最近読書をしていて、また新しい知見を得ました。

昭和天皇が「和平の第一着手」として行った重臣らへの意見聴取。誰もが早期終戦を口に出せない中で、近衛の上奏文は異彩を放った。

冒頭、「戦局ノ見透シニツキ考フルニ、最悪ナル事態ハ遺憾ナガラ最早必至ナリ」と敗戦を明記。その上で、最も憂慮すべき事態は敗戦よりも「共産革命ナリ」と言い切ったのだ。

衝撃の近衛上奏文 「最悪の事態は共産革命なり」 産経新聞

かつての日本軍内に存在した「皇道派」と強いつながりを持っていた、近衛文麿は、誰よりも早く戦争の終結を訴え、将来の共産革命に備えるべきと訴えたのです。

近衛文麿の正体

近衛家(このえけ、旧字体:近衞家)は、藤原北家嫡流であり、公家の五摂家筆頭で、華族の公爵家のひとつ。人臣で最も天皇に近い地位にある家とされる。家紋は近衛牡丹。近衛家で最も著名な人物は昭和前期に3度にわたって内閣総理大臣を務めた近衛文麿である。別称は陽明家(ようめいけ)。

「近衛家」 ウィキペディア

これらの事実を踏まえて、ごくシンプルに下衆の勘繰りしちゃうと、近衛文麿って天皇の腹心(スパイ)じゃね?って言うことになりません?

翌1942年1月、近衛は木戸幸一内大臣に、戦争終結の時期を早急に検討すべきであると強調した。木戸は、2月5日天皇に拝謁、「大東亜戦争は容易に終結せざるべく、一日も早く機会を捉へて平和を招来することが必要」と上奏している。

近衛は1943年夏ごろから、積極的に終戦工作に乗り出す。1945年2月には天皇に宛てた近衛上奏文で、一日も早い戦争終結を訴えた。庄司氏は「五摂家の筆頭として、天皇制を守りたい意識が働いたのだろう。東条内閣の打倒や終戦に、近衛が果たした役割は大きい」と語る。

日米開戦(真珠湾攻撃)の日、近衛文麿は「悲惨な敗北」予期 終戦工作の末A級戦犯 Global+

いち早くの平和を訴え、天皇制の守護に動いた彼は、こんな「陰謀論」を唱えていたと言います。

また陸軍は主流派である統制派を中心に共産主義革命を目指しており、日本の戦争突入や戦局悪化は、ソビエトなど国際共産主義勢力と結託した陸軍による、日本共産化の陰謀であるとする反共主義に基づく陰謀論も主張している。近衛上奏文の作文には吉田茂と殖田俊吉が関与しており、両者はこの近衛上奏からまもなくして、陸軍憲兵隊に逮捕拘束された。

軍が日本を破壊する革命を目論んでいる、と。

軍は、はたして近衛のいうように、革新派将校の一群をかかえていたのであろうか。また、その革新派将校たちが、戦争につぐ戦争をもってついに敗戦に誘導し、ここに国内革命をなしとげようとたくらんでいたものであったろうか。もし、それが軍の実体であった としたら、天皇の軍隊はすでに崩壊していたことになる。

『軍閥』 光人社NF文庫

これって、私が最近書いて来たことに、とってもよく似ていますよね。私が近衛文麿の存在を知ったのは、ついさっきのことです。

天皇の親戚が、当ブログと同じ「陰謀論」を展開していたとは驚きです。もちろん私は、それを事実だろうと推測して書いて来たわけですが。

簡単に言えば、軍内にイギリスのスパイが紛れ込み、日本は戦争をさせられた上、負けさせられたということです。私の考えでは「共産主義革命」は、手段に過ぎず「目的ではない」ことは、再度明記しておきましょう。

彼らの目的は、日本すなわち、日本最高の支配層である天皇家、藤原家の撲滅そのものにあると私は読みます。

天皇の軍隊はすでに崩壊していたことになる

これはまさにその通りだと思います。日本のいや、世界中の軍は、とうの昔に最強の愚連隊、海賊連合に屈服させられたと見ていいでしょう。

また12月8日、真珠湾攻撃の当日、「この戦争は負ける。どうやって負けるか、お前はこれから研究しろ、それを研究するのが政治家の務めだ」と、側近に語っていた。

日米開戦(真珠湾攻撃)の日、近衛文麿は「悲惨な敗北」予期 終戦工作の末A級戦犯 Global+

開戦の次の日に、敗北を認める近衛の発言。この事実が、先の太平洋戦争が「仕組まれた敗戦」であったことを、証明していると言っても過言ではないでしょう。だが、私は今、こうも思っています。日本は負けてなかったんだね、と。

