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どうやら世界は2021年の1月を持って、「緑の時代」へ転換したようです。それまでの既得権益は軒並み弱体化し、新興勢力が勃興、世界的に力を増しているのが「緑の党」です。

1970年代から世界各国で台頭してきた、エコロジー、脱炭素、反原発、反核、軍縮、反戦、人種差別撤廃、脱物質主義、多文化主義、消費者保護、参加民主主義(草の根民主主義も参照)、フェミニズム、社会的弱者の人権等々をテーマにした「新しい社会運動」の流れで結成が進んだ政治勢力である。出身者の多くが市民活動家や環境保護に関心の高い市民であり、国によっては更に社会民主党、共産党、中央党等の既成政党から離党した政治家が新党としての『緑の党』に合流した他、左派系の労働運動や民主化運動の活動家も加わっている。

「緑の党」 ウィキペディア

「緑の時代」とはつまり、民主主義の時代ということです。

米国の場合

米国の衰退が叫ばれて久しいですね。それはまさにその通りで、2021年に入るとその劣化具合は誰の目にも明らか、目を覆わんばかりという状況になって来ています。

しかし、それは超大国アメリカの一つの側面に過ぎません。別の角度から捉えれば、現在のアメリカは「自立と再生の道を歩んでいる」とも言えるのです。

2020年のアメリカ大統領選挙は、完全にトランプ氏の“独り相撲”でした。「融和のバイデンか、分断のトランプか」よりも「トランプか、反トランプか」ばかりに注目が集まり、最終的にバイデン氏が勝利したのも、アメリカ国民が「バイデン氏を選んだから」というよりも「トランプ氏を選ばなかったから」という印象を強く受けました。

「下手をするとトランプ復活の可能性」バイデン大統領が絶対やってはいけないこと PRESIDENT ONLINE

この記事の通り、2020年の大統領選挙は、アメリカがトランプを拒否した選挙だったのです。そのトランプを強く支持してきたのは、一言でいえば、イスラエルです。

「時はきた!」のお笑い種

「すべてがイスラエルの思いのままになる時代がやって来た!」

トランプ勝利のニュースによって世界中が困惑や落胆に包まれたなか、歓迎ムードで受け止めた数少ない国の1つがイスラエルだ。

もともとトランプと親交が深いベンヤミン・ネタニヤフ首相は、トランプの勝利が確定すると即座にお祝い動画を配信。トランプをイスラエルの「真の友」と呼んで選挙戦の勝利を喜ぶと、トランプもすぐさま電話で礼を述べ、ネタニヤフをホワイトハウスに招待したという。

「トランプこそ救世主!」と歓喜に沸くイスラエル─米ポピュリストとの「蜜月」の先は我が世の春か、世界からの村八分か COURREIR

イスラエルの現政権である「リクード」は、アメリカ最強のロビー団体であるAIPAC(アメリカ・イスラエル公共問題委員会)と見分けがつかないほど、親和性が高くなっています。

政治的に最も影響力を持つ親イスラエルロビイスト団体「米国・イスラエル公共問題委員会(AIPAC)」は、2016年3月に主催した集会で大統領候補者を全員招いた。そこでトランプは、パレスチナに対し強硬なネタニヤフに批判的だったオバマを揶揄した後に、「エルサレムをイスラエルの永遠の首都にする」と誓い、会場を沸かせた。

こうしたトランプの「親イスラエル発言」は、選挙でもそこそこの貢献をしたようだ。

米紙「ワシントン・ポスト」によれば、トランプに感銘を受けたイスラエル人が、イスラエル在住の米国籍保持者40万人にせっせと選挙活動をおこなっていたという。

しかし、最強タッグで臨んだトランプの「新イスラエル時代」は、僅か4年しか持ちませんでした。彼らは偽のチャンピョンだったわけです。

「すべてがイスラエルの思いのままになる時代がやって来た!」だって!?  もはや「時は来た! それだけだ!」状態です 。。(≧m≦)ププッ

2016年米大統領選挙で、ヒラリー・クリントン元国務長官は女性、アフリカ系及びヒスパニック(中南米)系から一定の支持を得ました。しかし、本選で多くの若者がクリントン陣営の選挙運動に参加しなかったために「異文化連合軍」を組むことができず、トランプ氏に敗れました。バイデン氏にはその教訓があります。

