予想通り、米大統領選がとんでもないことになっていますね。いったい何が起きているのか? それは世界最大財閥ロスチャイルド家の「ロンドン」と「パリ」が抗争を繰り広げていると言うのが、私の見方です。

そして、この米大統領選における最終的な決着はいったいどうなるのかと言うと、これまで書いてきた通り、「ロンドン」つまりトランプの勝利に終わるのではないか、と予想しています。

理由は、彼らはまだ何もしていないからです。

「ロンドン」と「パリ」が抗争の根拠

なぜ、ロスチャイルドの「ロンドン家」と「パリ家」が抗争状態にあると言えるのか、その根拠はいくつかありますが、その中でも、米民主党がイスラエルの言うことを聞かなくなったことは、決定的に重要な事実と言えるでしょう。

ワシントン:アメリカ合衆国国務長官であるポンペオ氏による、イスラエルの違法入植活動の正当性を認める声明は、アメリカ議会においてイスラエルの政策に対する最大級の抗議を引き起こすこととなった。

107名の民主党議員が金曜日(11月22日)に、入植を認める声明を行ったことについてポンペオ氏を非難する書簡に署名を行った。

107名の民主党議員が、イスラエルの違法入植へのポンペオ氏による承認に抗議 ARAB NEWS

ご存知イスラエルは、それまでアメリカの共和党、民主党の2大両党を支配するまさに世界最強の小国だったのです。

AIPAC(米国イスラエル公共問題委員会)を中心とする米国イスラエル・ロビーの影響力の強さは、「前例がない」とまで形容されてきた。それを担保してきたのは、イスラエル支持に関し米国ユダヤ社会が一枚岩を誇ってきたことにある。

米国ユダヤ社会で強まるイスラエル批判――新時代のロビイング組織
立山良司 / 中東現代政治 SYNODOS

そこに重大な変化が起こったのは、2015年~2016年です。

オバマ米政権は23日、イスラエルが占領するヨルダン川西岸やガザ地区、東エルサレムなどで続く入植活動の停止を求める国連安全保理の決議案に、拒否権を行使する代わりに棄権した。イスラエルを非難する決議にアメリカが賛同するのは異例だ。ドナルド・トランプ次期米大統領が直前まで、拒否権を発動すべきだとツイッターで現職大統領に揺さぶりをかけ続けたのも、異様な光景だった。

イスラエルの入植に非難決議──オバマが最後に鉄槌を下した理由 Newsweek 日本版

民主党が最強のはずのイスラエル・ロビーに反逆したのです。この究極のターニングポイントに不覚にも、つい最近まで私は気が付かなかったのです。

ご存知イスラエルを建国したのはイギリスであり、ロンドンのロスチャイルド家です。そして、アメリカはイギリスから覇権国家の地位を受け継ぎました。

つまり、民主党は「家父」に公然と反旗を翻したのです。

そんな大胆なことが出来、「骨肉の争い」に発展する可能性を持つのは、唯一その「家族」だけだとは思いませんか?

最強の諜報力を誇るイスラエル

世界の諜報の最高峰に君臨すると思われるのは、イスラエルです。

モサドはイスラエル建国の翌年にあたる1949年、前身組織が創設された。その活動を規定する根拠法がなく、ゆえに非合法的な活動もできると解釈されてきた。モサド長官の氏名さえ、長く伏せられてきた。公表されるようになったのは、ようやく1996年のことだ。

導かなければ民は滅びる 「最強の情報機関」モサドのモットー Global+

私がこれまで見てきた限り、彼らは「なんでもできる組織」です。暗殺など朝飯前、旅客機をビルに突っ込ませたり、時には天変地異さえ引き起こしている・・そうです。

イスラエルが支持しているトランプが本当に負けそうなら、彼らはそれこそ大停電でも起こして「イスラム過激派の襲撃だ!」とか言って、選挙ごとぶっ潰せるわけです。

彼らは、戦略性も非常に優れています。私も見ていて感心してしまうんですよ。EU離脱への一連の作戦なんて、ほとんど芸術です。彼らはテロリストなので、誉めたくはないんですけどね。

