ゲノム編集が実用化へ大きく前進!
このようなニュースが各所に出てましたね。
ゲノム編集とは遺伝子操作技術のことで、人間が思いのままに生物を作り替えることが出来る技術、だそうです。
以下参考記事です。
~ NHKニュース ~
なるほど、確かに生物を思いのままに作り替えるなんて、まさに神の業、そんな夢の技術を開発すれば、病気を簡単に直したり、栄養満点の食材を作ったり、天才的な能力の子供を作ったり、出来るようになる。今話題のノーベル賞も間違いなし! ってことなんでしょう。
ですが・・何かがおかしい・・こう感じられる方も結構いるんじゃないでしょうか。
事実、いつも夢の夢とはやし立てるNHKのこの記事にも、最後に少しだけ、懸念が示されています。
「ルールは必要だよね」って・・
しかし、私に言わせれば、何を呑気な! と言ったところです。
「基準やルールについて、幅広い議論が・・」
こんな物でコントロールできるなら、何の苦労もありません。
この問題は今更そんな悠長なことを言っているレベルの話ではありません。
『カラマーゾフの兄弟』で語られる悪魔の業とは?
これに同調してくれる方は、何を本当と見ればいいのか? そのヒントは世界文学最高峰の作品ドストエフスキー作『カラマーゾフの兄弟』に書かれていると私は思います。
作中、ドストエフスキーの化身とも思われる、イワンはこう語ります。
「”石をパンに変えること”は神の業ではなく、悪魔の妖術。人はその奇跡にひざまずき、服従する」
ゲノム編集によって、とうとう人は”石をパンに変えること”を可能にしそうです。石をパンに変えられば、何の苦労もなく、食事にありつけます。働く必要もありません。それはまさに夢の技です。しかし、イワンはこう言います。
「神は人に自由を与えるために、例え貧困に苦しむ人がいても、石をパンに変えることをしない。人に欲望をかなえる術を見せれば人々はそれに屈服し、隷属してしまう。それは悪魔の仕業」
科学、文明はまさに人の欲望をかなえる術です。そして、事実人々はそれに隷属し始めています。あなたもそれに服従しますか? それとも自由を得ますか? 答えはそう簡単に出ないと思いますが、一つ言だけ言えることは服従した方が楽であるということです。
ゲノム編集とは果たして神の業なのか? それとも悪魔の業なのか?
その答えはそう遠くない未来に我々の目の当たりになるのかもしれません。世界最高の文学は今から100年以上も前に発表されていますが、その時代から今、そしてこれから先の人類にとって最大と言ってもいい問題の一つを、我々に鮮烈に突き付け続けているのです。