き、きたー!!

習氏は、ロシアとともに「本当の多国間主義を堅持し、世界の多極化と国際関係の民主化を推進」すると強調。その上で「グローバル・ガバナンス(多国間統治)を、さらに公正、合理的な方向に発展させることを促進する」と訴えた。

長期化が見込まれる米国との対立を念頭に、中国主導の国際秩序の形成に向けてロシアとの関係を重視する考えとみられる。

習氏「ロシアと世界の多極化を推進」 訪露で談話 産経新聞

唯一無二の国際政治分析者、田中宇氏が提唱してきた「多極化世界」が遂に、その実像を表し始めました。誠に余計なこととは思いますが、今回は田中氏の唱える「多極主義仮説」に、当ブログの独自解説を加えてみたいと思います。

「多極主義説」とは何ぞや

まず初めに、田中宇氏の提唱する「多極主義説」とはなんぞや、ということに関しては、知らなきゃ彼のブログを読んてくれと言う話ですが、話の流れとして、ウィキペディアから引用しておきます。

世界情勢は「米国一極覇権主義から多極化に向う」とする仮説をもとに解釈を試みている。

ウィキペディア 「田中宇」

ようは覇権国家アメリカが没落し、その他の新興国が台頭するよ、という国際政治の将来に関する仮説なのですね。この説自体は、特に目新しいものではないとは思うのですが、田中氏のがユニークなのは「隠れ多極派」なる勢力が暗躍し、世界をその方向に導いているという、所謂陰謀的な視点を用いて説明していることです。

私は、初めこの「隠れ多極派」が理解出来ませんでした。現在の欧米の支配層の中に「隠れ多極派」が紛れ込んでいると言うのですが、なぜ、自らの世界を壊して多極化するのか、その合理性の説明が見つからなかったのです。

しかし、ついここ2~3年の国際政治情勢を見ていると「はは~ん、そう言うことか」となりました。簡単な話、習氏とプーチン氏のバックも「隠れ多極主義者」なのです。ようは「キャリア乗り換え」が、隠れ多極主義オペレーションの深謀かと思います。

そう考えれば、理解が簡単でしょ?

それにしても、このような情勢を分析、予測してきた田中氏の手腕はお見事という外ないでしょう。

中国にヤラレル

2017年のアメリカ大統領選の異様な様子を見た私は、この世の最高権力者がトランプを勝たせと直感しました。それは高校生の時に、子ブッシュ大統領を目にして以来の感覚でした。

それが再び前面に出てきたな、それが当時の率直な感想です。彼らが何のために、トランプを勝たせたのか、それはすぐに分かりました。なぜなら、トランプ自身が宣伝していたからです。私はそれを記事にしましたが、そこが当ブログの国際政治分析の出発点になったのです。

トランプの米国は、ドイツと中国を本気で叩きに行く。

それが当時の私が掴んだ「真実」でした。

空軍航空機動軍司令部のマイク・ミニハン大将(56)は2023年1月末、自身のツイッターで「私の直感では、米国は2025年に中国と戦争をすることになるだろう。直感が間違っていることを願う」とつぶやいた。

米国は中国と2025年に戦争をする――米空軍大将が放った言葉の衝撃
数々の航空機を自ら操縦し中国軍を見てきた軍人の警告 JBPRESS

その見込みが外れていたとは、現時点では誰も言えないでしょう。しかし、私はさらに気づいたのです。軍事作戦の目的が、米国を勝たせるためではない、ということに。

長期化が見込まれる米国との対立を念頭に、中国主導の国際秩序の形成に向けてロシアとの関係を重視する考えとみられる。

習氏「ロシアと世界の多極化を推進」 訪露で談話 産経新聞

トランプの米国は、ドイツと中国を本気で叩きに行く。その真の目標は、欧米を負けさせることにある。

2017年の記事をアップデートすると、こう言うことになります。

それはまさに、田中宇氏の言う「隠れ多極主義戦略」だったのです。

「ロンドン」の多極主義戦略

私は後にトランプを生み出した国際右派政治グループを「ロンドン」と名付けます。それでは「ロンドン」が多極化のために引き起こしたと見られる、国勢政治上の大事件を簡単に振り返ってみましょう。とりあえず、2015年からにします。

2015年のイギリスのEU離脱選挙に勝利し、トランプを米国の大統領に選出することに成功し、世界的な極右ブームに火を付けます。

トランプの当選と英国のEU脱退の国民投票、そしてヨーロッパ全域での極右の台頭には間違いなく共通点がある。 ナイジェル・ファラージ、マリーヌ・ルペン、オルバーン・ヴィクトルといった、極右のリーダーたちは、すぐにトランプの勝利を祝福し、彼を”仲間”と認識した。この展開には恐ろしいものがある。

