久方ぶりにドンピシャで相場観を当てることが出来ました。8月1日にFacebookページに「全体相場が危ない」と書いたのですが、その夜間から225先物が急落。日経平均株価は2日間で1300円下げ、これまた久方ぶりに「○○ショック」と呼ばれることになるであろうレベルで急落しています。

なぜ、今回私が急落を予測できたのかと言えば、8月1日のザラ場の強い動きの中に「ロンドン筋」の手を見たからです。

市場の支配者

と威勢よく書き出しましたが、ここ最近の私の相場観は全く当たっていませんね(笑)。いい訳をさせてもらうならば、政治観に比重を置き過ぎて、相場の方はほとんど見ていませんでした。

「マーケットのことはマーケットに聴け」とはよく言ったもの。今回はその声をちゃんと聞きました。だから、一昨日の値動きが「コロナショック時」の始まりと非常によく似ていたことに気がついたのです。

8月1日は300円高で1日を通しては強い日で目立たなかったんですが、急落してたんですよ。11時~13時にかけて400円近く。本当に強い相場なら、これはないなあ~って思いました。

また、ある程度経験のある人ほど「上に行きそうだな」って思う時を狙われているんですよね。「コロナショック時」もまさにそんな時、だったのです。私はそれを覚えていたので「ああ! これはアカンやつ!」って感じられたのですね。

今回の急落を作ってきたのは、「マーケットの支配者」だと思います。なので、全く楽観できません。マーケットの支配者って、だ~れ? って、もう白々しいなあ、知ってるくせに~。

金融の世界で野心的な商品開発を行ない、高飛車に金融商品を売りつけて高収益を計上すれば、 「海賊バンキング」となる。長い間、世界経済を牛耳ってきたイギリスの金融街ザ・シティは、 そもそも海賊出身者が金融を動かしてきた点で「海賊ビジネス」の元祖であるし、ヨーロッパ 大陸の金融機関は、さしずめ海賊ビジネスの本家かもしれない。

『世界史を作った海賊』 ちくま新書

「最強の海賊」こと、当ブログ通称「ロンドン筋」さん。

一方、〝最強の投資銀行〟と異名を取ったゴールドマン・サックスは5割超の大幅減益となるなど明暗が分かれた。

ゴールドマン・サックス「独り負け」の理由 5割超の大幅減益で明暗 米金融大手6社23年4~6月期決算 ZAKZAK

「海賊バンキング」の筆頭は、「最強」の投資銀行。最近衰えが気になりだしたりしていますが、それでも彼らの「最強」の位置づけに変わりはありません。余談ですけど「Brics」の名付け親が、ゴールドマン・サックスだったって知ってました?

「海賊」が今回いったい何を仕掛けてきたのかって言えば、やっぱりこれだと思いますね。

とびっきりの材料

米債務の「時限爆弾」 もう無視できない

フィッチの格下げに市場はやや揺れた程度だが、財政の問題は深刻さを増す

the wall street journal

「海賊メディア」のWSJがこのタイミングで、この記事を出してきたの意味は大きいでしょう。

つまり、勝利宣言はちょっと早すぎたということです。

一方、民主党のジェフリーズ下院院内総務は、「米国を再び偉大に(MAGA)というスローガンを掲げる共和党の極端な勢力が経済を破壊するのを阻止した」と話した。

米債務上限法案を下院が可決、上院送付へ-デフォルト回避の公算 ブルームバーグ

しかし「ワシントン」も、十分それは分かっているようですね。

ホワイトハウスは声明で、作業部会が「デフォルトのリスクを過去のものにするために議会が取り得る行動に加え、議会が行動しない場合に将来の危機を回避するための憲法に基づく措置やその他のアプローチ」を検討するとしている。

メンバーにはイエレン財務長官やガーランド司法長官、行政管理予算局(OMB)のヤング局長、経済諮問委員会(CEA)のバーンスタイン委員長も含まれ、法律・経済の専門家らとも協議する。

米債務上限問題、再発防止へ作業部会 大統領が対策検討指示 ロイター

このニュースからは、「ワシントン」側の並々ならぬ危機感が伝わってきますよね。つまりこれは、「ロンドン」から「ワシントン」へのテロ攻撃であり、ガチバトルだってこと。

どう転ぶか? もはや定かではありません。以前のように「最強」が100%勝ちますとか言えないです。当ブログは正義ではなく、弱い方を応援しますので、

イエレン財務長官は2日、フィッチ・レーティングスが米国の格付けを最上級の「AAA」から引き下げたことについて、「欠陥があり」、「まったく不当」だと非難した。

ブルームバーグ

がんばれ、イエレンさん! ですね。

またまた余談ですが、911は「アメリカの自作自演」ってよく言われますし、そう言う側面も確かにあるんでしょうが、もっと深く見ると違うかなと思いますね。

だって、イスラム過激派は「ロンドン」の手先でしょう。だったら、やっぱり「ワシントン」は、テロ攻撃を受けたんですよ。

16日のビデオ声明では、戦闘員とみられる男らが「再びパリに侵入し、(欧州文明の象徴である)ローマも征服する」「ワシントンはパリと同じ夜を目の当たりにするだろう」などと恫喝した。

「ローマも征服」「ワシントンはパリと同じ夜を目の当たりに」テロ戦術に固執するイスラム国 産経新聞

これは2015年のパリのテロ事件のですけど、この声明の真意、今ならすっと入ってきません? ガッテン! って感じですよね。こいつらの言ってることの意味が やっと理解出来ました。

そう、「ロンドン(ノルマン)」の最大の敵は「ローマ(ドイツ)」なのです。

相対的にいい国

そんな中、特筆すべきこととして、最後にもう一つ書くと、やっぱり、日本はいい戦いしてんなあ~ってことですよね。

日銀の政策修正がきっかけで、今回の急落に繋がっているので、彼らが社交界でお付き合いしていることは間違いありません。しかし、世界を見渡せば、ほとんどの中央銀行が利上げという悪い方向に向かう中で、我らが日銀だけが金融緩和の修正といういい方向に舵を切っているんですよ。

日本の政治家は本当によくやってんなあ~って思います。

神様じゃないんだから、評価は常に相対評価でお願いします。ダメって言う人は、いったい誰とならべてんでしょうね? まさか「理想の政治家」と比べて、じゃないですよね?

トランプとかバイデンとかマクロンとかジョンソンとか、プーチンや習近平の方が、安倍、岸田よりいいとは到底思えないんだよなあ~。

さて、最後に日経平均株価の下値目途でも予想して見ますか。27,000円~28,000円くらいは覚悟してもよさそうな感じはしますね。「ロンドン筋」のテロが完遂してしまった場合は、25,000円もあり得るでしょう。

こんな記事書くと大体騰がるんで、明日は反発でしょうか?