「主流派の犠牲者」サンダース支持者に合流をうながすトランプ wedge infinity

2020年、なぜトランプが敗れたのか? 一つにはイスラエル自身が分裂したことがあるのですが、もう一つの重大な要因は、サンダースの民主社会主義勢力が、彼を拒否したからなのです。米国の民衆が嘗ての支配者、「イスラエルの申し子」を排除したということは、アメリカが自立に向かっているということを表します。

第3に、サンダース上院議員のバイデン前副大統領支持の熱意が低い点です。サンダース氏は撤退声明の中で、支持者に対してバイデン氏と連携していくと述べましたが、声のトーンがフラット(平ら)で熱意を持って語っていません。

今の民主党を一つと考えてはいけません。だから、バイデンは豹変するのです。

78歳のバイデン氏はその後半生に、国富に占める中間層の割合が下がり、成長の分け前が一握りの地域に集まるのを目にしてきた。彼は今、3月31日に発表した約2兆ドル(約220兆円)のインフラ投資計画で、この流れを逆転させ、ないがしろにされてきた人々や地域に資金を振り向けたいと考えている。

民主党のバイデン氏が打ち出した雇用・インフラ計画は、財源を法人税増税で賄うもので、1980年のロナルド・レーガン氏の大統領選出とともに共和党が始め、その後民主・共和両党が度重なる減税や規制緩和を通じて育んだ民間市場絶対視の姿勢とは対照的だ。

焦点:バイデン氏、予想外の豹変 インフラ計画で米経済を急旋回 ロイター

これをやらせているのは、間違いなく「若者たち」です。

民主党のオカシオコルテス下院議員は「とうてい十分ではない」と述べた。

彼らに押され、バイデンは、一部において「いい奴」になっています。

政権発足して2ヵ月が経ち、バイデン政権の独禁政策の輪郭が明確になってきた。ホワイトハウスのジェン・パサキ報道官は「バイデン大統領は選挙運動中から、また最近では今まで以上に、巨大ハイテク企業とその経営者の権力の乱用に立ち向かう姿勢を明らかにいている」と、バイデン大統領の気持ちを説明している。バイデン大統領も「ハイテク企業の分割も排除しない」と語っている。

本気でGAFA解体へ…バイデン政権「反独占最強布陣」とその思想 現代ビジネス

どうしたバイデン? おまえは悪のディープ・ステートの手先じゃなかったのか?

バイデン政権の反トラスト法運用で中核的な役割を果たすことになるウー教授は「ネットの中立性(net neutrality)」という言葉を作り出した学者であり、「自由で開かれたインターネット」の構築を主張している。同教授の主張する「ネットの中立性」は、利用者がネット上のすべてのコメントに平等にアクセスする権利を持つ状況を意味している。

まあ、早くうちの記事の検索順位を元に戻してよ。

ドイツの場合

この動きは米の「敵国」ドイツでも顕著です。

「メルケルの凋落」、このブログでは散々書いて来たことですが、2015年以降、イスラエル的勢力は、それを世界に散々宣伝してきました。

ベルギーのブリュッセルで開かれたNATO(北大西洋条約機構)首脳会議では、アメリカのトランプ大統領とドイツのメルケル首相とのぎくしゃくした関係に再び注目が集まった。

この1年半あまり、トランプ大統領は貿易をめぐって一貫してドイツを攻撃し、ドイツが予算面でNATOに十分な貢献をしていないと主張、両者の間ではいくつかの緊迫したやりとりもあった。

11枚の写真で振り返る、アメリカとドイツの驚くほどの関係変化 BUSINESS INSIDER

その勢力がトランプを大統領に選んだ可能性は、頗る高いでしょう。それはイスラエルの右派のうちの一派。しかし、そんな彼らでも、鉄の女を本格的に追い詰めるまでに至りませんでした。

しかし、今度の彼女の凋落は本物です。

西部2州の選挙から3週間が経過し、その結果を踏まえた各種世論調査が公表されているが、CDUとその姉妹政党である「キリスト教社会同盟(CSU)」の支持率は悲惨な状況にまで落ち込んでいる。

4月1日、ドイツの公共放送ARDが発表した調査結果によれば、「メルケル政権の仕事ぶりに満足している」との回答は、1年前の63%から35%へとほぼ半減した。

環境政党「緑の党」の連立政権入りが現実味を帯びてきた。メルケル与党の支持率急落が意味するもの【ドイツ総選挙】 BUSINESS INSIDER

メルケルに本物の鉄槌を下したのは、米国の支配者イスラエルではなく、本国の民衆たちだったのです。

低下した12ポイントのうち4ポイントずつ合計8ポイントが、環境政党である「緑の党」(中道左派)と「自由民主党(FDP)」(中道右派)に移行し、支持率はそれぞれ22%と8%まで上昇した。CDUが連立与党を組む「社会民主党(SPD)」は16%で変化なし。