『誰が世界を支配しているのか』 ノーム・チョムスキー

2020年にパンデミックを発生させて、マスクの強制やロックダウンなど、対策と称した狂気を熟成。その後に、ワクチンの接種も反強制させました。それらの全体主義に対して、予め極右勢力たちに反対させた上で、後に情報を逆転させて、極右ブームを日常のレベルまで昇華させようとしたのです。

本当におおざっぱですが、これが「ロンドン」が仕掛けた「特殊軍事作戦」の概要です。ウクライナ戦争も基本的に同じ構図で、田中宇氏が解説している通りかと思います。

乗り換えはご勘弁

ただ、「ロンドン」の計略は、彼らの想定通りにはうまく行っていないように見えるのです。当然ながら、「乗り換えられる側」は激しく抵抗しますよね。

私も10年使った携帯キャリアを乗り換えようとしたら、電話がかかってきて、「30,000ポイント上げるから、乗り換えは勘弁してください」と言われましたよ。それは全然関係ないとして・・

 キーティング氏は1990年代に首相を務めた与党労働党の重鎮。15日に全国記者クラブで講演し、オーストラリアで広がる中国脅威論について「歪曲であり真実ではない」と主張した

豪元首相2人が原潜反対 AUKUS「最悪の合意」 kyodo

もちろん「中国脅威論」の不埒な動機に気づいている政治勢力は、世界に沢山あるわけです。プーチンや習近平が、そもそもそれではないかと思うわけですが、世界最強のヤクザである「ロンドン」に対し、真正面から果敢な戦いを挑んでいると見られるのが、米国の支配者(だった)イスラエル。

最近開かれたイスラエルの治安対策閣僚会議で外務省が、イスラエルは中国による自国への投資に厳しい制限を課さない限り、トランプ政権といずれ衝突する可能性があると警告した。米国大統領がこの両国を地政学的安全保障上の脅威であり、中国との貿易戦争の目的達成を妨害する存在と考えるからだ。米大統領選挙とコロナウイルスのパンデミックによって、既存の緊張状態はすでにその程度が高まっている。現在ワシントンはこの問題に関し、イスラエルを脅して仲間に入れる準備ができているように見える。

トランプはイスラエルの中国との癒着にうんざりしている ARABNEWS

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、トランプの最大の支援者に数えられるアデルソンは8月にトランプに電話をかけ、米中の貿易戦争が米国経済に及ぼす打撃や、彼の大統領選挙での再選の危機を警告したという。

米中合意で喜ぶラスベガスのカジノ王、86歳で資産4兆円 FORBESjapan

アデルソンは「中国と仲良くしないと再選させないぞ~」と言って、実際にトランプを追い落として、ぶっ殺されたっぽいですね・・・

最大のライバル

そしてもう一つ、「ロンドン」最大のライバルは、我が日本にあります。驚いたんですが、このニュースすごくないです?

三浦瑠麗氏「都知事選出馬」待望論が自民党内で浮上していた “打倒・小池百合子”は夫の逮捕で消滅

NEWポストセブン

東京地検捏造部、が動いた理由みっけ~って感じなんですが、

2020年7月に行なわれた前回の都知事選では、現職の小池百合子氏に勝てる候補を擁立できず、自民としては事実上の不戦敗となりました。しかし、新型コロナへの対策をめぐってもことごとく政府と対立してきた小池氏の3選を許すわけにはいかない。そこで、“三浦氏なら勝てるのではないか”という待望論が都連を中心に浮上していたのです。

三浦氏は「日本人」が、小池百合子を追い落とすために用意した刺客だったとしたら、攻守逆転しちゃってますね!

つまり「外国人」は、「日本人」からゆりこちゃんを守るために捏造部を動かしたことになります。ひゅ~ひゅ~カッコイイ! よかったね~ゆりこちゃん。

実際、最強の「ロンドン」を、相手に岸田政権はどんどん強くなっているように思えます。

岸田内閣支持率33% 前回から7ポイント上昇 毎日新聞世論調査

毎日新聞

安倍晋三が殺された時、「墓穴を掘った」と言ったではないですか。菅氏に後を継がせるつもりだったようですが、辞退したようです。彼にはその力もやる気もなない。本物のスパイはもう、日本政界には残っていない。

日本の政治家を一つにしているもの、それは「日本」に他なりません。

悠仁さまは、皇位継承順位2位にある。若い世代では唯一の皇位継承者だ。天皇陛下が幼いころから「帝王学」を身につけていったように、悠仁さまも幼いころから、学びを続けている。

16歳の悠仁さまを執拗に批判する社会は正しいのか? 幼い時期から各地に足を運び風土を学ぶ「帝王学」の芽 AERAdot

女系を担いで、いつの間にか「日本」を風化させようと言う動きは、多極主義オペレーションのうちの一つです。当然それを阻止する「天皇派」は、「隠れ多極主義者」の最大のライバル。その対決は、国際政治の最大のファクターのうちの一つです。