しかし、そんな戦略家は、今回何もしていません。本当に驚くほど静かです。

対して、とにかく色々なことをやってきたのは、私が「エリート」と呼んでいるパリ家側です。しかし、彼らの作戦はいつもかなりしょぼい。

その攻撃は結局、「ロシア疑惑」に「PCR詐欺」「郵便投票の不正」で、後は大騒ぎするだけです。どれも実にくだらない。子供の嘘レベルですね。

大人が見れば、すぐにわかるような物ばかりです。

なぜ、何もしなかったのか

インタビュアー:メディアは、選挙結果の予測を大きく誤りましたね。

チョムスキー:必ずしもそうとは言えません。メディアは僅差でクリントンの勝利を予測していました。実際、一般投票はその結果通りだった。メディアや世論調査が予測できなかったのは、時代遅れの政治システムが、保守的なグループに想像以上の大きな権限を与えているということです 。

人類の未来―AI、経済、民主主義 (NHK出版新書 513)

2016年、「保守的なグループ」ことロンドン家側は選挙人制度を操り、華麗に勝利をかっさらいました。そして「メディアが読み違えた」と嘯き、敗者と世間をあざ笑いました。

そんな彼らが、今回は「何もしなかった」のです。これは不審だと勘を働かせるべきポイントでしょう。彼らの力も徐々に衰えているでしょうが、まだ「何もできない」ままに負けると考えられるほどではないはずです。

そんな中、日本で唯一と言ってもいい国際政治分析の第一人者、田中宇氏が、鋭い推察を披露していました。

もしかして・・・と私が思ったシナリオは、民主党に不正をさせるのがトランプの仕掛けた罠でないか、というものだ。トランプ側は不正をしない。隠れトランプが大勢いる。民主党が不正をしなければトランプの勝ちになる。トランプは、夏前から郵送投票に反対しつつも阻止せず、民主党が今回のような不正をやるように仕向けた。不正が行われ、バイデンが今のようにもうすぐ勝つ状態になったところで、トランプは開票作業を止めさせた。バイデン親子の中国ウクライナからの贈賄について司法省から電話させれば、バイデンはとりあえず開票作業の一時停止に応じる。これが今だ。

今後、この膠着状態のまま時間がたつほど、民主党の選挙不正について詳細がわかってくる。トランプ傘下の諜報界は、民主党側にスパイを潜り込ませ、不正について何らかの証拠を握っている(証拠を握れる状態を作れなければ民主党に不正させない)。これは「おとり捜査」である。これから証拠がリークされていく。ロシアゲートの逆転劇に似ている。決定的な証拠がリークされる前後に、マスコミがネバダ州のバイデン勝利を確定し、バイデンの当選を発表するかもしれない。しかしそれと同時に民主党の選挙不正について決定的な証拠が暴露され、マスコミも選挙不正に協力してバイデン勝利を捏造していたことがバレていく。 (スパイゲートで軍産を潰すトランプ)

このシナリオが成功すると、民主党だけでなくマスコミの権威も失墜させ、軍産の全体を潰せる。最終的な次期大統領はトランプになる。もう少しで勝てたのに、と悔しがる民主党左派は、全米で絶望的な暴動・略奪に走る。米国は混乱が続いて国際信用が低下し、経済も破壊され、軍産が最も望まない覇権の失墜になる。

田中宇の国際ニュース解説

これは十分あり得るシナリオだなと私は思いました。これが彼らが「何もしなかった」理由・・

もし、この推測が当たっていた場合、「保守的なグループ」は、コロナの嘘の暴露にも動くでしょう。トランプは、大統領選後にファウチを解任すると言っているようです。

トランプ米大統領は5日までに、政権の新型コロナウイルス対策チームの一員でもあるファウチ米国立アレルギー感染症研究所長を大統領選後に更迭する可能性に言及した。

トランプ米大統領、ファウチ所長の更迭を示唆 CNN

彼らは「アングロサクション・ミッション」からは、既に脱退していると私は見ています。

グレーター・イスラエル、彼らは独自の世界政府を全く別の方法で進めようとする可能性の方が高く、そのために旧メディア界の破壊にすでに動いています。芸能界がおかしなことになっているのは、このためでしょう。

ですので、コロナはもうすぐ消えるという予測を私は、まだ維持したいと思います。

イスラエルは「ラスボス」です。先に死ぬことはあり得ないでしょう。