米軍さん、いっらっしゃい

なぜなら、日本は(「イギリス」のものとなった)日本軍を打ち捨て、代わりに「アメリカ」の軍を招き入れることで、安全保障を確保したからです。

これが実はイギリス(「ロンドン」)にとって、相当な戦略的痛手となっていたことが見えてくるのです。米軍は誰もが知る通り、世界最大の軍で、その頂点も「ロンドン」が牛耳っている可能性が高いと見られます。

が、米軍はデカすぎるのです。

いくら「ロンドン」でもこのデカすぎる図体を、好き勝手に出来るとは思えません。第二の真珠湾攻撃を米軍にやらせることは出来ないでしょう。

だからですよ、だからです。トランプは、在韓米軍と在日米軍の撤退をほのめかしていたんですよ。私ね、こればちこ~んって来ました。米軍が邪魔なんです。人民解放軍と米軍を直接戦わせることは、さすがに「ロンドン」でも無理でしょう。

米中大戦争が勃発すると思いますか? さすがにそれはなさそうだと思いますでしょう? ですから、それは無理。だけども、ロシア軍とウクライナ軍くらいの規模なら、起こせるわけです。

幾ら最強でも、最大の米軍には、最大の抵抗勢力も存在します。一言で言えば、イスラエルやね。「敵は内なり」、まさにそれ。

さて、ちょっと懐かしい話をしましょう。

18年6月のシンガポール首脳会談実現にあたって、「私の希望はすべてがつぶれればいいということだった」と回顧し、積極的に仲介した韓国の役割を「この外交ダンスはすべて韓国の創作物」と冷ややかに描写。一方、日本政府の立場は「韓国とは正反対で、私の見解と非常に近かった」と共通の利害があったとの認識を示しています。

米朝交渉 日本政府と妨害 最強硬派ボルトン氏回顧録で明らかに 赤旗新聞

2018年のシンガポールにおける米朝首脳会談を潰したのは、米国の退役軍人で構成される、アメリカNO2のイスラエル・ロビー「JINSA」のお偉いさんであるジョン・ボルトン。もう一人は、なんと日本の安倍晋三首相だったと言うのです。

トランプ(「ロンドン」)最大の敵である「ネオコン」のボルトンはともかくとして、なんで安倍氏まで?ということなのですが、この米朝会談の目的が何だったか?に目を向けるとそれが見えてきます。

小原 皆さん、「北朝鮮の非核化」とよく言うんですけれども。

―― そうですね。「北朝鮮が(核兵器を)なくすんだ」というイメージですが。

小原 まさにそういうことではあるんですけれども、北朝鮮からすると、要するに韓国にも核兵器はあるんじゃないか、と。

―― それは「米軍の」ということですね。

「朝鮮半島の非核化」とは北朝鮮のことだけではない 10MTV

朝鮮半島の非核化は、「ロンドン」による、在韓米軍を撤退させるための口実作りだったのです。アジアでの戦争の邪魔になる米軍を、どかしておく必要があったのですね。

「天皇派」である安倍晋三氏は、この辺りの事情を察知していたんじゃないですかね。

これらを踏まえて考えてみてみると、沖縄の人には悪いけど、日本の安全保障のためには、米軍を撤退させてはならないということになります。

トランプの口車に乗せられちゃなりませんねえ。

これまで通り、米軍が駐留している限り、日本の安全は守られる可能性が高いでしょう。引き続き、彼らに守っていただきましょう。さあ、みんなで、平和の合言葉は「ギブミーチョコレーツ!」

ホントは負けていなかった

最後にもう一度確認しましょう。

敗戦後に日本の「保守派」が選択した日米安全保障政策は、大正解だったということになります。そして・・

また12月8日、真珠湾攻撃の当日、「この戦争は負ける。どうやって負けるか、お前はこれから研究しろ、それを研究するのが政治家の務めだ」と、側近に語っていた。

それらの事実は、日本は、ホントは負けていなかったことを示唆しているのです。