実的には難しいという見解を示してきましたが、今のところその通りになっております。私だって、脱原発したいですが、まあ、巷にある脱原発論でまともなものは一つも見たことはありません。どれも胡散臭さ満載です。

 

ローリスク、ハイリターンなものなどあるはずがないのですが、本当のハイリスクには目を背けて突き進む。突っこませる。これが文明なのでしょう。その原動力は人間の欲望だと私は文学と漫画『火の鳥』に学んだのです。