代わりに躍進したのはやはり、「緑の党」でした。

極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は9%から11%へとわずかに支持者を増やしたものの、前出の【図表1】を再度見てもらうとわかるように、旋風を巻き起こした前回総選挙(2017年9月)の翌年に15%以上の支持率を記録したことを思えば、間違いなく勢いは衰えている。

そして、米イスラエルのトランプ支持勢力(当ブログ通称「保守的なグループ」、「ロンドン派」)が、対メルケル戦略として用意したと考えてきたのが、AFD(ドイツのための選択肢)です。啓蒙医師団のハイコ・シェーニング氏はAFDは、CIAの支援を受けていると発言しています。彼はいつも私の見方を肯定してくれるのです。

さらに、先述した極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の停滞と合わせて考えると、ドイツ(というより欧州)の関心は「移民」から「環境」に移ったとも言える

旧来の右派と左派という世界の2大勢力は、強欲から来る内部対立のためにぼろぼろになり、民衆に漁夫の利を与える結果になっているのです。

よ、どあ~ほ~

だが緑の党の公約を読むと、富裕層や企業経営者には厳しい内容である。たとえば同党は、公的健康保険の財政難を解決するために、いわゆる「Bürgerversicherung(市民保険)」を創設して、自営業者や民間健康保険に入っている市民にまで保険料を払わせることを提案している。また、自営業者にも営業税を払わせることや、所得税の最高税率を引き上げることを求める。つまり緑の党は、現在以上に富裕層から低所得層に富を再分配することを狙っているのだ。

大躍進!緑の党 ドイツニュースダイジェスト

政治の主導権は、既に若者へ

フランスで、ドイツで、フィンランドで。

緑の党系が躍進して、上位の議席数を獲得した。そして、彼らを支持したのは、多くが若者だった。

極右を抑えたのは若者だ。親EU世代で緑の党が躍進。ドイツでYouTuber大活躍:欧州議会選挙の総評 YAHOO NEWS!

日本を見ていればまだまだですが、一度世界に目を向ければ、政治の主導権はすでに若者の手に渡りつつあります。

そして、今回ドイツで大スターとなったのが、ユーチューバー(YouTuber)の「Rezo」である。

彼は情報処理を学んだ26歳で、欧州議会選挙の1週間くらい前に「(メルケル首相の与党:キリスト教民主同盟)CDUをぶっつぶす」という1時間弱のビデオをアップした。

彼に言わせると「与党CDUの人々は嘘をつき、専門家の意見に反する政策を立て、そして私たちの生活と未来を破壊している」。

政府が行ってきた気候変動政策は、統計から見て、温室効果ガス排出量削減の目標を達成するのに失敗してきた。また、それは富裕層を支持する決定のためだと言って、与党CDUを攻撃している。

米国の圧倒的タレント

そして、米国の若者の間で絶大な人気を誇るAOCこと、アレクサンドリア・オカシオ・コルテス氏のタレント性は、歴代最高と思えるほど圧倒的です。

いまアメリカの政治報道で、おそらくトランプ大統領の次に話題にのぼる有名人がいる。重要閣僚でも、トランプ氏周辺に漂う疑惑に関係して追及されている人物でもない。

アレクサンドラ・オカシオ=コルテス。29歳という史上最年少の女性議員として連邦下院議員の仕事をスタートし、1カ月にも満たない民主党の新人だ。ツイッターのハンドルネームから“AOC”と呼ばれている。

米政界にSNS革命?新星オカシオ=コルテスの「心をつかむ技術」 現代ビジネス

旧態依然とした既存政治家が到底かなう相手ではありません。イスラエルが殺さなければ、彼女が2024年の米大統領になる可能性は十分考えられるでしょう。私は彼女の表情を見るにつれ、こいつは時代を変える大物だと感じるのです。

社会主義なんて胡散臭い! 彼らのイデオロギーは青臭くて、聞いていられない!

そんな大人の気持ちも、とっても理解できます。

しかし、諦めた方がよさそうです。時代はすでに変わってしまったのですから。

そして、何より世界の若者は本気です。

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